アンビバレントなラヴィアン・ローズ-本



古典の名作にしてサスペンスの原点。
推理小説じゃなくて、どちらかというと本当にサスペンスです。


面白い!
こりゃ、確かにみんなまねするわ。
つくりが昔のハリウッド映画を観ているよう。
約70年年たっているけれど、色あせない魅力が作品にある。
あと、当時のNYのスタイリッシュな世相が伝わってくるし、

エスプリもきいている。


ただ、稲葉明雄氏の名訳ではあっても、訳したのは1976年。
いまから33年前。


なもんで、残念ながらセリフ一つ一つが古めかしい。
ウィリアム・アイリッシュの書いた1942年当時の雰囲気は伝わってくるけれど、
この翻訳の加齢臭は仕方ないのだろうか?


「~~しちまって」
「~~ですわ」
「ぼつぼつ話そうか」


なんて、いま誰も言わないからなあ。


稲葉さん、もう一回現代語で訳してください。
読者増えるから。
って、古典新訳文庫じゃないから無理か…。
残念だ。


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