ブログを更新していない時も過去記事へのいいねやコメント、フォローありがとうございます。しかも私の返信の「負担」まで考えてくださって本当にありがとうございます。お返事を負担と思ったことはほんとにないのですが、お気遣いとても嬉しいです。

 

コメントやメッセージをできるだけ閉じないようにしているのは、第一に、私が皆さんとおしゃべりしたいからですが、あとは、このブログではいろんな方がいろんなお考えを抱くような内容に触れることが多いので、私の言い放しではなく、いろんなご意見を伺いたいという気持ちもあります。

 

ということで、今少しずつ返信していっているところです♡

 

その合間に、ついに引っ越しを済ませました。エドは感謝祭で実家に帰り、入れ替わりに、老体に鞭を打って遥々日本から来てくれた母に協力してもらいながら、騒音部屋に別れを告げたわけです。

 

衝撃だったのが引っ越し業者の仕事の効率の悪さ。そもそも、時間制で時間をかければかけるほど儲かるシステムなので、効率を求めるインセンティブがないのだけれど。日本ってやっぱり奇跡の国だなと思いました。でもひょっとして、その奇跡って、人権侵害ギリギリのところで働かされていることを不思議にも思わない従順な国民性のおかげで成り立っているのかもしれないと思ったりもして。

 

例えば、トイレ。

 

引っ越し業者の方が、作業の途中で、作業現場のトイレを使用することって、日本だと私は経験がないのですが、皆さんはどうですか?本日、2人組の引っ越し業者の方が、旧居でも新居でもトイレを使用し、しかも大便までしていったことで、私は急に、母国の引っ越し業者の方々がどこで排泄を済ませているのか気になった次第です。

 

しかも日本の場合、玄関先で靴の着脱?までしてくださる上に、皆さん走ってくださいますよね。次の現場に間に合わせなければならないために、急いで作業を済ませていく。笑顔も忘れない。

 

一方で、笑顔は悪くなかったけれど、日本だったら2時間で終わる作業に4.5時間かかった今日の彼ら。

 

しかも3時間かけてようやくバカでかいトラックに全てを乗せたところで、新しい部屋を準備してくれたはずだった不動産屋から信じられない連絡が。例のご近所さんが3日後には退去するから、数日以内に元の部屋に戻ってほしいと。それに対して疲れ果てた母が一言。「白人じゃないからバカにしているのかしら」と。

 

それでまた何となく思い出したカタール。またこの話題で申し訳ないのですが、米国では一般チャンネルではW杯を放映しないのか、私は試合を一つも目にしていません。(そもそも観戦ボイコットをしている人々もたくさんいるようですが)

 

ただ、個人的に気になっていたのは、選手たちが、あの曰く付きのカタールでプレーすることをどうやって消化しているのかという点。とりあえず開会式に招待されたアーティストとしては、最悪出演を断ることはできるとしても、選手はそう簡単にはいかないだろうから。これに関連して、皆さんはすでにご存知のことばかりだと思いますが、私が愛読しているブログで紹介されていた記事を貼り付けます↓(なっちゃんありがとう!)

 

要点だけを、という方は、、、

 

要するに、選手だってボイコットができないわけではないけれど、例えばドイツチームは出国時に、黒づくめのスーツ姿で「多様性が勝つ」と書かれたカラフルな飛行機に乗り込むことで抗議の意を示したのだとか。大会中も差別反対が伝わるような何らかの意思表示をする予定のようですね。同時に独外相も一応はカタールに物申した状態ではある一方で、ロシアからのエネルギー供給を得られない今、経済相はカタールに物乞い中とのことで。

 

 

「産業と国民生活を守り、人道主義の旗も下ろさず、しかもダブルスタンダードに見えない方法」なんてあるのか分かりませんが、上記記事のコメント欄を見ると、面白い指摘がたくさんありました。宗教的価値観を人権問題として論ずるべきではない、とか、必ずしも欧米の価値観がスタンダードではない、とか、多様性を認めろというのであれば「同性愛を嫌悪する」という思想も認めなければおかしい、とか。

 

個人的に引っかかったのは3点目。思想の自由はもちろん人権のうちだけれど、「同性愛嫌悪」に基づく人権侵害は認められて良いはずがないわけで。ある国の政治家が個人的に同性愛を嫌悪することと、それを実際に公の場で口にすることと、同性愛が刑罰の対象になることは、それぞれに別のレベルの問題ですよね。

 

私も自分の中に全く差別意識がないとは思いません。潜在的なものはあるだろうし、それが表面化した時の自分自身の気持ちについてもこのブログで記してきましたね笑

 

翻って、本日の引っ越し。

 

引越し業者の2人組がトイレを使用したことに関して、残った臭いはともかく、2人が有色人種でなければ、いちいち印象に残るようなことでもなかったのか、あるいは、自分が白人だったら、不動産屋から上記のようなふざけた連絡を受けることはなかったのか、それはいくら考えてもわからないことだけれど、私が「黒人だからトイレは使わせない」なんて言ったらそれはもちろん、「黒人を嫌悪する思想の自由」なんかではなく、正当化し得ない差別なわけで。

 

いずれにしても日本は奇跡の国だと思いますが、どんな奇跡もタダでは起きないですからね。表立った人種差別はなくても、カタールの現状は意外と身近に転がっているのかもしれません。

 

 

And they say She's in the Class A Team Stuck in her daydream Been this way since 18 But lately, her face seems Slowly sinking, wasting Crumbling like pastries And they scream The worst things in life come free to us

彼らが言う

彼女はヤバい薬をやってるって

いつも夢うつつ

18で移住して来た時から

でも最近は 顔つきも変わって

少しずつ沈んでいくよう ボロボロになって

朝のパンみたいにポロポロと崩れていく

彼女みたいな若者たちが叫んでいる

人生、いつだってタダでやってくるのは最悪の展開

 

'Cause we're just under the upper hand And go mad for a couple grams And she don't wanna go outside tonight And in a pipe she flies to the motherland Or sells love to another man It's too cold outside For angels to fly Angels to fly

だって常に搾取されているのは僕らだから

数グラムの薬のために必死になって

でも彼女は今日は外に出たくないんだ

パイプを咥えれば母国の思い出に浸れるから

知らない男に体を売る代わりにね

外は寒すぎて

天使は飛べない

飛べないんだ

 

最後までお付き合いくださってありがとうございました♡

 

PS 交渉の末、とりあえずは引越し先に居られることになりました。