ファンの熱いハートは‐とは砕けない!

相手がどんなジョーカーを出そうともね!

 

オラァゴゴゴドドドオラオラKQKQKQ

 

三池崇史監督がジョジョファン(私)にジョーカーを出してきたのには間違いない。

映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」に

私はクリティカルヒットになるものを感じなかった。

 

ネットでは

「原作にそった内容でよかった」

「漫画のあのジョジョだと思って観なければそこそこいい」

「良くも悪くも三池映画」

とそれほど評判は悪くなかった。

 

だからといって、気を許したのがまずかった。

「荒木飛呂彦作品とは別物」とはわかっていても「ジョジョ」と冠されると無意識に期待値が上がってしまったようだ。

なもんで、やってはいけない原作の面白さを実写映画にも求めてしまい、結果、

「ジョジョのジョジョたるジョジョらしさがない」

とガックリとうなだれてしまった。

 

ジョジョ4部のくせして暗いし。

撮影地は地中海の晴れやかな港町なのに、

明るいパワーで押しまくるような元気さがないし。

 

スタンドのバッド・カンパニーが実写になるとこんなにかっこいいんだと思ったり、

形兆がんばってた、億泰が良かったとうなったり、

観月ありさと神木隆之介は年季の入った演技で役柄の雰囲気が出ていたと感心したけど、

全体的に製作者・出演者たちから「ジョジョ愛」が感じられなかった。

 

ジョジョファン(私。なんならアラーキー愛もある)は基本が熱いので、作り手側にも熱意を求めてしまうのかもしれない。

仕方ないんだけれど、山崎賢人とか言われたとおりに演技をしているだけに見えて、

「ジョジョを演じて楽しくて仕方ない」という空気は伝わらなかった。

ミイーケー(うん?)だってジョジョ愛があって映画を撮ったのかもあやしい。

いや、あれはあれで三池監督なりの愛情表現なのか?!(伝わらん…)

 

私としては★2つ。(最高は★5つ)

物語の構成が平坦で、「実写になったらこんなにかっこよくなるのか!」という感動はなかった。

登場人物たちのズラ感には驚かされたけれど。

 

ただ、一緒に観に行ったジョジョファンではない友人いわく、

 

「マンガにあったアンジェロ岩のくだりで見る笑いとシリアスの緩急のつけかたが映画にはなかった。

映画は一本調子で暗かったけれど、マンガは緩急のバランスの妙味があった。

だからマンガのジョジョが面白かった理由がわかったし、荒木飛呂彦のすごさがよくわかって、観に来てよかった」

 

なるほどね。

私はそのセリフに救われた。

 

劇中で山崎賢人もジョジョ立ちならぬ東方仗助の立ち(斜めに立つ)をしてるんだけどね。

なんかちがう。なりきれてない…。

 

余談ですが、私の中で仗助のモチーフって

黒人のオシャレな少年あるいは青年なんだけど。

 

目つきとか唇の厚さ加減とか。

 

関係ないけど、撮影地はスペインの「シッチェス(Sitges)」という街です。

4部の舞台は「S市杜王町」。

シッチェス(S)市杜王町…。