ONE PIECEに学ぶ 【8】 苦しみから抜け出す視点変更法 | 心に明かりが灯る言葉たち

心に明かりが灯る言葉たち

俯いた心、しぼんだ心、前向きになりたい心・・・
 そんな心に明かりを灯す、
 励ましの言葉や勇気がでる言葉を書いてます。

 たまに趣味で歌詞も投稿します。

「失ったものばかり数えるな!!!
 無いものは無い!!!

 確認せい!!
 おまえにまだ残っているものはなんじゃ!!!」
 ジンベイ


物語背景

七武海バーソロミュー・くまによって、仲間と離れ離れにされてしまったルフィ。
女ヶ島に飛ばされたルフィは、兄エースが世界政府によって公開処刑されるというニュースを知り、
エースを助けるため、七武海ボア・ハンコックの協力を得て、世界一の監獄インペルダウンへ。

なんとかインペルダウンの最下層までたどり着いたルフィだったが、
一歩遅く、エースはマリンフォードへ移送されてしまう。

マリンフォードでは、同じくエース奪還のために動いた白ヒゲに備えて、
海軍本部大将を始め、選りすぐりの海兵10万人が待ち構えていた。

インペルダウンに囚われていた七武海のジンベイ、革命軍幹部イワンコフ、
元七武海クロコダイルらとともに、白ヒゲ海賊団と海軍との激しい戦いに乱入したルフィは、
見事エース奪還に成功する。

しかし逃げる途中、海軍大将サカヅキの追撃からルフィを庇ったエースは、
ルフィの目の前で命を落としてしまう。

白ヒゲの死、黒ひげの乱入によって、戦争は終わるどころかエスカレートするが、
四皇、赤髪のシャンクスの介入によって戦争は終結。

深手を追いながらも命を取り留めたルフィだったが、
目の前でエースを失ったショックは大きく、自暴自棄に陥る。

重傷の身体を、自ら傷めつけるルフィ。

広大な海で道標だった兄、エースの死。
誰にも負けないと思っていた自信。
それを無残に打ち砕く強敵の数々・・・

失ったものの大きさと自責の念に囚われ、
何も見えずにいるルフィを、ジンベイが一喝する。

「失ったものばかり数えるな!!!
 無いものは無い!!!

 確認せい!!
 おまえにまだ残っているものはなんじゃ!!!」


その言葉に、ルフィは思い出す。

ゾロ、ナミ、ウソップ、サンジ、チョッパー、ロビン、フランキー、ブルック・・・
かけがえのない、仲間たちのことを。


解説

辛いことがあると、目の前の現実がすべてだと思ってしまう。
でも鳥のように空から見ることができたら、横に道があることに気づく。
分厚い壁だと思っていたものは、押せば壊れるぐらい薄い壁かもしれない。

コップを手に持って、自分の目の前までもってくると、模様しか見えない。
模様だけを見ても、それがコップだと認識するのは難しい。
だけど、少し離して見れば、それがコップだと認識できる。

全体像が見えるから。


壁にぶつかって何も見えなくなったら、まずは深呼吸。
気持ちが落ちつくまで、繰り返し。

落ちついたら、質問してみる。
自分にないものしか見えていない心に、持っているものは何かを。

そうすれば、脳はその質問の答えを探しだす。


人間は、満たされていることより欠けていることのほうが気になりやすい。
でも、持っているものも必ずある。

それに気づくことが、幸せへの第一歩になる。
前に進むための、きっかけになる。


今が辛くても、道はある。
泣いても 逃げても 俯いても
最後は笑顔で。

”今”が未来を創るから。