みなさんお久しぶりです。お元気にお過ごしでしょうか。

 

私は全く元気ではありませんでした。母の言葉を借りれば「春の嵐」に巻き込まれたというだけのことではあるんですが、今も完全に立ち直ったとは言えません。

 

落ち込むと何か書きたくなる習性の私でも、今回ばかりは書く気力も失ったというか、何をする気力も失い、食事や睡眠もままならない日々が続きました。仕事も辛くて、人生これ以上のどん底はないんじゃないかと思いました。

 

FRI(END)Sはどん底に突き落とされる直前の低空飛行状態の時に聞いたのですが、MV自体は、ダイナマイト前のBTSに回帰する内容のように感じました。恋人役の女性が白人になったりと、表面上の「インターナショナル感」は最近の路線かもしれませんが、メッセージは結局、ラブマイセルフですよね。幸せいっぱいの周囲に辟易して、自分も恋人と楽しく過ごしてみたけれど、朝起きて隣にいるはいつだって自分だと言わんばかりのストーリー。

 

このメッセージに限界があるとすれば、ラブマイセルフが大切なのはわかってるけど、それってどうやるの?!という精神状態になっている時。

 

そういう時って本当に宗教でもないとやっていけないというか。

 

私の宗教は今、藤井風です。彼自身が影響を受けたらしい宗教の詳細は知りませんが、彼の歌詞のメッセージはいつもラブマイセルフですよね。でも歌詞がBTSでいうところのFIREっぽい感じが多いというか、ラブマイセルフにたどり着くにはどうしたらいいかという過程を描いてくれる楽曲が多いですよね。

 

私が先月、自分を鼓舞するために毎朝聞いていたのは「へでもねえわ」だったのですが、最終的に救ってくれたのはこの楽曲でした↓

 

 

さぁ羽のばして ここから 捉われてばっか だったから 行き詰った悦び手放す時は今 心軽くして これから 自由に歩いて みたいなら すれ違った人だって過去だって怖くない

 

みんな 先が見えない夜道を 共に 迷い歩く夜更け時 うつむかないで 怯えないで 閉ざした扉 叩いて

 

もうええわ 言われる前に先に言わして もうええわ やれるだけやって後は任して もうええわ 自由になるわ 泣くくらいじゃったら笑ったるわ アハハ

 

傷口はいつかカサブタ すぐ剥がれ落ちてサヨナラ 心だってそんな風に癒えたらいいのにな 巻き込まんとって泥沼 意味もなくただ傷付けられそして傷付け 繰り返すだけ

 

ぬけた 阿呆なゲームいちぬけた 夜が 冷めた風に吹かれてた ふらつかないで 踏みしめて 内なる風に吹かれて

 

もうええわ 言われる前に先に言わして もうええわ 付き合ってあげれんでごめんね もうええわ 自由になるわ 泣くくらいじゃったら笑ったるわ

 

夜が更けて 朝の光が顔を出して

 

もうええわ 甘い夢ばっか見させんといて もうええわ 要らんことばっか聞かせんといて もうええわ 手放したいもの今全て この空に捨てて もうええわ 何が大切なん? よう選んで もうええわ そう思うならサッサ手放して もうええわ 自由になるわ 泣くくらいじゃったら笑ったるわ アハハ

 

藤井氏は自分で歌詞の英訳をつけていると聞いたことがあるのですが、この「もうええわ」という言葉、英訳では何通りものフレーズが当てられています。

 

It's over now

もう終わったこと

 

That's enough

いい加減にしよう

 

Alright then

もういいんじゃない

 

I'm over it

もうどうでもいい

 

I'm fed up

うんざりするわ

 

I've had enough

もう限界

 

No more

これで終わりにしよう

 

Let it go

手放そう

 

That's not necessary

それって本当に執着する価値があるもの?

 

私はまだまだ人生を舐めていたというか、こんな歌詞に縋りつかなければならなくなるなんて日が来るとは思っていませんでした。

 

何が起きたのか、現時点で詳細を書くにはなれないのですが、長く寒いトンネルの出口の前で立ち尽くしながら今思うのは、自分の生き方やポリシーを捨てるようなことは何があってもしないという信念を持つことは決して間違っていないということです。

 

要領が悪くても、そのせいで欲しいものが手に入らなくても、自分の気持ちに正直に生きるということは、それだけで価値がある行為だということ。

 

それが生きる意味であるということ。

 

自分を貶めてまで手に入れるべきものは何もないということ。

 

マチネの終わりに出てくる洋子のような生き方は決して馬鹿げていないし、ミカミに成り下がる必要なんかこれっぽちもないと、今、私は心の底から信じています。

 

いつもながら自分の記録だけのために書いた日記ですが、辛い思いをされている方がいらっしゃったら、上記の歌詞を読んで歌を聞いてみてください。元気が出て、また生きてみようと思えるはずです。