博覧強記。はくらんきょうき。

最近おぼえた言葉で、使いたくってしょうがない←子供

 

縁あって、こちらを読みましてですね。

 

「復活の日」小松左京著

 

難敵だった。。。

内容が難解というより、政治、経済、医学、科学、哲学がふんだんに盛り込まれているので読むのに苦労した。

何度寝落ちしたことか(恥)

久し振りに読むのに苦労したよ。

 

人知れず開発されたウイルスが世界中にばらまかれてしまうパンデミックものです。

いやはや、気持ちいいくらいバタバタと人が死にますの。

空気感染の感染力も凶悪なほどで、コロナより殺傷力が高い。。。

観てませんが、映画「日本以外全部沈没」ってこんな感じかと思ったよ。

 

ちなみに、1980年に草刈正雄出演、深作欣二監督で映画化もされています。

こちらも観てませんが。

 

そして小松左京大先生の知能の高さにはただただ頭が下がるばかり。

京大文学部すげえ。

感染後のシミュレーションもさることながら、各分野への造詣の深さ、文章の巧みさは他の追随を許さないのではと思ったほど。

 

しかも初版は1964年。

ネットのない時代にどうやって情報を集めて勉強したんだろう。

海外に行ったことのない人が、さもその場所を歩いて知っているかのように書き記しているし。

博覧強記(広範囲にわたって書物を読み、読んだ事柄を後までしっかり覚えていること)とはこのことかと。

すごい本を読んでしまったものです。

 

ちなみに、私は「はくらんきょうき」ときいて「博覧狂気」だと思ってた。

しかし、先生のはそれに近いものがある。

 

余談ですが、私は読むのに四苦八苦しましたが、人によっては「あっという間に読んだよ」と短時間で読める人もいるようです。

IQ高すぎ。

あと、文章との相性なんかねえ。

 

そういや「バーナード嬢曰く」でいってましたが、

読書家は本との相性で合う合わないの判断が早いから、見切るのが早いそうです。

私は合わなくてもグズグズ手元に持ってて完読させるのが往々にしてあるので、読書家ではないのかも(笑)