お立ち寄り頂きありがとうございます♡

実は今、数ヶ月分のコメント、メッセージに少しずつお返事を書いている最中なので、何を今更と思われるかもしれませんが、よろしくお願いします♡ 順番がランダムになっていること、お許しください。

 

 

もう疲れた
わかるかな
僕はただ家に帰りたいだけなんだ

おかしいくらいのときめきで
挨拶さえできてなかったね
でも僕は出ていくよ
世界のどこだって僕の家だから

自分自身に夢中なんだ
そのドアを開ければすべてが上手くいくような気がして
何かを見せられる気がして
家を出たんだ

 

この想像のすべてが幻想で終わらないように

頑張ったよ フラッシュライトをたくさん浴びて
友達もたくさんできたし 静かな自分だけの空間だって手にした
何でもできるような気持ちでいた時のことをまだ覚えてる
海が見えていた このドアを開けるまで

 

もう皆さんは前を向いて進んでいらっしゃることかと思いますが、私は今日になって、半年ぶりに発熱し、うなされながら自分が思っている以上にショックを受けていたことを思い知りました。いや、今日を待たずしても、一昨日、CT室でふいに流れてきたBTSの音楽を耳にした途端、別れた恋人と廊下ですれ違ったときのように心を掻き乱され、そんな自分に動揺しました笑 画像に集中したいのに心ここにあらずとはまさにこの状態。

 

そんなわけで、あの会食をまたしても電車の中で振り返りながらメンバー一人ひとりについて抱いた印象を記します。私は彼らをデビューからずっと見てきたわけでもないし、もちろんカットされた場面もたくさんあったのだろうけれど、今更ながら一ファンの勝手な感想を少しだけ。

 

いつかナムジュンが、ARMYは鏡だというようなことを言っていましたが、今回それをまざまざと感じました。

 

・すでに折り合いの付け方を学び尽くしているユンギ。ARMYの存在の大きさを認めながらも、そこに寄りかかるつもりは全くなさそうな雰囲気が彼らしいと思いました。(でも彼はナムジュンほどに語学力がないことで逆に救われた部分があったのは確かだと思います。)

 

・相変わらず満たされているジン。ARMYにも自分にも欲がない。今を、今までを、ありのままに受け入れている彼が口にしたのは単純な感謝の気持ちでしたね。

 

・まだまだ若いグク。自分にもバンタンにも一番期待を寄せているように感じました。かつてのようにあれもこれもという焦り交じりの欲はないけれど、まさに「まだこれから」だと思っている。

 

・どうやらアイデンティティーをすでに見つけたらしいテテ。揺るぎない自信がARMYへの信頼に反映されていましたね。

 

・どんな時もぶれないホソク。ストリートダンサーとして単独でステージをもたせた経験もあるからなのか、眠くなりながらも、ジミンやナムジュンに寄り添う余裕があったように思います。

 

・まだアイデンティティーが見つけられていないジミン。正直になれていないのはARMYに対してだけなのか。それとも自分に対して?やっぱりジミンはどんな時も優しいんだなぁと思ったけれど、心配になってしまったのは、優しさというのが、自信がないことの裏返しである場合もあると、私自身が知っているからかもしれません。

 

・そしてジミン以上に辛そうに見えたナムジュン。BTSのスポークスマンでありながら、だからこそ最もアイデンティティーを奪われたのも彼だったのだと気づかされた涙。

 

BTSとして世界を制してきた中でも、たぶんナムジュンに見えていた世界と他のメンバーに見えていたそれは、だいぶ違っていたのだと思います。すべてを理解できてしまった彼が見る光景は圧倒的に他のメンバーより鮮烈だったに違いないと思うし、彼の語学力のおかげで7人が到達できた場所がたくさんあった一方で、ナムジュン自身は誰よりも激しく自分を見失ってしまったのかもしれない。

 

BTSのアイデンティティーに関する質問を直接投げかけられ言語化することを求められる機会が多かったのは間違いなく彼だったわけで、その作業を韓国語だけでなく英語でも繰り返すうちに、BTSも自分も何者なのかわからなくなってきて、グループと自分自身の同一性の限界にも疑問を持っただろうし、距離の取り方が分からなくなってしまった苦悩を理解できるメンバーもきっといなかった。

 

そういう意味で、バンタンのペルソナは確かに7人で作りあげたものだけれど、BTSのペルソナは事実上、ナムジュンが一人で担っていたということなのかもしれないし、そうやって自分でも気づかないうちに、他のメンバーたちを結果的に守っていたのだとしたら、それはきっと、想像を絶する孤独感だっただろうと思います。

 

でも人間は話す言語の数だけ世界があるといいますよね。それはもちろんアーティストとしてはすごい強みで、バイリンガルという同じパンドラの箱を開けてしまった身としては、彼の英語が、今までの負担や苦しみ以上のものを今後彼にもたらすと確信しています。

 

だから彼を可哀そうだとは全く思わないし、私自身にとって最も理解しやすい苦悩がナムジュンのそれだったというだけだろうと思います。メンバーそれぞれが、7人で歩みながらも孤独感を深めた部分はあったはずで。

 

満たせば足りなくなって
一緒にいれば孤独になる
目も閉じきれず 眠れない夜
君がいるその場所

もうそこはミ・カサ
君と一緒なら贅沢な気分
すでにその場所が僕の家
点けて置く君のスイッチ

何も言わなくても気楽なんだ
君とならどこだって家になるから
知ってるでしょ
僕は家がほしいんだ
知ってるでしょ

君には家があるって

 

その孤独がお互いに対する無関心やネガティブな気持ちになってしまう前にいったん距離を置いて、それぞれのアイデンティティーから「BTSの」という枕詞を実質的に一旦外してみようという趣旨の方向転換が今ということなのでしょう。そのタイミングで彼らが自然と入れたいと考えたフレンドシップタトゥー。

 

タトゥー経験者であるグクとジミンが特に熱く語るのを聞いて、タトゥーってやっぱりアイデンティティーなんだなと思いました。ジミンは線でもホクロでも自分に意味があればいいと言っていたし、グクも線でつながっているというのが嬉しいとはしゃいでいましたね。

君の愛が懐かしいな
君の愛がほしいんだ
君に触れてほしい


世界は僕たちが支配してるって思ってるけど
夢みていたものが手に入っても
大きい家に大きい車に大きい指輪
何か欠けているような違和感
何もかも手に入れたはずなのに
でも戻れる場所があるって知ってるから僕は出ていくんだ

 

 

昨日、研修医時代の友人と久しぶりに食事をしたのですが、まったく久しぶりという感じがしなくて。6年前、一緒に救急科からローテを開始することになった私たち。問診もろくにできず、お粗末なカルテを書いては怒られていた頃を経て、違う診療科に進み、3年以上会っていなかったのですが、昨日はいつまで経っても話が尽きませんでした。共通して知っている医療スタッフがたくさんいる上に、先月彼女が救急科に出向していたこともあり(彼女は本院で私は分院だったので一緒に働くことはなかったのですが)、思い出話に花が咲きました。あの時はあんなことにも必死だったよね、と。

 

だからやっぱり、一番深く刻まれるタトゥーは、共に生きた時間の記憶なんだと思います。それがあるだけですぐにHOMEに戻れる。皮膚に刻まれたタトゥーが少しずつ色あせても、顔を合わせるだけで色鮮やかによみがえるあの時の記憶が、いとも簡単に連れてきてくれる家の香り。

 

そんな体験を共有しているという意味ではやはりARMYも間違いなくバンタンにとって、そしてARMY自身にとってHOMEなわけで。すべてを共有していなくても共通の「歴史」がそこには確かにある。

 

分かれ道で僕は君を思い出す
僕に何もなかったときから君は僕を知ってたね
君のことを考えれば笑顔になれた

いつか

チャイムが3回が鳴ったら
ドアを開けてくれるかな
あの時言えなかった言葉を

伝えられるように
その時に言うから

 

そうやって記憶をシェアできることがきっと「アイドル」という存在の最大の魅力なんじゃないかというのは以前から繰り返しこのブログでは書いてきたことですが、それを再認識させてくれる楽曲をついでに一つ。

 

ワンダイレクションが活動休止に入る前にリリースした楽曲です。古今東西、アイドルとファンの関係というのは、アイドル自身の青春と、ファン自身のそれと、その中でオーバーラップする記憶が入り乱れて懐かしさで胸がいっぱいになるものなのかもしれません。

 

 

All of the rumors, all of the fights
But we always find a way to make it out alive
Thought we were going strong
Thought we were holding on
Aren't we?

噂も喧嘩も

全部乗り越えて生き抜いてきたよね

僕たちの絆はこんなもんじゃないと

絶対に手は放さないと思ってた

だってそうでしょ?

 

You and me got a whole lot of history (oh)
We could be the greatest team that the world has ever seen
You and me got a whole lot of history (oh)
So don't let it go, we can make some more, we can live forever

君と僕には歴史がある

僕たちは世界が見たこともない素晴らしいチームになれるはず

君と僕には歴史がある

だから手放さないで 僕たちはもっと思い出を作れるはず これからも永遠に

 

This is not the end
This is not the end
We can make it, you know it, you know

これが終わりなんかじゃない

終わりじゃない

僕たちならまだいけるって わかるよね

 

最後に。あの会食に日本語字幕がついていなかった理由はきっと、私たちには知りえない不運が重なったからで、意外と含意はないのではないかと思いますが、HOMEの歌詞のように、またいつか3回チャイムが鳴ったら、いつも通りドアを開けて、懲りずに彼らの言葉を待ちたいですね。

 

久しぶりだね ミ・カサ
君といると贅沢な気分だ
ただいま 僕の家
スイッチを点けたままにしてくれたんだね

 

 

最後までお付き合いくださってありがとうございました♡