ニュースで志村けんのお兄さんがインタビューを受けていた。

お通夜帰りだろうか。

遺骨を抱えていた。

 

志村けん、小さくなっちゃったね……。

 

映像を見て自分が思ったよりショックを受けた。

ドリフもバカ殿も見てきたし、いまだ現役だし、いるのが当たり前の人だと思っていた。

急だったせいだろうか。

なんだろう、この寂しさは。

 

以前にビートたけしと二人で「お笑い」「芸」について語り合った番組をみたことがある。

そこで、志村けんも笑いについて哲学を持っている人なのだと驚かされた。

ただの「変なおじさん」じゃなかったのだ。

思えば、芸では二人はかぶるところがある。

「コマネチ!」「あぃ~ん」のキラーフレーズな一発芸と、ふざけた仮装。

それとはまったく別に話芸でも人を笑わせる。

そのせいか、芸について思うところ、憂うところが少なからず同調していたように見えた。

 

日本から正統派コメディアンがまたひとり旅立ってしまった。

享年70歳。

あらためて、ご冥福をお祈りいたします。

 

そして、志村けんとお茶の間の私たちが一緒に生み出した「志村、うしろ!」のフレーズは永遠に残したい。

(「8時だョ!全員集合」を見たことある人は知ってるよね!)