♪夏の終わり 夏の終わり
夏の終わりには ただ貴方に会いたくなるの♪
「夏の終わり」(by 森山直太朗)
まだまだ全然夏の終わりの気配が見えない酷暑で残暑の今日。
雷が鳴り、断片的に雨が降っている。
これは本当に日本をノロノロと移動している台風の影響だけだろうか。
今年は特にゲリラ雨の繰り返しが多く、それも降ればスコール級の大雨になる。
年々気温もだけれど湿度のが高くなってきて、日本の夏が過ごしづらくなってきている。
私にお金と語学力と海外で暮らせる知識があれば、いますぐにでも日本を出ていくんだがと毎夏に思うようになった。
花粉症のきつい春と湿度の極端に高い夏は欧米にいて、秋に日本に戻り、冬に海外の南国で過ごせたら理想だろう。
ただ、皮膚感覚として、私はヨーロッパに向かないような気がする。
海外文学を読むようになって、ヨーロッパの人たちの嗜好や考え方、感覚や価値観が自分と全然違ってなじめないような気がするように思えてきた。
そして、自分が欧米に暮らしたら絶対にパリピになる自信がある。
私、欧米系のパリピ、嫌い。。。
「うるさい、バカ、調子こいて空気読めない」の三拍子そろってて、本当に迷惑。
そして、日系の欧米人てどうしてもチャラく見えるというマイナス面がある。
ああはなりたくないよなー、の連中のお仲間になるのは本当に嫌だ。
「海外住みたし、現地化したくなし」と「日本にいても定着感なしの根無し草」という二つのアンビバレントな感情は永久に消えないような気がする。
そんな物思いにふける雨の日の日曜日の午後――やっと読み終わった本を目の前にして感想文書きにやや頭を悩ませている。
読んだのはスペインの作家エンリーケ・ビラ=マタス「パリに終わりはこない」。
日本では夏は終わらず、フランスはパリに終わりはこない。
最近、スマホ老眼が進んで裸眼でないと本が読めなくなった。
歳くったせいもあるのかもしれない。
パリに執着はないけれど、そんなこんなでヨーロッパが遠ざかってきた私には「パリの終わり」すら始まらない。
気を取り直して、コンタクトに切り替え、感想文を書く。
おまけのシードルストロベリー。
これを飲みながら書いたわけではなく、せめてもの色気づけ。
あとこちらもおまけ。
森山直太朗「夏の終わり」