無事に読み終え、至福の朝。

 

いやあ、面白い本を読んだよ!

イギリス文学はいいねえと感じ入った本。

 

カズオ・イシグロの小説は初めて読んだけれど、イギリスのエスプリとエレガンスとウィットに富んだところがよかった。

翻訳も英国執事の雰囲気が出ていてうまかった。

 

散らかってますが、良い本と格闘させてもらいましたよ。

これは闘いの跡。

 

なにせ、最後は読者を温かい気持ちにさせながらブラックユーモアで〆るのですが、ブラックユーモアで温かい気持ちになった読書体験なんて初めて。

カズオ・イシグロには白旗上げて土下座して「参りました」と言いたくなりましたわ。

 

読んでいくと文中に

「英国執事以外はただの召使」

と一刀両断するくだりが出るのですが、

 

「英国執事以外の執事はコスプレってことか……」

 

と思った感想も無理なからんやの執事論には本当に世界観が広がりました。

 

面白い読書体験をすると世界の広さを感じ、この世もまだまだ捨てたものではないなと思ったりして。

長生きはするものです(笑)