「すぐサボりがちになるブログ」とでもタイトルを変えようかしらと思うほどの更新回数。

まあ、単にネタがないだけですがね(_ _。)

 

さて、サボってた反面、今回の記事は長くなります。

まー、なんて極端なんでしょう。

しかも、長文の駄文ばっかりです。

面倒な方は飛ばしてくだされ。

 

 照れ照れ照れ照れ


この一カ月、本の「引き」が悪い。

読んでは眉間にしわを寄せ、腕組みして斜めに傾いでしまうような状態が続いている。

 

マジックリアリズム(ラテンアメリカ文学発祥の文章技法。魔術的リアリズムともいう。 現実と幻想(魔術)の世界を混合し表現することによって、神秘性にリアリティが、リアリティに神秘性が付加される。 byはてなダイアリー)のキーワードから、

「もしかしてこれもマジックリアリズムだったのか?」とボリス・ヴィアンの「うたかたの日々」を光文社古典新訳文庫で再読。

学生時代に好きだったトゥーサンの「浴室」を翻訳した野崎歓氏の翻訳だったし。

 

まー、マジックリアリズムっちゃそう呼べなくもないけれど、むしろファンタジーに近かったσ(^_^;)

平たく言うと、「働いたら負けと思ってるやつの結婚した相手が病気になり死んじゃう話」。

文章はメルヘンチックでポエットリーでありながら、至るところにグロテスクな描写の登場する悲劇の不条理劇。

あらためて読んだけれど「二十世紀でもっとも悲痛な恋愛小説」の意味がわからないまま、

わたしは一体何を読まされているんだと思いながらもやめられずに読了した。

かつて「変な話だ」と思っていた理由が「不条理劇だから」と判明しただけでも良しとするか。

 

ちなみに、マジックリアリズムといえば、メキシコの作家、ラウラ・エスキヴェル作品「赤い薔薇ソースの伝説」はかなりのお気に入り。

華やかなタイトルとは裏腹に、地味で暗い話f^_^;

 

同時期に読んでいた三津田信三の短編集「密室の如き籠るもの」も面白かったのだけれど、再読なのがよくなかったらしい。

あまりにも初読のインパクトが強かったせいでだろう。

ネタバレ感が強くて逆効果から二度目の感動がなかった。

ホラー映画を再度見る感覚に似ている。

「あー、ここで怖いやつ登場ね。もう驚けないわあ」と思う無念感だ。

せっかくのミステリーなのにもったいない。

 

さらに同時期に読んでいた武者小路実篤の「おめでたき人」を収録した「童貞小説集」。

もともと「おめでたき人」を読もうと思って探していたらこの本がひっかかった。

童貞の特徴が生き生きとして描かれている小説集だそう。

田山花袋の短編もあるし、読んでみようかな。

そう思って読み進めたら、童貞の特徴に特化した部分に関しての抜粋集だった。

あんまり読んだ気がしない…(-"-;)

 

ちなみに、「おめでたき人」はフェミニストで繊細で、

結婚する人としかすることしないと決めていたふしのあるかつての男友達を彷彿とさせた。

そして、彼とは関係なく、話のオチに「マジざまあ!」と思った人は私だけではないはずだろう。

 

あと、田山花袋は「蒲団」が読みたかったけれど、

よく見たら「田舎教師」だったからどーでもいいやになって、やめた(あのなあ…ボアくん・汗

 

その後、期待して読んだレオ・ペルッツの短編「アンチクリストの誕生」「月は笑う」は肩透かしだった。

余談だけど、テッド・チャンの短編集「あなたの人生の物語」

表題のタイトルのより「地獄とは神の不在なり」「顔の美醜について」が面白かった。

いやなに、「あなたの~」が理解しがたかったせい。

フェルマーの定理とか出てきて、どうしたらいいんだろう…と呆然としたし。

悟りを開いた大人のSF小説。

 

ノーベル賞作家のヨシン・ブロツキー「ヴェネツィア」は良さがわからず読んで15%くらいで挫折した。

紹介文には「美しい文章」とあったけれど、私には見いだせなかった。

私の文章美の基準がオスカー・ワイルドだからだろうか。

 

青字は実際に読んだもの。

そんなこんなで、約1ヶ月間くらいでよくもまあやらかしたものだ。

 

次に狙っているニコラス・シェイクスピアの「テロリストのダンス」(スパイ小説らしい)と、「月は無慈悲な夜の女王」(SF小説。翻訳が激最低らしい)にも自信がなくなってきたなー汗