私がぼんやりしているうちにアメリカではアカデミー賞が発表されていた。
作品賞、監督賞の受賞作は中国人のクロエ・ジャオ監督作品。
けっ、武漢ウイルス国か!
オワコン・ハリウッドは政治と結びつきが強いから何らかの政治力が働いたか!
出資に中国企業が多いから!?
と憤っていたら、受賞作の「ノマドランド」がめっちゃ面白そうで黙ってしまった。
これ、「ラ・ラ・ランド」より観たい。
おまけに、監督は中国から嫌われている。
香港デモの映画を作ったから。
え。
めちゃくちゃいい人やん!
ごめんね、ジャオ監督。
中国共産党が最悪でも、国民まで最悪と限らない。
わかってるんだが、「中国」と聞いただけでついつい過剰反応してしまう。
今回も反省。
(あらすじ)
家を失った女性は、キャンピングカーに人生を詰め込み旅に出た
ネバダ州の企業城下町で暮らす60代の女性ファーンは、リーマンショックによる企業倒産の影響で、長年住み慣れた家を失ってしまう。キャンピングカーに亡き夫との思い出や、人生の全てを詰め込んだ彼女は“現代のノマド(放浪の民)”として車上生活を送ることに。
(「映画.com」より)
「ノマド」が「ノマドワーカー」のようなスタバでノートPCを撫でまわすのが仕事だと思っているような人たちにあてられた言葉ではなく、本来の「遊牧民」の意味を持って使われる。
テント張った「路上生活」じゃなくて、「車上生活」「年配者」「女性」というのがリアルかつドラマがありそうでいい。
移動するのが嫌いなくせに、ロードムービー系が好きな傾向があるのは我ながら不思議。
「プリシラ」「天国の口 終わりの楽園」「モーター・サイクル・ダイアリーズ」のバイクで移動する前半部分とか好物だ。
でも、「イージー・ライダー」はそこまででもない(ごめん)
主題歌になったステッペンウルフの「Born to be wild」は好きだけど。
余談はさておき、「出演者たちは、2人(フランシス・マクドーマンドとデビッド・ストラザーン)以外は“実際のノマド”」(「映画.com」より)だそう。
なかなかの力作になっていそう。
自分の心細い境遇と主人公の不安定な生活がオーバーラップしているから興味が持てたのかとも思ったけれど、むこうはホームレス。
もっと悲惨な境遇だ。
一緒にしちゃいけませんな。
うちで静かにコーヒーでもすすりながら浸って観るのによさそうなかもね(^-^)