いよいよ明日7月5日は朝8時15分から大腸ガンの手術です。
看護師さんから「手術後はしばらくシャワーを浴びられないから、今日浴びておいて。あと、おへそのお掃除に看護師が伺います」と言われました。
おへそのお掃除と聞いてびっくりしましたが、腹腔鏡下の手術ではおへそのところを切るので、予めおへそを清めておく必要があるようです。
シャワーの予約表を見たら夜は混んでいたので、午後2時半に予約しました。ドライヤーは病院から借りました。
入院した日からずっと絶食で点滴で栄養を入れているので、食事の時間に縛られることはありません。
さあ、シャワー行こうかなと思ったら「麻酔科医から説明があるので、手術フロアに行って下さい」と言われました。そういうことは朝一番で教えてくれたら2時半にシャワー入れなかったのにね。
麻酔科医は女医さんでした。主に次のようなことを説明されました。
- 当日は全身麻酔です。
- 自分で呼吸できなくなるので喉に人工呼吸器を差し込むことになり、その結果術後に喉が痛くなる人が多いです。
- 全身麻酔の前に硬膜外麻酔のために背骨に注射します。その注射を患者の意識があるうちにする理由は注射針が神経に刺さってしまったら患者が痛みを訴えることでそれが医師にわかるからです。
ララ:中学生のとき盲腸の手術で背骨に局所麻酔の注射をされてものすごく怖くて痛かった記憶があるので、背中に注射はしたくないです。
麻酔科医:今は針がすごく細くなっているので、そこまで痛くないはずです。でも、痛いときは痛いと言ってもらうからこそ、神経に針を刺し続けることを避けられるんです。
聞けば聞くほど怖いです~。
シャワー後、男性看護師さんがおへそのお掃除に来ました。こういうときに限ってなぜ男性看護師さんなのか。ちょっと嫌でした。
そして、夕方5時からいよいよ佐野先生の術前説明です。
術前説明はどうしても身内に立ち会って欲しいと先生から言われたので、従姉に来てもらい、先生と3人で個室でお話ししました。
明るいお部屋で眼鏡をかけて佐野先生を見たら、やっぱりすごくイケメンでした。
ララ:(佐野先生に向かって)眼鏡をかけて見たら、先生イケメンだったんですね。
佐野先生:(言われ慣れてる感じで否定もせず無言)
佐野先生から主に次のことを説明されました。
- ララさんの場合は、S状結腸にあるガンが既に肝臓、肺、リンパ節に転移しているので、原発巣を切除しても根治は難しいです(私のガンの画像をPCの画面に映して患部を示しながら説明してくれました。従姉はそれを見て泣きました)。
- 今回は大腸ガンの根治を目指す手術ではなく、姑息的な手術です。
- ガンの原発巣を切除した後、万が一腸の縫合がうまくいかないと縫合不全となり、そうなった場合は再手術になるかもしれません。
説明している佐野先生を見て、「この先生、自信がある人なのね。それにものすごく頭がいい先生だわ」と感じました。お医者さんは一般的に頭がいい人たちですが、佐野先生は中でも優れている印象です(イケメンだから点が甘くなってるわけではありません)。
佐野先生:実際に患部を腹腔鏡で確認してもし癒着が酷かったら、どうしますか?
ララ:門松先生は卵巣にちょっと癒着してるかもしれないけど、ちょっと削れば大丈夫と言っていました。そんなに難しくないケースだって。
佐野先生:門松は楽観的に説明したようだけど、たとえば、もし子宮に癒着してたらどうしますか?
ララ:今更子どもは生まないので、その場合は子宮をとってもいいです。子宮を取ると体調に差し障りが出ますか?
佐野先生:子宮を取っても体調に影響はないと思うけど、卵巣を取ると影響は出ます。
ララ:それでも取る必要がある場合は卵巣も取ってください。
佐野先生:じゃあ、もし直腸に癒着していたらどうしますか。
ララ:必要な場合は直腸も切ってください。
佐野先生:どんな外科医が見てもこれは無理という場合は、倫理的にできません。いっそ人工肛門にすると、縫合不全のリスクも無いし、楽ですよ。
ララ:(強い口調で)人工肛門にしたくないからこの病院に来たんです。だから、そこのところはくれぐれもよろしくお願いします。
初診で門松先生に話した私の考えが佐野先生には伝わっていないことがわかりました。手術や治療に関する患者の希望は、必ずドクター間でシェアしておいてもらいたいです。今回は術前説明で私の希望を執刀医に伝えることができたので幸いでしたが。
ララ:手術の前に背中にお注射するって麻酔科の先生から聞いたんですけど、怖いから嫌です。
佐野先生:(甘―いまなざしに目力を込めてきっぱりと)大腸ガンの手術をする人はみんなするの。
ララ心の声:わー、このまなざしで言われた、もう抗えないよ~(😢)
佐野先生:手術が無事に済んで退院したら、僕がその後の治療も担当します。金曜日の外来で2週間ごとに3日間入院してください。
ララ心の声:あ、それで「入院したらまた会えますよ」って言ってたのか。こんなイケメンの先生が主治医になってくれるなんて夢みたい。でも、2週間ごとに3日入院って結構大変そう。
さて、私はこの申し出を受けてイケメンの佐野先生を主治医に選んだでしょうか。
それとも、初診の門松先生を主治医に選んだでしょうか。
答えは次の記事で。