※最初にお願い※
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※あくまでも個人の経験と日々感じたことを書いています。
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叔母たちの用事に付き合って青森の奥地に行った話の続き。
到着二日目の予定が一通り終わった昼下がり、叔母たちが私を大間まで連れていってくれるという。
ついでに温泉にも入ってくる予定で、レンタカーで出掛けた。
車は、地元で土地勘のある叔母の夫が運転していた。
そして、車がスーパーなどが立ち並ぶ幹線道路を抜けて、高速道路の予定で作られたという広い道路に入った所でコトは起きた。
私は後部座席に座っていて、景色を見ていたのだが、ふと視線を前に移すと、車は3車線あるうちの一番右を走っていた。
片側3車線なのかな?
なんてことを思っていたら、なんと、同じ車線に向こうから車がやってきた。
え……??
車は、すんでのところで左によけた。
しかし、すれ違った数台の車にクラクションをブーブー鳴らされた。
もし、そのまま進んでいたら……
一台目の対向車は避けるだろうけど、その後ろの車は急に目の前に現れた自分に向かってくる車を避けきれるだろうか?
あまりのことに、私は言葉も出なかった。
叔母は、暫くの間、夫にぶちギレて大騒ぎだった。
ああ、恐ろしい。
良く、老人の運転する車が事故をするニュースを見るけれど、身をもって体験した。
なんか、良くわかった。
叔母たちは、気持ちが若いのだ。
確かに、ずっと前は、若者だった。
そして、長年の経験から、自分は何でも知っているというような自信も感じられた。
でも……
残念なことに、今は、頭と体が老人なのだ。
いまどきの75才というのは、そういう感じなのだろう。
叔母の夫は、運転中に、前の車が遅いとか、ウインカーを出さないなんて信じられないとか、他のドライバーの運転にケチをつけていた。
……。
自分が一番酷いじゃん。
やはり、自分のことは客観的に見えないのだろう。
二人には子供もおらず、誰も免許返納などを勧める人がいない。
それどころか、今、新車が届くのを待っているのだとか。
確かに、田舎は車がないとどこにも行けない。
都会から帰省しても、鉄道の駅から家までは物凄い距離だ。
タクシーは使いにくいし、バスも走っていない。
だから、食料を調達するにも、墓参りに行くにも車がなければ何一つ出来ないような状況なのだ。
しかし、これからもっと年を取ったら、どうするのか?
叔母たちは、普段は便利な町で暮らしているのだから、車はもう必要ないようにも思うのだが、買い物や食事に気軽に出掛けられなくなるのは困るのだろうか……。
難しい問題だ。
自分だったら、どうだろう。
それにしても、今、私が事故に遭わず、こうしてブログを書くことが出来て良かったよ。
でも、途中から、キツくなってきた。
始まりは、電車から降りてレンタカーに乗ったあたりから。
加齢臭?
いや、そんなものじゃない。
とにかく、窓を開けていないと耐えられないくらいにヤバかった。
何だ、この臭い!
自分の親ならはっきり言いたいところだけれど、普段あまり会わない叔母たちには言いにくい。
だから、写真撮りたいからだとか何とか言ってごまかして、ずっと窓を開けていた。
次に、連れていかれた田舎の家。
普段住んでいないせいか、空気がモワーっとしていて、おびただしい数の虫の死骸とクモの巣だらけ。
オエー。
ここに泊まるの~?😱
極めつけは、私が寝る部屋からトイレに行くまでの間に通る二つの和室。
どちらの部屋にも人形が飾ってあって、無理無理無理。
悪いけど、廊下も部屋も一晩中電気を付けっぱなしにさせてもらったよ。
寝るのが怖い!😭
本当に寝たくなかったから、夜中まで叔母を巻き添えにして喋りまくっていた。
そして、翌朝、虫の死骸とクモの巣を取るべく必死に掃除をした。
叔母たちは、そんなことしなくていいよと何度も言っていたけれど、正直気持ち悪くていられなかったからしていただけなのだ。
そんな私を見て、叔母は「大掃除」してると言っていたが……。
その後は、墓参りや親戚回り。
老人の知り合いは皆老人。
墓参りで立ち寄ったお寺では、挨拶のあとで本堂に上がるという。
私は気が進まなかったのだが、立派な本堂だからと強く言われ、渋々付き合った。
だが、その本堂に続く通路に、大量のガラスケースに入った日本人形が天井近くまで積み上げられていた。
またしても、無理無理無理。
供養のために集められたものだろうか。
とにかく、その場所の空気が淀んでいて、気持ちが悪かった。
南無南無すると、私は戻ろうと言って老人たちを急き立てた。
だからといって、老人たちの足は、ちっとも早くはならないのだが……。
次回に続く。