いまだ映画はプロパガンダとして活用される手段である。
アメリカのイラク戦争が終結を迎え、対戦モノ映画が落ち着いた昨今、「300」の続編が封切りに。
真性プロパガンダ映画作り監督、ザック・スナイダーによる「300」が激裂露骨なイラク戦争の戦意高揚映画であるのはいまさら語るべくもなく、当時は
「ハリウッドってホント政治が絡んでるよなー」
と観ていてつくづく思い知ったのでした
その真骨頂は敵の総大将のペルシャの王様。
あからさまな「異教徒にして中東の悪の権化」って出で立ちでしょう。
倒すことに、なーーーんのためらいも起こらないどころか、
「こいつは倒す!」なんて闘争心まで起こさせる悪役ルックスだったじゃないスか。
そんな「300」の続編って???
なんでいまさら????
なんてな興味を持ちつつ、観に行ってきた。
監督は別人でも、製作の側にいたザック・スナイダーは、お得意のスローモーションからクイックモーションへとつなぐアクションシーンを駆使する。
映像は見ごたえあった。うん、うまい。
じつはザック・スナイダーの映像って基本的に汚くて嫌い。
でも、今回は汚さ抑え気味だったからちょっとだけほっとしたかな。
まあ、それはさておき、今回の映画製作の意図を、
私の深読みで考えるに、
ズバリ、対北朝鮮かと。
ストーリーは前作「300」の裏側で、
ギリシャに侵攻してきた女性指揮官率いるペルシャ軍に対し、
アテナイ(アテネ)の将軍がそれを海上で迎え撃つ、という内容。
前述のペルシャの王様もチョイチョイと出てきます。
彼女の設定は
「ギリシャ人だけど、同じギリシャ人に家族ともどもひどい目にあわされて捨てられたところをペルシャ人に助けられ、以来ペルシャ側についてギリシャに復讐を誓う」
アルテミシアという女戦士。
ちなみに、ペルシャの王様は
「アルテミシアにそそのかされて人の心を完全に失った」
神の王クセルクセス。
あれ?
これって…
アルテミシア=北朝鮮(特に同じ民族なのにやむを得ない事情があって同胞を恨む)
クセルクセス=金正恩(アルテミシアの怨嗟の産物)
この構図が成り立つ。
さしずめ
テミストクレス(アテナイの将軍)=アメリカ(アルテミシアンの事情は知りつつも、「自由」「民主主義」のために戦う)
ギリシャ全土=大韓民国(戦火で焼け野原になります…)
じつはこれを想定しているんじゃないか?
この映画は北朝鮮戦争へ向けてのPRなんじゃないか?
まだ戦争ははじまっていませんが、かなり不穏な動きをしているしね、北朝鮮。
安倍政権で「集団的自衛権」が可決されたのも、
じつはすでに北朝鮮が戦争を始めると情報が首相官邸に入っていて、
それも日にちまでかなり明確に定まっていて、
もう戦争は避けられないから、いまのうちに憲法違反にならないための準備だったんじゃないか?
なんて考えてしまいます。
そもそも、映画ではテミストクレスの戦争の大義が
「祖国を守る」ではなく、「自由と民主主義のため」なのも、
「韓国(民主主義国)を守る」の暗喩ではないうか、と勘ぐってしまう。
果たして、真相はいかに。
でも、できればハズレてほしいわ、この勘ぐり。
おまけ
ロドリゴ・サントロ