こいつです。
高校生のくせして世界的芸術家。
何しろ作った先から作品の行き先が決まってしまい
世界各地の美術館へ運ばれてしまうそうな。
当然、マトモな感覚をしていないこいつとのデートは至難を極めるわけで
美術館に行けば、人の作品を勝手に描き換え、
「僕は王子様、君はお姫様」と高らかに謳い上げ、
とにかく走り回って興奮しっぱなし。
ナルシスぶりも加熱する一方
質問に対して普通の回答をすれば機嫌損ねるし、
常に「美しい僕」を意識しているのもあって、
だーっ! 面倒くせえ。
面倒くせえ
面倒くせえ
MAX
面倒くせえ!
といってやりたくなります。(しってる?)
が、しかし!
思わず、にやけるシーンも。
冬に温水プールに行くと私の髪をタオルで拭いてくれるのですが、
「じっとしてて。そんなに乱暴に拭いちゃダメだよ。君の髪はキレイなんだから。知ってた?」
と丁寧に髪を乾かしてくれるのです。
えー、ちょっとぉ、髪って女子の心に直結してるところじゃない?
そんなんを芸術家の繊細な指先で優しく撫でられたりタオルに包んでもらったりしてみなさいよ。
しかも自分本位のナル男がかしづいてくれてるみたいで
ドキドキしちゃわない?!
かなり後半になってからこのシーンを見たので
ナル男の株が急上昇。
告白エンディングでも一度ふったところであきらめずに食いついてくるところは
意外に嬉しかったりします。
個性的で悪気はないけれど、恋人にするには大変。
でも、そんな彼とのハプニングが楽しいの!
という普通の恋にあきちゃった人にはいいかもしれない。
あと、彼のいいところはクリスマスのシーンでも見られます。
「せっかくのクリスマスなのに、誰も教会に目を留めないなんてかわいそう過ぎるよ。
だから僕は毎年一人で教会にきて世界の幸せを祈っているんだ」
正直、感心した!