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新曲についても書きたいことがたくさんあるのですが、それは次回にまわすとして。会食の細かい内容も置いておいて。ナムジュンが社会から求められるナムジュン像に応えようとして押しつぶされそうになっていることを再確認させられたあの涙。彼を思いっきり抱きしめてあげたい気持ちになったのは私だけじゃないと思いますが、これまた抱きしめてあげたくなるジミンはその横でしきりに「僕らのARMY」の意味が変わらないことを願っていると言っていましたね。いろんな口論をする中でも常にARMYの存在はその中心にあって、「ファンのことを思っている」という気持ちが真心であると信じてほしいと。

 

ちょうど書き始めていた記事が彼の発言を組んでる気がしたので、少しずれているかもしれませんが、思い切って投稿します。

 

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My youって、正直、英語としては違和感があるフレーズですよね。個人主義が確立した英語文化圏において、「あなた」という二人称に所有格をくっつける場面というのは原則として存在しないような気がします。実際、歌詞に出てくる「my you」も、音節を無視すれば、「my army」とか、単に「you」にしてしまった方が英語としては自然だと思います。

 

でも、もちろんこんなプチ英語講座?をしたくてこの投稿を書き始めたわけではなくて、違和感満載のこのフレーズにこそ、グクの想いが詰まっていると感じたので、さっと一言残しておきたくなりました。

 

実は私、こんなブログを図々しく書きながらも、ARMYと名乗るには恐れ多いぐらいの不届き者で、彼らが配信・発信するものをその瞬間に生で見たことがほとんどなく、いち早く見たいという欲求もないんです。何なら、韓国語なんて決まったフレーズしか理解できないし、字幕なしで楽しめるとは到底思えない…。

 

ブログを書くようになってからは、供給物はまず他の人のフィルターをかけずに見て、思ったことを文章にしたいと思ってきましたが、本来はARMYの感想文つきでコンテンツを見るのが好きなので、私は長らく「BTSと自分」という関係より「BTSとARMYと自分」という関係を楽しんできたように思います。

 

だから、グクのMy Youを見た時に、初めて彼らから何かが「届く」という経験をさせてもらったのですが、不覚にも感激してしまいました。何と言っても最初の「I have something to say」というのが「個人的なメッセージ」感を出している。

 

そしてその極めて個人的な文脈で名指しされるファンは、顔が見えない団体としての「my army」でもなければ、目の前にいる単なる通りすがりの「you」でもない。グクにとってファンというのは、一人ひとりが大切な個人であり、「my you」なんだなぁとしみじみ感じられるような、ロマンチックなからくり満載のビデオ。

 

最近、久しぶりに彼らが、かつてのようにファンと近距離で触れ合う機会があったと噂に聞きましたが、彼らの中では1人だったファンが1億人になった今でも、1人1人と個人的な関係を築いている感覚だというのが、とても興味深いし、彼らのこの態度もまた、ARMYがARMYをやめられない所以なのだろうと納得するしかありません。

 

話は少し逸れますが、「マチネの終わりに」という小説がありますね(以下ネタバレあります)。ギタリストのマキノとジャーナリストのヨウコの何とも切ないラブストーリーですが、自分が信じる正義に正直に生きることをモットーとするヨウコは、マキノと知り合う前に婚約した男性からも、「君はいつも正しいよ。でも僕は正しさを求めているんじゃない。味方になってくれる誰かがほしいんだ」と言われてしまうほど。

 

そんな彼女と、彼女の凛とした姿を愛するマキノの関係を引き裂くのが、マキノのマネージャーであるミカミなのですが、マキノがミカミと結婚した数年後に、自分とマキノの間に立ちはだかったミカミの卑怯な行動を知ったヨウコは、悔しさに身を震わせながらも「自分は目の前にいるこの女ほどにマキノを愛せていただろうか」と自問自答します。ミカミのように正義も信条もプライドも投げ捨ててまで、自分はマキノと一緒になりたいと思えただろうか、と。

 

なぜなら、ヨウコという人間にとっては、結局のところ、マキノを手に入れることより、自分が自分であり続けることの方が大切だったからです。自分の正義を投げ打って自分を貶めてまでマキノに執着することはできなかった。

 

ここで読者が気づくのは、ヨウコとミカミの価値観の違いです。ミカミはどこまで行ってもマキノのファンだった。彼女はマキノが何をしても、どんなふうに変わっても受け入れる覚悟があったし、マキノの人生の脇役として置いてもらえるならそれだけで満足だった。ヨウコの人生は、あくまで彼女自身が主人公であり、彼女が大切にする厳しい基準が時に彼女を「幸せ」から遠ざけてしまうようにも見えるのだけれど、最終的にはそれが彼女の生き方なわけで。

 

皆様お気づきの通り、私は圧倒的にヨウコです。だから、BTSのことも時として厳しい視線を向けたような文章を書いてしまうことがあるけれど、本当はミカミのような献身的な愛情を抱ける人を羨ましく思ったりもします。ミカミ自身の卑怯さは置いておいて、相手の狡さも汚い部分もひっくるめて愛せるぐらい誰かを愛してみたいと思うこともある。

 

アイドル/アーティストにはいろんな「ファン」がいるだろうし、いろんなファンの在り方があって、もちろんそれでいいとは思うけれど、自分のポリシーはさておき「どこまでもついて行く」と宣言できちゃうファン感情って、ある意味では、この世界に存在するいろんな感情の中でもとっても素敵なものなんじゃないかって思ったりもして。

 

グクはきっと自分にそんな気持ちが向けられていることを知っている。

 

だからこそ彼にはARMY一人ひとりの顔が見えるし、そんなファンの気持ちに甘んじることなく「もっと輝くね」という意思表示を歌に織り込んでいる。

 

「大切なあなた」である「my you」のために。

 

そして、そんな少し不思議で切ない極めて個人的な関係を、私のようなヨウコ的不届き者ファンにも、疑似体験させてくれるという意味で、昨日グクから届いたメッセージは、胸がいっぱいになるプレゼントだったように思います。

 

 

ありがとう、グク。

 

そしてバンタン、

9周年おめでとう。

ARMYのためにバンタンでいてくれたんだね。ここからは自由を、自分を取り戻せますように。

これからも応援してるよ。

 

最後までお付き合いくださってありがとうございました♡