ONE PIECEに学ぶ【13】 奇跡が起きる条件 | 心に明かりが灯る言葉たち

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「奇跡は諦めない奴の頭上にしか降りて来ない!!!!
 奇跡ナメんじゃないよォ!!!!」
 エンポリオ・イワンコフ


物語背景

兄エースを助けるため、ルフィは大監獄インペルダウンへ乗り込む。
同じくインペルダウンに捕らえられていた、道化のバギー、ミスター3、ボン・クレーらとともにエースのもとへ向かうが、そこにインペルダウン所長、マゼランが立ちはだかる。
元々脱獄しようとしていたバギーとミスター3は逃亡、ボン・クレーは相手が悪いと言って、ルフィにも逃げるよう説得するが、逃げきれずに戦いを選んだルフィは、マゼランの毒の能力によって瀕死の重症を負ってしまう。

なんとかマゼランの手から逃れていたボン・クレーは、瀕死のルフィを救うため、数々の奇跡を起こしてきたと言われる伝説のオカマ王、エンポリオ・イワンコフを探して、ルフィを担いでインペルダウンを降りていくが、途中で力尽きて気を失ってしまう。

意識を取り戻したボン・クレーが見たものは、インペルダウンのレベル5とレベル6の間にある囚人たちの楽園、ニューカマーランドだった。
すでに、ボン・クレーが意識を失ってから10時間が経過していた。

ニューカマーランドのリーダーであるエンポリオ・イワンコフは、すでにルフィを救うための処置を施していたが、助かる見込みは2~3%。
死にも勝る苦痛のなかで10時間以上苦しみ続けるルフィ。
なんとかしてあげてくれと泣きながら懇願するボン・クレーに、イワンコフは一括する。

だから今助けてんじゃないのよ!!!
命ナメんじゃないよ!!!

一度は死ぬと決まった運命に逆らうことがどれ程のことか、ヴァナタ(あなた)わかってんの!!?

ヴァダージ(わたし)は神や仏じゃないんだよ  ”奇跡の人!?”
ヴァナタ達がヴァターシを(あなたたちがわたしを)どう呼ぼうと勝手だけど・・・

他人にすがりついてるだけのバカを救えた事はない・・・
貧困に倒れそうな国も 戦いに敗れ死にそうな国も
・・・ヴァダーシはそいつらの生きる”気力”に問いかけただけ

奇跡には諦めない奴の頭上にしか降りて来ない!!!!
”奇跡”ナメんじゃないよォ!!!!



解説

自分でなんとかしようという気がない人に手を差し伸べても、あまり意味はありません。
差し伸べられた手を掴もうという気がないから、相手から手を伸ばしてもきません。

困難に直面したとき、そこから立ち直れるかは自分次第。
助けの手が差し伸べられるかどうかより前に、まず自分がそこから這い上がる気力を持っているかが重要であり、それがなければ、そもそも助けの手に気づくこともありません。

天から蜘蛛の糸がたれてきても、それを掴んで登るのは自分。
そうやって、自分でなんとかしようとする人だからこそ、周りも助けたいと思う。

気力を失ってしまうこともあります。
でも、そんなときにこそ、もう一度気力を振り絞って這い上がろうと決断したとき、光が見えるものです。
ものの見え方が変わるのも、そんなとき。

諦めたら終わりです。
諦めたら、自分はそんなものと、無意識的に認めることになります。

人が諦めてしまうところで諦めないからこそ、人と違う景色が見える。
その結果起こることを、ときに人は、奇跡と呼ぶのです。