大腸がんStage IVで治療しても予後(余命)2年、無治療だと半年と宣告されましたが、予後の短さより、人工肛門にすると言われたことが受け入れられませんでした。大腸にあるガンがすでに内視鏡カメラが入らないぐらい腸をふさいでいるので、このままでは腸閉塞になってしまうけれど、周囲との癒着がひどいのでこのガンは切除不可能。そのため、原発巣はそのまま残し、人工肛門を作るとJ大学病院の消化器外科医から言われました。しかも、横行結腸に人工肛門を作ることになり、「このあたりに作ります」と消化器外科医が触った場所は私のちょうど胃のあたりです。胴体のそんな真ん中に人工肛門を作られたらものすごく目立つし、着られる服も限られて、社会生活に支障が出ると思います。絶対に嫌!

 

私は祖母が50代で人工肛門になり、その生活を見てきたので、人工肛門だけは絶対に嫌です。

 

それで、セカンドオピニオンを求めながら、人工肛門にせず大腸がんを切除できる病院を探したいと考えました。

 

私には地方の国立大学病院で消化器内科医をしている従弟がいます。彼に相談したところ、積極的に治療したいなら国立の病院がおすすめ。緩和ケアを中心にしたいなら私立の病院がおすすめ。国立病院は基本的に治療の仕方の研究に重点を置いているので緩和ケアに関しては貧弱なことが多いからということでした。

                                              

私はJ大学病院の消化器外科医から術後の抗がん剤治療の説明を受けて、もう何の治療もしたくないから、緩和ケア病棟がある病院にしようかなと考えていました。

 

それで、次の2施設にセカンドオピニオンをもらうことにしました。病院

 

1つ目はS病院。手厚い緩和ケア病棟があります。ここは有名人の利用も多いため、患者への接遇に大変気を遣っていると聞いています。実際、私の友人たちから話をきいても、自分が患者としてかかっていても、親の付き添いで通院していても、病院に対して一切文句はないという人ばかりでした。ガンを抱えているだけで辛いのに、病院から心を傷つけられたくないです。

 

2つ目は癌研。積極的な癌治療で有名な病院です。J大学病院の消化器外科医が「僕と仲が良い先生がいるから、僕の名前で申し込めば2、3日でセカンドオピニオンをもらえるはず」と言うので、申し込んでみることにしました。

 

J大学病院からそれぞれの病院宛てに紹介状とCT画像のCDを作成してもらいました。

 

S病院は紹介状とCDを持参して来院の上、申し込んでくださいとのことなので、行ってきました。初めて行った病院でしたが、ちょっと自宅から遠いのが難点だなと感じました。1週間後にセカンドオピニオンの予約が取れました。チューリップ赤

 

癌研は申し込みの電話番号に1日中電話をかけてもお話し中で絶対につながりません。医療施設から申し込む場合の電話番号に試しにかけてみたらすぐに通じたのですが、この番号では個人からの申し込みは受けられないとのことでした。それでJ大学病院から申し込んでもらうことにしました。その結果、3週間後の予約となりました。「え、2、3日で予約が入るんじゃなかったの?3週間も待っていたら治るものも手遅れになるよ」と呆れました。さすが天下の癌研。日本中から申し込みが入るので、こうなってしまうんでしょうね。セカンドオピニオンに3週間も待たされるなら、手術は何か月待たされるのか心配になりました。かたつむり