いまNHKで安倍元首相の国葬を見ている。
旧統一教会問題が解決していないし、関係がクロと見做されているのだから、国費全額負担の国葬ではなく、一部負担の国民葬でもよかったのでは……。
内容に差があるのは国費だけだというし。
そうなると、「いっそ、やらなくていいんじゃない?」の意見も出てくるのか。
日本国としては総理に対して葬儀は絶対にした方がいいと考えているので、「反対派」に反対する。
驚いたことに、皇族の出席者が女性ばかり。
あえてなのかわからないけれど、本当に若い男性がいないんだなあ……。
それにしても、悠仁親王はなぜ不在?
我ながら、生きているうちに大きな葬儀を目にしたのはこれで3度目だ。
一度目は昭和天皇の大喪の礼で、二度目はエリザベス女王の国葬。
生きているといろいろ起ころう。
人生の集大成は、自分の死後にどれだけの人が手を合わせてくれるかだと思う。
それを自分で見られないのはとても残念だけれど。
菅さんのスピーチからそれを感じる。
安倍元首相の功績は、変化を極度に嫌うこの日本という国において、大きな足跡を残すのは難しかったと思う。
日本は前例主義だ。
「前例がありませんから」「毎年していますから」を盾に変化を嫌う。
そこへ「前例」につながる事例をつくり、楔を打ち込めた。
後の人たちがやりやすいようになるなら道半ばであっても業績を残したと判断できる。
先に歩いた人たちの足跡をたどり、新しい道をつくる。
生きている私たちにできることの一つだと思う。
安倍さん、どうぞ、やすらかにお休みください。
献花に行けばよかったな……。