2023年秋。
いつもここに来ると「うわあああ、アウェイ感がパない。居心地悪い。早く帰りたいー!」になる勝ち組様の集う場所、東京は表参道、青山、外苑前。
なぜだか自分がここにいた。
普段の私からするとオシャレエリアにオシャレ人たちが歩いているので、右手と右足が一緒に出て歩いてしまうほど緊張する。
素性がばれたら北青山からつまみ出されるんじゃないかしらとビクビク。
虚勢を張ってたたずむのはいいけれど、胃に穴が6つくらい開きそうだった。
って、いくらなんでもオーバーだろうがーい!
せっかく来たのだからと待ち合わせ時間より早めに行って、贅沢ランチを楽しむことに。
人生初の料亭「金田中」ですよ。
何か間違ってない、私の選択肢?
散財にならない?
ハラハラしながら訪れたのは「茶洒 金田中(さーしゃ かねたなか)」。
金田中の和風カフェですね。カフェメシごはん。
気取ったお金持ち人たちとかお洒落意識高い系ばかりで居心地悪いと思ったのは秘密だ。
気取りをカジュアルに楽しむ「粋」ができないド田舎出身者の性かしらねえ。
しかし、ロケーションは素晴らしい。
庭園風なものを眺めながら和を楽しむ。
胡麻豆腐
温製 栗の摺り流し(スープだと思ってください)
稲庭鶏うどん
万葉牛塩山椒焼き
ごはん
香の物
うどんがでてご飯があるという謎……。
全部ハーフポーションなのだそうです。
二色餡白玉と抹茶
ご飯とメインが選べて税込み3,850円。
以前の4,510円のとんかつ定食を考えたらコスパは「茶洒」に軍配を上げるけれど、「茶洒」は味より100%ロケーション代だと思う。
お洒落な和の雰囲気を楽しむためのお店であって、味覚を楽しむお店ではない。
料亭プロデュースとはいえ、カフェメシ、特にランチにケチをつけるのは良くないわよね。
持論だけれど、ランチはあくまでもお店の宣伝で行っているだけなのに、ランチが美味しいと「ランチ屋」で認定されて、メインであるディナーのお店として使われなくなりそう。
期待していた味に関してはここではいうまいよ。
このランチ代、食材、技術料よりも含まれている家賃代の比率の方が高いんだろうなあと思ったと言えばわかってもらえるかしら。
このお店が本領発揮するのはカフェ使用のときだなと思う。
優雅な和風のひと時を楽しませるのがこのお店の存在意義かな。
充分いいことだ。
などと感じ入りながら抹茶を飲み、つい飲食店の考察をしてしまう。
職業病かねえ(笑)
おまけ
当時まだクローズしていなかった「茶洒」の斜め向かいの新潟物産館ネスパスでお買い物。
つい買ってしまうわ、玉垣製麺さんの妻有そば系のあれこれ(笑)
おでかけは続きます。