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お返事しそびれているものもあるかと思いますが、どれも大切に読ませていただいています。

 

ホワイトハウスの舞台裏、慣れない場所での慣れないスピーチのために健気に奮闘する姿がほっこりしましたね。場所はホワイトハウスでありながら雰囲気が完全に高校の部活っていうのが妙にシュールでイイ。

 

アメリカって何でも大きくて、卑近な例で申し訳ないのですが、例えば私が勤める研究棟の脇にある病院も例に漏れず。日本で勤めていた病院の5倍は軽くある建物内にに入ると、天井に色とりどりの札が貼ってあるんです。何種類もの色で区別されたエレベーターがあって、目的地によって使用するエレベーターが違うんですが、天井の札を頼りにエレベーターを探す作業がまぁ大変で。私は今でも必ず迷います。そして通りすがりの人に助けを求めると、決まって「医学生?」と聞かれます。ちょっと違う笑 と思いながら、はぁまぁそんなとこです、なんて言って案内していただくわけですが、さすがに本物の医学生はこのバカでかい病院を自分の庭のように闊歩しているわけで、そんな彼らを見るとなぜか若干の引け目を感じるという情けない日々。。。

 

なんかアメリカ人って学生含めみんな自信満々で圧倒されちゃうんですよ。やっぱり体も大きいし。日本でもたまに患者さんから年齢を聞かれてしまうぐらいだったことは認めますが、私なんかアメリカ人からしたら高校生なわけで。だから、BTSがホワイトハウスの廊下を占拠する様子を見て、7人いるとはいえ、彼らはやっぱりデカいんだなというのが第一印象だったのと、やっぱりそんな彼らがこの国でスピーチをしてくれたという事実がこんなにも心強さを与えてくれるものだとは、日本にいた時には気づきませんでした。彼らのスピーチの恩恵をどれだけ被っているのかは正直わかりません(今のところ日常生活でBTSに出会ってないです笑)が、少しは彼らに守ってもらっているのかもしれないな、なんて思いながら、でもその舞台裏を見ると、どうも頼りない感じもして、そこがまたよかったです。

 

イントロが長くなりました汗

 

 

***

 

愛っていうのは、僕がこれをやってあげるから、君はこれをやってって、そういうことじゃないと思うんだ。僕は君にこれをやってあげたいからやってあげる。そういうことだよね?

ー Justin Bieber

 

 

「いつか僕を殺しに来る楽曲」とジミン自身が言ったというLieのこちらの動画。WINGSツアーのイイトコドリップコンピレーション。

 

私、これも何万回見たかわかりません。

 

ステージ上の彼はこの時、21歳前後。

 

昨日の動画とは打って変わって、強烈な世界観。イントロのストリングズの終わりかけ、彼がこちらに向かって歩いて来るカットからすでに只ならぬ気配が漂っていますが、その特徴的な足運びに呪文をかけられるようにステージに引き込まれる視聴者は多いのではないでしょうか。

 

ギターのストロークが刻む最初のわずか数拍のうちにジミンワールドが構築され、8拍目のあの印象的な膝カックン?が決まればステージは完全に彼の支配下。重いヒットを打つたびに揺れる髪が、心の躍動を伝えるようで、照明さえも彼に恐れ慄いて控えめになっている。だから余計にしびれるのが、全てを解放してくれるようなあのコーラス。光が降り注ぐステージの中央で首ごと頭が取れてしまうのではないかと思わせるほど表情豊かな頸椎。強靭な筋肉に支えられているのは間違いなさそうですが、どうやって骨が積み重なっていたらああいう動きになるのか。

 

あるいはそもそも骨がないのか。関節の概念をも覆す流動性と可動域。

 

そのまま全身がバラバラになって、ジミン自身が光の粒になってしまうのではないか。。。

 

なんて思うのは私だけでしょうか笑

 

以前ナムジュンについて、どのメンバーよりずば抜けて言語化に長けていると書きましたが、ジミンは世界観/コンセプトの体現化がずば抜けているメンバーだと思います。かのFilterでは、「僕を君の心のフィルターにしたら新しい世界が見えるはず」なんてことを言っていますが、そんな生やさしいフィルターどころではないのがジミンの魅力で、こちらがパレットでどれだけ色を混ぜたって、自分だけでは到底描けない全く未知の世界に連れて行ってくれるのがパクジミンというパフォーマー。

 

いつかのフェスタで「ダンスとは」という問いを向けられた時に、ホソクが「自分の義務」、ジミンが「自分の世界」と答えていたのがとても興味深かったのですが、ジミンが踊る時というのは、きっと彼の中に何らかの世界があって、あるいは踊っている間にその世界が自ずと創られるのかもしれないけれど、我々はそれが具現化されたステージを通してジミンという人間のごく一部を疑似体験しているのかなと思ったりもします。

 

私はもちろん彼のステージを生で経験したことはないのですが、もしそんな機会があったら、たぶん私は客観性を失い、ステージを見る前の自分とは同じ人間に戻れないんじゃないかという、若干の恐怖に似たような感覚を抱くこともあります。特にこのLieのステージを見ると。パクジミン的体験というのはそのぐらい強烈なんじゃないかと思う訳です。

 

でもこれって、一方ではジミンがひどく凡人だから為せる技なんじゃないかと思う時もあって。

 

要するに、例えばテテの色っぽさみたいなものって、すごく独特で、これもまたそれはそれで強烈なわけだけれど、まさにBS&Tで描かれている墜落天使のそれみたいな、ともすればこの世のものとは思えない、何ならラファエロの絵画みたいなフィクションっぽさがあるのに対して、ジミンの世界は強烈で未知ながらもこちらの世界と通ずる窓があるような。だから一気に引き込まれるし、それを経験したらもう戻って来られないような気持ちにもなる(のは私だけかもしれませんが汗)

 

このLieでも「純粋だった僕を返してよ」と叫んでいますよね。いや文字通り叫んでいる訳ではないけれど、叫んでいるように聞こえる。これって多分、テテのような人間には存在しない渇望であり、表現できない感覚だと思うわけで。でも凡人の我々は少なからず経験したことのある心理状態をデフォルメしたような世界観ですよね(テテが傷ついたことがないと言っている訳ではないです。ただ彼は、凡人とは違う心の整理/昇華の仕方があるのかなと漠然と感じるし、Inner Childを聞いてもそう思います)

 

ついでに言えば、テテも最後の会食の時に、他のメンバーに合わせるのがストレスになっていたというようなことを言っていましたが、ジミンの合わせ方はまた次元が違うんじゃないかなと思っていて。テテはどんなに頑張ってもきっと無色にはならない。せいぜいブルー&グレーになる感じでしょう。でもジミンが周りに合わせるとなったらきっと無色になっちゃう。現に、Proof of Jiminでも言っていましたね。僕にはいろんな色があるけれど、ともすればそれは無色を意味すると。

 

表現者としては、これはものすごく際どい境界線なのかもしれません。凡人の痛みを凡人のように理解できるからこそ、描くステージに強烈な説得力があるのは間違いないし、だからこそ逆にどんなに現実離れした世界観でも観客はどこか理解できるような、その世界に潜り込んでジミンと一体化できるような不思議な体験ができる訳だけれど、その凡人としての繊細さが度を越して、求められるがまま言われるがままの表現者になってしまったら、それはもう自分の色ではなくなってしまうわけで。

 

BTSとして活動している間は、多分BTSが彼の強い軸になっていたのでしょう。どんな人の痛みでも理解できてしまう柔軟性ゆえにどんな色にでもなれてしまう葛藤の中で、BTSという括りが絶妙に彼の色彩をコントロールしていたように思います。でもその括りが外れた今、彼が路頭に迷って無色になってしまうのではないかと老婆心を抱いている私です。

 

でも一回ぐらい無色になってみてもいいのかもしれませんね。無色を経験してこそ作れる色もきっとあるはずだから。

 

考えてみれば、ジミンがずっと大好きなLove Yourselfってそういう歌ですよね。彼女に合わせすぎて無色になっちゃった男性が、「そんなに自分の色が好きなら君は自分を愛せばいいさ」って。男性側が「もう僕は無色ではいられない」って反旗を翻している訳で。

 

カフェでこの楽曲を初めて耳にした時、私は歌い手も製作陣も知らないまま、でもすぐにJBの声にピッタリの歌だけど何だかエドシーランっぽい曲だなと思ったのを鮮明に覚えています。それだけJBにもESににも独特の色があるってことなんですよね。

 

ジミンはもしかすると、今はまだそんな自分の色を探している最中なのかもしれない。

 

でも無色にもなれてしまう優しいジミンだから見つけられる彼だけの色があるに違いないと、私は思っています。そしてきっかけを掴みさえしたら、きっと彼は最終的にバラバラになるまでやるだろう、とも思います。

 

全身がバラバラになっても、そうやってできた骨のカケラがやっと反射するわずかな光の色を追求するような、そんな職人気質な気迫を、Lieを観るたびに感じるのです。

 

 

But when you told me that you hated my friends The only problem was with you and not them And every time you told me my opinion was wrong And tried to make me forget where I came from

君が僕の友達を嫌いだって言った時

問題は彼らじゃなくて君自身だったんだよね

僕の意見が間違ってるって君が言うたびに

僕は自分の心の拠り所を忘れようとしたりして

 

'Cause if you like the way you look that much Oh, baby, you should go and love yourself And if you think that I'm still holdin' on to somethin' You should go and love yourself

そんなに自分のことが好きなら

君は自分を愛せばいい

僕にまだ未練があると思うなら

自分を愛しなよ

 

 

最後までお付き合いくださってありがとうございました♡

 

久しぶりにLieを見てこんなに熱く語ってしまいましたが、13日には何を書くんだろう。。。まだ時間があるので、何か舞い降りたらまた書きます。

 

あー。でもそれより何より。とりあえず私もジミンばりの職人魂でがんばろうと思います。夏が去った後のこの季節って何となく焦りませんか?皆さんも体調に気をつけて実りのある日々をお過ごしください♡