釣りみたいなタイトルで申し訳ないんですが、これ以外思いつかなくて。

 

私、ついに職場でBTSファンであることをカミングアウトしました。相手は同じ診療科志望の同期B。グクと同い年の白人男子です。

 

こっちの夜勤はバディシステムのようになっていて、私は2週間の夜勤の大半を彼と過ごすわけですが、初日に研修医控室で音楽を流そうという話になり、なんでもいいよ、と言うと、彼が「僕、ジャスティンビーバーの大ファンなんだよね。一生の間に彼のコンサートに一回でも行けたら幸せ」と言うので、おや、と思いました。なんだかARMYがBTSのことを語るときのような口ぶりだな、と。

 

そして、昨日、テイラースウィフトの話になり、「実は私、彼女の楽曲の良さがいまいちわかんないんだよね」とポロッと発言したのを機に、Bが一気にガードを下ろしたのです。「僕もテイラースウィフトの良さがわからないんだよ!彼女にあんなにたくさんの熱狂的なファンがいるのは不当だとさえ僕は思っているよ!」

 

臆病な私はここでも石橋を叩いて渡ったのですが、「スウィフティーたち、なんだかBTSのファン並みだもんね」と言ってみると、Bは「いや、でもBTSは才能も努力も人気に見合っている。それに対してテイラーは・・・」と続けたので、おやおやこれは、となったわけです。

 

さらに、「僕、ARMYってほどじゃないけど、BTSけっこう好きなんだよね!」と言うので、「ダイナマイト的な?」と聞くと、「僕はBoy With Luvが一番好き!」と言うので、こちらも一気にガードが下がったわけです。(BTSメンバーたちがルックス黄金期だったと自負するBWLを選ぶなんてお目が高いwww)

 

 

推しを聞かれ、ジミンだと答えるとふふっと笑われました。まぁ、ジミンはかわいいよね、わかるよ、と。彼の推しはと言うと、テテでした。Vと呼んでいましたが。ミステリアスガイなのがいいよね、と。

 

私がよくグクの比較対象として挙げているジャスティンティンバーレイクも好きだと言うので、グクにはまさにあんな感じで成功してほしいと言ったら、「個人的には一生解散せずに7人のままでいてほしいけどね」と言うではないですか泣

 

で、その後まさかの展開だったのが、Bのプレイリストに例のAya Nakamura↓が入っていたという流れなのですが、なぜ彼女を知っているのか聞くと、「フランス人の彼氏と付き合ってた時の名残なんだけど」と。

 

 

おやおやおやと内心では思いましたが、それも一瞬で過ぎ去る感情だったというか、何事もなかったかのようにAya Nakamuraをネタに盛り上がり続けました。

 

どういう流れだったかは忘れましたが、Bがフランス人彼氏の話を出してくる数時間前に同性婚の話になり、私が日本の現状を説明し(アメリカと比較して)「残念だ」と表現したので、彼はカミングアウトしやすかったのかもしれませんが、カミングアウトと呼ぶのも違和感があるぐらいサラッとした会話の一部でした。ある意味では、私がこのブログの最初の投稿を書いた日に夢見ていた会話そのもの。

 

彼は自分の年齢を言うぐらいの雰囲気でした。言われた私も彼の年齢を知ったぐらいの感覚でした。

 

でも実は、私、Bと初めて会った時から、彼はマイノリティなんじゃないかと思っていました。差別的な気持ちはもちろん全くなく、でも直感的にはっきりと思ったんです。根拠は行動や話し方やファッションではなかったです。その意味ではBはいわゆるストレートの男性と全く変わらないので。

 

ただ、めちゃくちゃいいやつなんですよ。5人兄弟の長男なんですが、携帯の待ち受けも家族写真で、いつもニコニコしてて、雰囲気は完全に小児科医です。セクシャルマイノリティには良い人が多いと言うのも逆差別みたいで変な話なんですが、正直、BTSメンバーを見る時に感じる温かい雰囲気がBにはある。

 

それがそもそもセクシャリティと関係があるのかは分からないし(むしろ関係ないんじゃないか?!)初対面で私が彼に感じた「BTSと共通する何か」が何だったのかは謎ですが、それこそ7th senseって言うんでしょうか。

 

私が所属するプログラムは一学年9人なので、一人ぐらいセクシャルマイノリティがいても統計上おかしくはないわけで。

 

前回記事の動画を見た後に、過去のハンドシェイクの映像を見たら、魔法が溶けて全ての「意味」が変わってしまいそうな気がして、だから私は彼らのハンドシェイクは、今後は記憶の中だけで再生しようと心に決めていたのですが。

 

翻って現実は小説より奇なりとは言いますが、BTSメンバーの中にもマイノリティがいるなら、上記Bのようなノリで自分のことを好きなように話せる日がきたらいいなと思います。

 

そしていろんなメッセージやコメントをいただきましたが、結局はご自分がそれぞれに思い描いていらっしゃる彼らの姿を大切にされるのが一番なのではないかと思います。蜃気楼のようなフィクションだとしても。私なんかが言うことはお気になさらず。

 

お一人お一人へのお返事はまた追って♡