長野県北信地方の方言で、


「らっちょもねぇ」というものがあります。


意味としては「くだらねぇ」というような感じで、


時代劇などで使われる「埒も無い」が語源だと思っています。


その言葉が口癖であった祖母が亡くなって二十数年間。


なかなか激しい人でした。


食に関しての好みが鬼のように偏っており、


塩辛いもの、極端に甘いものが大好きで、


なぜか野沢菜には雪のように味の素を掛けていました。


そんな偏食の結果当然のように糖尿病になりました。


祖母の口には世間並みな私の母の料理は薄味だったようで、


始終「美味い不味いは塩加減」と説教を垂れていました。


そして母は俯き涙をこぼす。


朝飯時に流れている連続テレビ小説よりも物哀しい風景を眺めながら箸を運んだことが、


私を早飯喰らいに育ててしまったのかもしれません。


なかなか強烈な人でしたが、


私は可愛がられ小遣いなどもらいましたが、


幼いながら複雑な気持ちで受け取っていたのを時折思い出します。