お立ち寄りいただきありがとうございます♡

 

本当に多くのメッセージやコメントをいただき、お一人お一人が思いをシェアしてくださったこと、とてもありがたく思います。本投稿は、いただいた幾つかのお手紙の一部をコンピレーションにして書いた日記です。

 

今回引用させて頂かなかったメッセージやコメントももちろん大切に読ませていただきました。お返事は場合により2ヶ月ぐらいまで遡って書くこともあるので思い出した頃にチェックしていただけると嬉しいです*

 

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2020年、Black Lives Matterに100万ドルの寄付をしたことに対するインタビューにてー

 

Suga: I don’t consider ourselves as political. I don’t want to speak in political terms. Ours are initiatives that any person who wishes to live in a just world would want to pursue. We aren’t trying to send out some grandiose message. 

我々が政治的な存在だとは思っていません。僕は政治的に物事を語りたくないんです。僕らがやろうとしたことは、正義の世界に生きたいと思う人間なら誰でもするようなことです。そこに大袈裟なメッセージはありません。

 

j-hope: We always want to do what we can to make it a better world, whether in Korea or elsewhere, and go in as much of a positive direction as we can, whether through our music or charity. 

僕らはいつだって世界をより良い場所にするためにできることをしたいと思っています。それは韓国であっても、世界の別の場所であっても同じことです。音楽を通してでも慈善事業を通してでも、できる限りポジティブな推進力になりたいんです。

 

RM: We are not political figures, but as they say, everything is political eventually. Even a pebble can be political. 

Our goal and what we really want to see is for everyone to be able to lead safe lives. That’s the motivation for donating to BLM or our UNICEF campaign and other initiatives.

我々は政治家ではないです。でもよく言われるように、どんなものでも最終的には政治的になりうるのです。石ころでさえもね。僕たちのゴール、僕たちが実現したい社会というのはみんなが安心して安全に暮らせる、そんな社会です。それがBLM運動やユニセフキャンペーンにおける僕らのモチベーションなのです。

 

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世界は狂ってる

お前はどうかな

お前はこのままでいいと思ってるんだろ

俺はそんな風には思えねえな

耳はあるのに聞かない

目はあるのに見ない

どんな奴の心にも住む魚

その名もSELFISH

俺らはみんな犬とブタ 怒り散らして犬になる

コウノトリとダルマエナガのいつもの戦い

狂った世界だぜ

その中で狂ってく俺ら

そうだよ みんな狂ってるからな

とりあえず叫ぶしかねえよ

メイデイ メイデイ

 

世界全体狂ってるみたいだ

世も末だな
Oh why 
Oh why why why why
OH MY GOD

 

今回お手紙を読みながらふと思い出した光景があって。

 

こちらの動画↓でホソクとナムジュンとテテがAm I Wrongの振り付けを思い出して踊るシーンなのですが、これの何が印象的って、ナムジュンが衣装のまま急に膝をつくんですよね。その後すぐに飽きたように彼は会話から離脱してカメラに背を向けるわけですが、ホソクとテテは振り付けを思い出してうれしそうに踊るという数十秒のシーン。

 

 

ナムジュンが思い出した振り付けは「俺らはみんな犬とブタ 怒り散らして犬になる」というユンギの歌詞に相当する部分で、これは2016年当時の文部科学大臣の「平均国民は犬とブタだ」という発言を風刺する歌詞だったのは皆さんもご存知かと思います。

 

この曲を含むWingsのリリース同月に、朴槿恵前大統領を辞任に追い込む様々なスキャンダルが判明したという意味でも、とても政治色が強い楽曲として知られているAm I Wrong。反政府的な発言をする人間を取り締まる動きが活発化していた中でのリリースは命がけだったと言われているようです。BTS Song Lyrics: A Commentary on South Korean Society | Billboard – Billboard

 

実は私、この楽曲に関しては3月にCoachellaと題した記事で触れていて、上記はその引用なのですが、その記事の中で、私は下記のようなことも言っています。

 

「だいたい世界のトップスターになってしまった彼らが「弱者」の立場で歌うというのは、場合によってはもう無理があるのかもしれない。AMAsの受賞会場に向かう車中でジミンが「僕たちはセレブじゃなくて単なるパクジミンとキムナムジュンです」と発言した姿は記憶に新しいし、それだから彼らをいつまでも応援したくなるのだけれど、正直Am I Wrongの歌詞は、2016年の彼らだから説得力があったのであって、ヴィトンを身にまとってファーストクラスで空を飛び回る彼らが歌っても、イマイチぴんと来ないかもしれないとも思うのです。<中略>

 

もはや「弱者」の立場には戻れないところまで駆け上がってしまい、ある意味で「試練の時」に立たされているようにも見える彼らはどんな楽曲を今胸に抱いているだろう。あるいは、どんなメロディーを紡いでどんな言葉を乗せようとしているだろう。」

 

要するに、この頃から折に触れて、私は、彼ら自身の声が聞こえてこないと何度も書いているようなのです(そうです、しつこいんです)。でもこれを書いた時、私はどこかで、Am I Wrongなどという楽曲は彼らにとって、遥か彼方昔のことなのではないかと思いながら書いていたことは確かで。

 

だから、上記のビハインド動画で3人がこの楽曲をまだ大切にしていることを知り、またナムジュンが何の躊躇もなく膝をつく姿を見て、何とも言えない静かな衝撃を受けたことを、昨日の投稿に対する皆さんのお手紙を読みながら思い出したわけです。

 

彼らは私が思っている以上にきっと、変わっていない。

 

ただ、いただいたメッセージの一部をそのまま引用させていただくと、

 

「韓国から、世界中から声援をうけるバンタンが出た事自体奇跡で、政治利用されないわけがない。兵役をまともにしてもしなくても、ずっと付き纏うであろう重責。アメリカのように自由な発言をできるアーティストは皆無。韓国に生まれたことが彼らの宿命だから、これは、どれだけ他国の人が語っても理解できない。<中略>葛藤や辛さはあるだろうけど、誰よりも韓国を愛していることが、タリョラやスープやボンボヤを見ていても、自然に感じられるから」

 

そういうことなんですよね。今や独自のジャンルと言われる彼らだって、国策としてのKPOPの上に礎を築いたことは言うまでもないことで。変わらない思いは確かに胸にあるんだけれど、変わってしまったこともたくさんありすぎて、それ以上に変えられないことも多すぎて、もう6年前のAm I Wrongの頃には戻りたくても戻れない。

 

だから今きっと、彼ら一人一人が自分の中にそれぞれのAm I Wrong?を抱えながら迷っているわけで。その中には覚悟だったり決心も見え隠れするのだろうけれど、いろんな思いが絡まって選び切れないものも、選びたくても選べないものもあるはずで。

 

その中でも「(これからは)隙間産業のように隙間を狙って届けてくれるものが沢山あるのだろうし、それを受け止められる一ファンでありたいと思う。韓国人だからこそ、世界を変える意味が深いのだと。その道はまだ険しいかもしれないけど。」

 

これを読んで私はなるほどな、と思いました。彼らが制限されて、選びたいことが選べないなら、そしてそれが変えられない宿命なら、こちらがその分努力すればいいだけなんですよね。そうすればこんなメッセージが聞こえてくるわけで:

 

「私が彼等から感じるのは、自分にとって、誰かにとって、世界にとって、今日が昨日より良くなれば。今日より明日が良くなれば、今より未来が良くなれば、というシンプルな思い。だからこそ基本となる「自分」を愛することが大事なのかなとlove myselfを受け止めています。」

 

そして、兵役自体がこの「love myself」精神に反するのではないか、彼らには武器を手にして欲しくない、という内容のお手紙もいただき、私には全くない視点でしたが、根本まで遡ればその通りだと思った次第で。

 

こればかりは彼らにも、今韓国に生きるどんな若者にも、どうしようもないことであることを大変不憫に思うと同時に、自分の無力さをあらためて感じたわけですが、同じお手紙の文末、私の「愚痴③」に触れてくださっていた部分が、今まさにBTSがARMYに求めている精神なのではないかと思ったので、最後に引用させていただきたいと思います。

 

「自分を想ってくれる相手と、相手を想う自分自身を信じること。そしてどんな選択をしても、振り返ればみんな正解だと思います。」
 

釜山後にどんな発表があろうとも、戻ってくるべき拠り所はこれだけですね。

 

今はただ、彼らが7人のステージを楽しめることだけを祈って。

 

最後までお付き合いくださってありがとうございました♡

 

ポスト釜山バンタン計画の発表後に私が何も書かなければ、単純に忙しいんだなと思っていただければと思います。私の気持ちはいつも皆さんと共にあるというか、上記に記した通りであり、これ以上言うこともない気がします。I PURPLE YOU 💜

 

 

 

ひっそり追記:

 

1日経って、昨日も一昨日も書き淀んだ「解散」の文字が頭から拭えない私です。いや、解散したからと言って彼らが完全に自由になれるわけではないと思います。いずれにしたって上記に書いた宿命は付き纏うでしょう。でも少しでも自由になろうとするなら、彼らが今握ってしまっている強大な力を手放すしかないし、ソロ活動の看板なんかでは、結局こうやって招集されて利用され、自由な活動が制限されてしまうというなら、決定的な終止符を打つ以外に方法はないのかもしれない。BTSがBTSでいるために。それぞれがアイドルの枠を超えて、グクがいうところの「永遠のアーティスト」になるためには表現の自由をとるしかないから。

 

でもさらに1日経って(この独り言、たぶん永遠に続きます)。解散なんかしたらHYBEの株価が地に落ちるのは間違いないし、その波及効果を考えたらそもそも国が解散なんか許さないなんてこともあるのかしら。とすると、彼らには選択の余地さえないわけで、もはや人権問題のような気もするけれど、そもそもKPOP界の数年毎の契約更新制度はこういう奴隷契約からアイドルを守るためのものでしたよね?

 

。。。なんて言いつつ、ある意味では奴隷契約の極みのような「布との戯れ企画」を鑑賞し、正直笑ってしまいました。笑いすぎてナムジュン流に言えば、Oh my CORE! 状態でした。私も恐ろしく体が硬いのですが、テテみたいに「先生素敵ですね。僕は見学します」って言えるタイプじゃないので、ヨガやらピラティスやらをやると、まさにジン状態になります。言葉で理解しても身体が理解できないホソク状態ももちろん経験あり。そんなわけで自分も全くできていないのに、隣人が大変なことになっているのを鏡越しに見て思わず笑っちゃうユンギ状態も然り。

 

あんなにうめき声を出して必死に布と戯れてくれる世界の大スターなんてBTS以外にいないと思いますが、彼ら自身もこの一年で一番イキイキしてたんじゃないですかね?!彼らはやっぱり飾らない挑戦する姿が魅力なんだなと思いました。あれを見たらどんな堅物でも彼らを好きにならずにはいられないでしょう。そんな中、ところどころふざけながらも黙々とやれちゃう優等生グクはさすがだったし、エースジミンのティンカーベルは素晴らしく美しかったですね。彼の周囲半径30cmだけに流れるクラシック音楽も素敵でした。あと先生も本当にお疲れ様でした。彼らに楽しい時間を提供してくださってありがとうございました。(←誰?)

 

しかしこのタイミングでこれをリリースする事務所の采配もいろんな意味ですごい。BTSが売れた理由が詰まった1週間になりそうですね。

 

 

そしてこのこっそり追記を読んでくださっている方々、ありがとうございます。もはや公開交換日記ですね♡