ただいま昨年ドラマ化された「探偵が早すぎる」の下巻を読んでいる。

莫大な遺産を相続した令嬢を自然死に見せかけて殺してその遺産を奪い取ろうとする親戚たちに対し、

探偵が事件が起こる前に謎を解き明かして未然に防ぐという変革ミステリー。

 

私としては

「うすらぼんやりで他力本願の、“結局、男ってこういう女を選ぶよね(嗤)の代表格”みたいな金持ち嬢ちゃんのどこに守る価値があるんだろうか。

この嬢ちゃんが侍らせてるいけすかない女中やチャラ男探偵もどーでもいいし。

こいつらより、殺人を仕掛ける犯人たちのキャラが魅力的!

個性的で欲望に正直。つかみどころがなかったり、好き嫌いがはっきりしていたり、常識が危うかったりな人たちばっかりで、まー飽きないこと。

やっぱり本物の金持ちって勢いがあるもんね。引きかえ、ビンボ臭い金持ちってつまんないわー」

てなことを考えるので、思わず

「犯人がんばれ! 金の遣い道もわからんよなボンヤリ娘に休眠預金させるよりも、あなたたちが有効な資産運用した方が雇用も盛り上がって、よっぽど世間様のためよ!」

と犯人を応援して完全犯罪がうまくいくよう願ったりするわけですよ。

げに恐ろしきは今回は自分のストックホルム症候群。

だけど、もしかして、この犯人応援の読者をつくるのが作者の狙い?!

作者の掌で踊らされてる?!

この作者、かなり計算高いからなあ。

 

なんて、久し振りに「最近の本」を読んでみたりしている。

「今年の目標のSFとノーベル文学賞はどうした」と言われそうですが、

じつは並行してガルシア・マルケスの「予告された殺人の記録」を読んでいる。

いま62%達成。

どう面白いのかは説明できない。

けれど、全体が謎めいた構成になっているので飽きずに読めている。

薄い文庫本なのだけれど、内容は濃くて、ラテンアメリカの狂気の臭いがそこかしこに漂っているところがまたいい。

「百年の孤独」「コレラの時代の愛」はもうちょっと待ってね。長いし(^^;)

 

最近になってまた読書が面白くなってきた。特に小説。

歳を経るごとに痛みや苦しみ、悲しみ、別れを覚えるので、

小説の面白さがより深く理解できて、真価に触れることもできるようになってきた。

やがて消えゆく作品には、その化けの皮をはがす目も持てるようになってきた。

わりと騙されずに読めるようになったというべきか?

まだまだ序二段くらいの腕前だけれど。

 

とまあ、調子に乗って驕り高ぶってみる(* ̄ー ̄*)ふふん!!

卑屈にばかりなるより、こういうのもたまには必要(^m^)

 

そして、合間にデザートタイム。

 

気になってたローソンのミニパンケーキ。

苺の季節ですな。甘酸っぱくて美味しゅうございました。

こういうのもたまには必要悪(ん?)