2023年7月5日(水)にきらめき病院で大腸ガン切除手術を受けました。執刀医はイケメンドクターの佐野先生。腹腔鏡下手術で、朝8時15分スタート、予定通り4時間で終了しました。

 

手術直後の夜の状態は入院(7)に書いた通りです。

 

さて、手術翌朝、またしても部長の青柳先生が研修医の一団を率いて回診にいらっしゃいました。朝7時45ごろです。相変わらず早いなあと感心します。

 

研修医:(青柳先生に向かって)昨日手術しました。

 

青柳先生:(私に向かって笑顔で)ララさん、体調どうですか?今日からなるべく病院の廊下を歩いてください。

 

ララ:先生、怖くて歩けません。傷が痛いです。

 

青柳先生:歩かないともっと怖いことになりますよ。

 

ララ心の声:もっと怖いことって腸閉塞になるってこと?門松先生が言ってたわ。

 

ララ:歩くと傷から血が出ませんか?

 

青柳先生:(にっこりして)血は出ませんよ。

 

これで今日の回診は終了。

 

ララ:青柳先生って笑顔がとってもドクターらしくてプロフェッショナルだけど、何か圧を感じるなあ。やっぱり偉い先生ともなると、どうしてもこんな感じになっちゃうのかな。門松先生や佐野先生だと気軽に話せるんだけど、青柳先生はにこやかにされていて、ご本人は圧をかけるつもりは無くても、こっちが勝手に圧を感じちゃうな。

 

この日も相変わらず絶食。朝から晩まで点滴で栄養を入れています。

 

今日担当する看護師さんが挨拶に来ました。初日とは別の新卒さんでした。「一緒にトイレに行きましょう」と言われたけど、こんな華奢な看護師さんだと、私が万が一廊下で倒れそうになったら本当に支えられるのかしら。マジで傷が痛くて、歩くなんてとんでもない状態です。尿道カテーテルは手術が終わってまだ麻酔から覚める前に入れられて、そのまま入っています。

 

ララ:傷が痛くてとても歩けません。今日は無理です。

 

看護師さんは諦めて帰りました。意外と諦めいいね

 

尿道カテーテルを介して排泄した尿は専用の袋に入り、その袋は点滴スタンドの下の方に引っかけてあります。この袋がいっぱいになってくると、おしっこがしたくてもうまく出なくなります。それはとっても嫌な辛さを感じさせます。ナースコールしたら、おばあさんっぽい(失礼)ゴマ塩頭の看護師さんが来て、直してくれました。あー、おしっこが排出されて、すっきりしたわ。

 

看護師さん:今日一日を乗り越えたら明日は必ず楽になるから、頑張って。

 

お声がけありがとうございます。でも、傷の痛みは翌日も楽にはなりませんでした。むしろもっと痛くなったぐらい。

 

午後に若い研修医(男子)が2人組で様子を見に来ました。

 

研修医:ララさん、調子はどうですか?

 

ララ:先生、傷が痛いです。

 

研修医:(研修医同士で顔を見合わせて)痛み止め追加するか...

 

初回の研修医回診はこの程度の会話で終了しました。

 

夕方、この日私の担当をしている新卒看護師さんが陰部洗浄に来ました。トイレに行かず引き続き尿道カテーテルで排泄しているからだと思います。大きめの紙コップにぬるま湯を入れて、それをお股にかけて洗浄しようとしたら、どっとお湯をこぼして、パジャマ上下とシーツがずぶぬれに!

 

ララ心の声:きゃー、どうしよう。いくら新卒だからってヘタすぎるよ。びしょびしょになっちゃったじゃない。この後始末は大変だと思うよ。

 

先輩看護師にヘルプしてもらい、2人がかりで私を着替えさせましたが、まだいろいろ管がつながっているので、パジャマの上着を着替えるのも一苦労ですよ。それに、私をベッドに寝かしたままシーツ交換するのは、この2人の技術では無理っぽい。濡れたところにバスタオルを敷いてごまかしました。

 

こんなとき、母の介護に来てくれる介護ヘルパーさんがいてくれたらと思いました。介護ヘルパーさんは、被介護者をベッドに寝せたまま、上手にシーツ交換もできるんです。

 

看護師さんは看護師さんの仕事のプロだと思いますが(そうあって欲しい)、介護士さんはそれとは別の専門的技術を習得して実践しているんだな、と痛感しました。とってもありがたい存在です。次に入院するときは、母の介護士さん(あずさちゃん)を連れて入院したい気持ちになりました。