リアルが全然うまくいってないせいで本の世界に逃げ込む私。
なんでこう人生がうまくいかないんだろう…。
それはさておき、ヤバイくらい小説系ばっか読んでます。
新書とか資料っぽいの読まないとバランスが偏りそう。
「誰も猫には気づかない」(読了)
東京創元社から発行されたので小難しい戦略系だと期待して読んだら、ただの児童文学だった。ガッカリ。
王子様とお姫様と猫が出てきて大団円のほのぼのメルヘン。
アタマをまったく使わず読める。仕事に疲れた猫好きの人の癒しにはいいかも。
ちなみに、犬猫大好きだけど、特に犬派の私には本の魅力が全然伝わらなかった。
「深夜特急 2」(途中)
香港・マカオを旅立ち、タイ、マレーシアを通過してただいまシンガポール到着。
行く先々で現地の人たちの温情を受けるバックパッカー沢木青年。
まだ人がのんびりしていた時代だったんだなあとほっこりてしまう。
毎日が発見とハプニングの起こる旅路。
さてさて、シンガポールではどうなることやら。
「蘆屋家(あしやけ)の崩壊」(読了)
ポーの「アッシャー家の崩壊」を洒落たのは一目瞭然。
いかがわしげにして薀蓄の多い幻想怪奇小説とホラー小説の短編集。
無職青年の猿渡(さるわたり)くんと怪奇小説家“伯爵”の活躍するシリーズ第1作目。
最後は物哀しかったり、ゾッとしたまま終わらせたりする余韻のを持たせ方がこれまたいい。
読んで得したそこそこ満足した小説。
「ドリアン・グレイの肖像」(読了)
キラキラした美しくも毒のある美文で綴られるオスカー・ワイルドの傑作ファンタジー。
もし事前にストーリーを知らなかったら結末に度肝を抜かれたかもしれない?
これを読んで、貴族というのは持て余すほどありあまるお金を、自分の遊行費や慈善事業に湯水のように遣うのが仕事だったのかとあらためて知った。
あと、登場人物がどいつもこいつも自意識過剰なうえ、ナイーブを通り越してヘタレ。
なもんで、読んでいて終始イラッとしていた。オスカー・ワイルド、ごめんなさい。
登場人物は「デス・ノート」の夜神 月(やがみ らいと)くらい骨太じゃないと喰いでがないのよ(笑)
「王狼たちの戦旗(下)」(読み始め)
悪役たちの暗躍と、血で血を洗う戦争の足音が近づく中、人外の存在が大陸を侵入する気配も。
どうなる、七大陸ウェスタロス!
そして七つの王国を制するのはどの王族か!
――と書くと楽しそうだけれど、本文はかなりエグいしグロい。
残虐シーンも普通に出てくる。
でも、話が面白いからやめられない。大人のファンタジーだねえ。
おまけ 「攻殻機動隊 Gohst in the shell」(マンガね)
士郎正宗の攻殻。
攻殻って作者いっぱいいたのね。
マニアックな玄人向けの内容に前半の数話で早くも挫折。
SFビギナーの私にはマンガでもなに描いてあるかさっぱりわからん。
話には聞いていた「士郎正宗の完成されているSFの世界観」についていけなかった(涙)
ハリウッド版「ゴースト・イン・ザ・シェル」のDVDの見て無念を晴らすかなあ。
あと、暗号解読小説「涙香迷宮」や、井上真偽の逆説ミステリー「探偵が早すぎる」が読みたいんだけど、ただいま図書館で貸し出し中。
代わりに読む本は山とあるけれど、早く読みたいなー。
こうして本への逃避は続きます(^^;)