会社員になったので、久し振りの「お盆休み」というものをもらった。

8/11~13までの4日間。

会社勤めをすると4日間でも長期休みとして休暇のありがたさが身に染みてよくわかるものだと改めて実感。

それも、毎朝、眠気と格闘して這う這うの体で出勤するからこそわかる実感なので、解放感もひとしお。

しかし、もうちょっとうまく使えたらよかったのにと思うのはいつものことか。

 

用事以外はほぼ読書していた。

前日の夜はまっすぐ帰宅したので、それを加味すると4日間半で3冊。

「悪童日記」(アゴタ・クリストフ)、「漁港の肉子ちゃん」(西加奈子)、「口ひげを剃る男」(

エマニュエル・カレール)。

サボりサボりの読書だったのもあってちょっとペースが遅かったかなと思うけれど、仕方ない。

2冊は文学で、うち1冊は改行ナシのベタ打ち文章なので、1ページ分のボリュームが重たかったから。

 

「口ひげを剃る男」

フランスの作家エマニュエル・カレール

 

やっと読み終わったハンガリーの文学作家ナダージュ・ペーテルの「ある一族の物語の終わり」に続き、またもや改行ナシのベタ打ち本で、クラッときた。

 

内容は、軽い遊びのつもりで長年生やしてきた口ひげ剃ったことをきっかけに、主人公の精神が崩壊していくという破滅型ストーリー。

 

いや、きつかったわ(-_-;)

 

人間、引き返せないところまできたら「もうどうにでもなれー、アハアハ~」になる心理の過程がよーーーくわかる小説だった。

わかる分、きつい。

他人事なのに、きっつい。

ひょっとしたら自分もそっちがわに転落してしまうのではないかとうっすら感じさせられるから尚きつい。

まあ、主人公に起こった出来事なんてまず起こり得ないのが読者側の唯一の救いだろうか。

 

万人受けしないだろう。

けれど、人間が破綻する心理状態に密着した小説としては秀逸。

作者がこれを書いた当時29歳というのだから、こんなの出てきたら、そこいらの作家群はやっていられないはずだ。

 

話を戻そう。

 

問題は、読書だけして終わってしまったこと( ̄▽ ̄;)

休暇が4日間もあると油断したのは大誤算だったわ。

YouTubeは見ても配信映画は観れていなかったし。

これではいかん、といまあれこれ挽回を図っているところ。

 

この休暇中は、懸念していた台風がなんと関東・中部地方を綺麗に反れてくれて天候に恵まれた。

もうちょっとだけ散歩とかしておけばよかったかなとの反省も残る。

 

そういや、本来は明日の個人的な某記念日に関東地方が台風で大嵐になるところだったのを、台風が反れて天気予報が晴れマークに変わったのだったわ。

 

明日の記念日は嵐を呼ぶオンナ(クレヨンしんちゃんみたいだ…)あらため嵐を退けたオンナにとして君臨できる(謎)

 

アホなこと書いてないで作業に移りましょう(^_^;)

明日になるまではまだまだ全力休暇中。