2023年5月末にJ大学病院で大腸内視鏡検査を受けました。

 

実は私、内視鏡検査は初めてでした。会社員時代は会社から、会社を辞めた後は自治体から、内視鏡検査をすすめられていました。でも、忙しいし恥ずかしいという理由で一度も受けませんでした。

 

初めての内視鏡検査は、下剤を飲んで腸内を空っぽにするところから始まりました。前夜は絶食。当日病院で渡された液体の下剤を指定された時間がくるたびに飲みました。レモン風味で冷やしてあったこともあり意外と飲みやすかったです。でも、下剤でたびたびトイレに行くのはとっても大変でした。ある時点から、排せつしたらトイレを流さず看護師さんに確認してもらう必要があります。でも、看護師さんも忙しいのか、呼んでもなかなか来てくれないこともあり、15分以上トイレの個室で立って待ち続けたときは流石に怒りがこみあげてきて、「こんな病院で検査するなんて嫌だ。もうこのまま帰ろうかな」とさえ思いました。

 

朝8時半に病院に来て、検査台に上がったのは午後3時ごろでした。そこまでで本当に疲れました。

 

やっと検査をする先生が登場して、腕に腸の動きを沈めるブスコバンを注射をされた後、ついに内視鏡カメラが挿入されました。またしても女医さんで良かったと思ったのも束の間、「あ、腫瘍が大きくてこれ以上カメラが入らない」と焦った口調で言われ、腸内を映し出している画面を見ると、本当に真っ赤な腫瘍が大きく映っていました。先生は助手の人に「すぐに上の先生を呼んできて」と指示を出し、男性の先生が登場しました(こういうとき、急に男性の先生に頼らざるを得ないのが、ちょっと悲しい現実だなあ)。

 

駆けつけた「上の先生」がいろいろ指示を出していましたが、医学用語が難しくて私は記憶できていません。何らかの処置をされた後、腫瘍が腸をふさいでいるのでこれ以上カメラが入らないという理由で内視鏡検査は開始後ほんの数分で中断されました。

 

あまりの展開に言葉を失う私。

自分の目で腫瘍を見たのに、現実がピンと来ません。

 

検査室を出ると、消化器内科の先生の診察室に行ってくださいと看護師に言われました。

 

消化器内科の先生は開口一番、「たぶんガンです。もう少しいろいろな検査をしてみます。」

 

え、ガン?そう言われてもピンと来ません。それ以上に、「気軽にガンですなんて言わないでもらいたい。必要な検査を全部終えて確証が取れてからにしてもらいたい」と思いました。

 

人によっては「ガンです」と言われただけで、絶望感に襲われ、心を病んでしまうかもしれません。もう少し慎重に言動してもらいたいです。

 

それから、この消化器内科の先生がすごい勢いで山のように検査を予約して、何がなんだかよくわからないまま数日にわたり次々と検査を受けました。ショボーン

 

なぜか「ガンなわけない」と私は思い込んでいて、全然くよくよしていませんでした。

(続く)