過去をなかったことにはできない | 心に明かりが灯る言葉たち

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おはようございます^^

さて本日は、過去をなかったことにはできない、というお話です。

忘れてしまいたい過去、誰でも一つや二つ、あるかと思います。
人生、いいことばかりじゃないですからね。
まあ解釈を変えていけば、極端な話、全部よかったことにできるかもしれませんが、
そんな簡単なことでもないと思います。

しかし、忘れてしまいたい過去をずっと気にしてるのも、
精神的にはよくありません。
忘れてしまいたいと思うことは、そこに意識を集中するのと同じです。
考えないようにしようと思うことは、それについて考えるということです。
本当に考えたくないなら、別のことに意識を向ける必要があります。

別のことに意識を向けることで、
その場その場は凌いでいけます。
でもやっぱり、心の中にモヤっとしたものが残りますよね。

ではどうすれば心が軽くなるのかと言えば、
辛くても受け入れることです。

その過去が、どんなに苦痛でも、どんなに不快でも、
起こってしまった出来事そのものを、なかったことにはできません。
その過去を背負い、歩いていくしかない。

それは、覚悟を決めるのに似ています。
受け入れることで初めて、自然と前を向けるようになる。


好きな人に好きと言えず、そのまま逢えなくなってしまったとします。
それは当然、後悔として残ります。
ダメだったとしても、伝えておけばよかった、と。
そして、そんなダメな自分のことは、忘れてしまいたいと思う。

しかし、そのダメだった自分を忘れたいと思うことは、
先程も書いた通り、ダメだった自分に意識を集中することです。
そうすると、また同じことを繰り返します。
ダメな自分に焦点を合わせる→そこに向かって突き進む→同じ結果になる、
というサイクルができあがるのです。

だからまず、ダメだった自分を受け入れる。そして許す。
そのあとで、次はこうしよう、と考える。
受け入れて許したら、もうその過去にこだわることはなくなります。
ということは、負のサイクルから抜け出せる、ということです。

過去は、消しゴムで消すこともできなければ、
リセットボタンを押してやり直すこともできません。
ゲームのように、セーブしておいて、うまくいかなかったら
そこに戻ってやり直す、ということはできないのです。
どんなに悔やんでも、です。

だから、受け入れましょう。
受け入れることで、断裂していた過去と今がつながって、
自分の歴史がひとつにつながります。
それは、人としての重厚さにつながり、個性を引き出します。

何があったとしても、
今を生きている自分を、誇りに思ってください。

今が一番、素敵だから。