お立ち寄りいただきありがとうございます♡

前回と前々回の投稿に対する優しい応援の言葉、本当にありがとうございました。極めて個人的な話だったのにいろんな方が興味を持って読んで下さったようで正直びっくりしました。お返事ができるまでしばらくメッセージは閉じさせていただきますね♡

 

***

 

アメリカに来たことがbad decisionだったとは口が裂けても言いませんが、アパートの鍵をもらってからのこの1週間、生活の立ち上げが結構大変でした。

 

前の住人はきっと、自慢の黒髪チリチリパーマを束ねて、短髪パートナーと白い毛の犬を連れて散歩に行っていたに違いない、そんなことが推測できるぐらいに前の住人の痕跡が残る汚い部屋は、とにかく無駄に広く、掃除機をかけるのも一苦労。デスクを置こうと思っていたベッドルームの角は犬のフェイボリットスポットだったのか、壁に恐ろしいほどの毛が付着していたので急遽模様替え。ベッドルームに入ると犬の匂いがプンとするので、アマゾンで強力芳香剤を買ったのですが未だ届かず。。。しかも犬の毛にアレルギーがあるのか鼻水が絶えない。

 

入居初日はそこそこの猛暑にもかかわらずエアコンが作動せず、不動産屋に電話しても応答なし。例のエドにコントロールパネルの操作法を聞いてみましたが彼もわからず、取説を検索してみると言ってくれたもののブランド名も不明。結局のところ、開かずの間にあった元電源のスイッチが入っていなかったというオチで。。。

 

日本から送った荷物も13個中7番ボックスだけが隣町へ。頭がいいのか悪いのかわからない頑固者のAIに電話口でその事実だけ告げられ、プツッと電話を切られる始末。13は縁起の悪い数字だから1個間引いたんだというのが、我が父の解説?でしたが、なぜラッキーセブンを間引くんだとエドから最もな質問。本当の幸運は試練と共にやってくるのである、と持ち前のマゾキスト思考を発揮するぐらいしか手立てがありませんでしたが、今思えば7も13も何となくBTSと縁のある数字ですね。

 

そして試練と言えば。ホビはまた一つ試練を乗り越えて大きくなりましたね。エアコンがつかない騒動やらでオンタイムで観ることはできませんでしたが、数日後にその勇姿を見届けました。アパートから歩いて20分の小さなアジアンマーケットで購入した韓国製のカップラーメンを食べながら。アメリカまで来れば日本も韓国も一緒なんて言ったら怒られそうだけど、正直そんな気持ちにならなくもないです。

 

パンドラの箱に最後に残るのが希望だから、自分もBTSに残る最後の希望になるなんていう思いが、JHOPEの名前に込められていたとは知りませんでしたが、デビュー時の「Jack in the Box」計画をしっかり実現させたのは本当にさすがというか、デビュー時にこの話があったからこそ、ホソクはBTSとして活動する最中も、少しずつ箱に自分の音楽を溜め込んでいたんだろうなと思いました。

 

個人的に一番胸が熱くなったのはBlue Sideが一瞬流れたときだったのですが(ジミンもなんで歌わなかったの、なんて言っていましたね)、Arsonの歌詞を見た時に、思い出したのがまさにこの楽曲でした。Blue Sideを書いた時には青い火になって燃え尽きて死んでしまいたいなんて言っていたけれど、今回のステージ、ものの見事にステージ諸共燃やし尽くしていましたね。

 

全ては終わった

夢も終わった

成果も果たした

役目も終わった

これ以上はなし

過ぎたるは及ばざるが如し

拍手しているうちに去ること それが粋

僕が火をつけたのは自分のため

世の中が燃え上がるなんて

誰が考えただろうか

しばし冷ます時に見たら

自分の痕跡が見える

消すには大きすぎる火 ひどい放火だったんだ

(略)

その火を消せるのは自分だけ

混沌の火消し屋

鎮圧しても灰のように暗い道だとしても

一寸先 大きな関門 必要な僕の手

投了するゲームも躱す一手

 

誰かに聞かれたら

「そうだ、僕がまさに火をつけた」

今は自分に問う 何を選ぶ?

その火を消すか もっと燃え上がるか

 

アスリートとかアイドルって20代の時から引き際に思いを馳せて生きていて、すごいですよね。最近だと、このブログでも一度だけ触れた羽生結弦選手が記憶に新しいかもしれませんが、どうしても引退という言葉を使いたくなかった彼の引き際を見て、あれだけ一生懸命やった人でも第一線を去ることは自分にとって許し難いことなんだなぁ、とプロ顔負けのアマチュア根性に目を見張りました。でもどんな言い方をしたって、一区切りをつけるという意味ではある種の「死」を受け入れないといけないこともわかっていたはずで。

 

ホソクも常々、粋な去り方については語っていますが、まぁ今のところはもっと燃え上がる以外に選択肢はなさそうですね。共犯がこれだけ増えてシカゴの夜に光の海を作ってしまうぐらいですから。しかもホソク自身はARMYの名を口にしてくれていましたが、ARMYというより、BTS抜きでホソクが好きという人ももちろんたくさんいるだろうし、私としては今回は彼自身の、とことん自分と向き合う姿に勇気づけられました。

 

というのもこの8ヶ月ぐらいずっと、就職活動用の志望動機を書いては書き直すという作業をしているのですが(細かくは追って話しますが、働きながらもまだ就職活動中なんです)、推敲してくれる人に今までの道のりについて追求されるたびに、「いやでもさ、結局のところ面接官だって私にそんなに興味ないでしょ」とか「私の今までの人生なんて語るに値しないんですよ」とか「自分のことはもう考えたくないんです。考えたくないから暇つぶしにいろんな挑戦をしてるだけなのに」とか、そんな発想がたくさんあったように思います。

 

でも、ホソクはあんなにげっそりするまで自分を追い込んで、「ステージを完成させていく過程で自分がどういう人間かわかった気がする」というようなことを言っていたけれど、そういうことなんでしょう。つまり、何歳になったとしても、抱える箱の中身が何であれ、それを自分なりに自画自賛して、魅力的に見えるようにディスプレイしないといけないわけで。その過程で自分の良い部分にも悪い部分にも気づいて、人間として成長するし、自分に対して厳しくもなるけど、その分優しくもなれて、その優しさだったり、一生懸命なエネルギーが周りを巻き込んで大きな暖かい火になっていく。

 

だから、「自分なんて」などという発想は捨てて、自分の箱の中身を堂々とシェアしないといけない。でもそもそも自信があるからシェアできるんじゃなくて、シェアするから自信につながっていくというこのなのかもしれない、とホソクがIUのインタビューに答えるのを聞きながら思っていました。

 

自信があるから挑戦するんじゃない。挑戦するから、自信が芽生えていく。

 

そんなことを私自身が感じていたせいか、今回ジミンがわざわざシカゴまで行ったのは、ホソクのためというより、自分のためだったのかなと思いました。もちろんホソクが暗い部屋で食事も喉に通らずに追い詰められていることを不憫に思って応援に駆けつけたというのもあったんだろうけれど、ジミン自身がホビのエネルギーを肌で感じて、自分の原動力にしたいと思っていた部分もあったんじゃないかと思いました。

 

ジミンペンでない限りは強烈に詰まらなかったであろうあのブレスレットVlogを見て、ジミンはやっぱり職人気質なんだなぁと再認識しましたが、ホソクが「とことん自分と向き合う系職人」であるのと対照的に、「できるだけ自分とは向き合いたくないから向き合わなくて済むように目の前のことに夢中になる系職人」に見えるジミン。でもソロ活動は嫌でも自分と向き合わざるを得ないだろうし。Vライブ中もコンサートのリストバンドをつけたままのジミンの表情を見て、救われたのはホビの方だけじゃなかったんじゃないか、と勝手に思いました。

 

いずれにしても。。。ブランコのMV面白かったですね。何かに夢中な人って何でこうも愛おしく感じられるんだろうと思わず顔が綻びてしまうような映像。私も、この新しい土地に受け入れてもらえるように、どんな時も笑顔をばら撒いて、時には無様なほどに夢中な姿を晒して、自分の箱の中身をしっかりシェアしたいと思います。このブログでできてるんだから、実生活でもできないはずがないですよね。

 

 

最後までお付き合いくださってありがとうございました♡