下の娘は、チェンマイ市内のインターナショナルスクールから市内の私立小学校への転入試験におっこちました。
そして、もうチェンマイに居ません。
母親に連れられて山に帰りました。
実は、半年以上、自分は、嘘をついていました。
どんな嘘かと言うと、下の娘、下の娘と言っていましたが、女の子は、自分の娘ではありません。
女の子の母親は、会長の親戚で、自分から言わせたら、愚かな女です。
女の子の父親は、シンガポール人。
父親には、女の子以外に、腹違いの子供が何人かいます。
一方、女の子の母親の方には、女の子以外に種違いの子供が2人います。
父親がどんな仕事をしているのか、母親がどんな仕事をしているのか、胸糞が悪いので、言う気にもなりませんでした。
父親は、シンガポールで他の女達と暮らし、母親は、海外に出稼ぎに行き、チェンマイ市内のインターナショナルスクールに通っていたその女の子を誰が面倒を見るかで、親戚をたらい回しにされて、会長の所に来ました。
両親がいなくて、親戚をたらい回しにされて、寂しい思いをしていたその女の子に自分は、
「これから、俺は、会長の親戚の子と呼ばずに、娘と呼んでいいか?娘と呼ぶ事で、本当の娘のように君を大事にする事が出来るから。」
女の子は、ニッコリして、
「ウン。」と言いました。
自分の記憶では、とある本の中で、空手家の先生が、
「嘘も100回言えば、その氣になる。1000回言えば、本氣になる。1万回言えば、本当になる。」と、言われてました。
だから、自分もそうしました。
女の子の父親は、金の為なら何をしても良いと言う人間。
母親は、金さえ有れば幸せになれると、目先の金を狙って常に失敗して来た人です。
どちらも、自分とは相容れない生き方をして来た人達です。
そんな闇の大人たちよりも、女の子は、純真でした。
遠く離れた所にいる母親に、
「お母さん、早く帰って来てね。年明けには帰って!兄弟皆んなで一緒に暮らそう。」と、電話したり、
父親に連絡して、
「お父さん、誕生日に何をプレゼントしてくれるの?」と甘えて見せたりしてました。
マセラティ2台、ポルシェ2台、ベンツ数台を持っていて金回りの良かったシンガポールの父親は、養育費を最初、インターナショナルスクールの学費以外に、日本円で30万近く送って来てました。
男には、30万円位は、大した金では無かったようです。
母親は、これを貯めて商売でもすれば良かったのですが、母親は、高い車を新車で買ったり、贅沢な暮らしをして、全部使っていました。
それだけでなく、シンガポールの男を捕まえればもっと、贅沢が出来ると、Facebookで知り合ったシンガポールの年配の男に接近しましたが、逆に騙されて、子供を孕みました。
次に狙ったのは韓国人、そして、最後は、広大な土地を持つコーヒー農園の息子でした。
全てが、金目当てで、悉く失敗して、種違いの子供が増えました。
最後に一緒になったコーヒー農園の息子は、今はこの土地は母親のものだけど、母親が死んだら自分のものになる、と、その女に言いました。
それで、女は、一緒になる事を決めました。
会長は、良く観てから考えたら、と忠告しましたが、女は聞きません。
自分も、その男と一度だけ会いましたが、イライラしていて、その男の子供ではない女の子とその弟を愛するのは難しいんじゃないか、と思うと同時に、そのイライラが気になってました。
女は、周囲の心配を無視して一緒になり、直ぐに子どもが出来ました。子供が出来たあたりから、男が、麻薬中毒者である事がわかりました。
男と男の母親との関係は良くなく、別に兄弟も居て、母親が亡くなっても、コーヒー農園は、男のものにはならないのもわかりました。
それどころか、男は、全く仕事をせずに、シンガポールから女に送られてくる金を当てにして、その金で麻薬を買っていたのでした。
男は、幻覚を見てるのでしょうか、家で暴れて、女に暴力を振るっていたそうです。
それを目の当たりにしながら、弟と乳飲子の妹とを庇って震えていたのが、その女の子でした。
母親は、暴力を振るう麻薬中毒の男から逃げ、チェンマイに来ました。
麻薬中毒の男は、誰か知らない男に嫁と娘が拐われたと言って、ナタを持って女の実家に行きました。
実家では、男をなだめてから、
「ここには、居ないよ。」と言ったそうです。
男はあきらめて帰ったとの事でした。
女の実家から会長に、連絡が来ました。
多分、男は、チェンマイに行くだろう、と。
と、言う訳やから、チェンマイにその男が来たら、あんた、彼女を守る為に立ち向かってや、と、会長が自分に言って来ました。
「阿保ぬかせ、断る!何で俺があんな女の為に身体張らなあかんねん。その男の前に、俺が立ったら、そいつの妄想ストーリー完結やないか。誰が守るかい。警察に言って保護してもらえ。」と、言いました。
結局、警察が保護して病院送りになったのですが、男は、その後、腹いせに、シンガポールの男に連絡して、
「あんたが送ってる金、娘の養育費だけに使われてないで。あの女、男をとっかえひっかえして、子供もあんたの娘以外に二人いて、俺は、女の今の旦那で、一番下の子の父親や。あんたの金は俺の生活費にもなってたわ。」と、自爆ポタンを押しました。
麻薬中毒の男は、女憎しの心から、自らの収入源を捨てて、女と共にドボンする道を選びました。
他の男や自分の子でない子供達に、送金が使われている事を知ったシンガポールの男は、当時、日本円で20万円程、送っていたのが、8万円と額が減りました。
その額は、贅沢しなければ、タイの山岳地帯の田舎では、暮らせる額ですが、一度、贅沢を覚えた女は、一攫千金を狙って、海外に出稼ぎに行く事にしました。
それも、エージェントが航空券やビザを用意して、働き口も紹介するとかで、事前に80万bt(約320万円)をエージェントに支払う必要があるとか。
自分は、これと同じ手口を聞いた事があります。
日本のバブル期に、タイ北部の女は、日本に沢山、出稼ぎに行ってました。
その時、ブローカーが暗躍してました。
ブローカーは、女に350万円借金させて、偽パスポートや航空券、働き口を用意し、日本に連れて行きます。
日本の仕事場は、大抵が、売春カラオケで、店からの給料は、20万円。その給料は、借金の返済として店に取られて、女の収入はゼロになります。だから、女は、カラオケの客に営業をかけます。客と寝たお金が、女の取り分となると言う仕組みです。
それを1年から1年半続けたら、借金は無くなり、もう一年半働いて、今度は、その女が別の店のチーママになり、ブローカーを通して、女を買ってくる。
悪の拡大再生産と言うか、どうしようもない世界が展開してました。
日本が人身売買大国と言われたのは、そのような事からでした。
ただ、騙されて行った者より、わかった上で行った者も沢山いて、当時、タイ北部では、そう言う金で建てた家を日本御殿と呼んでいました。
周辺の人々は、どうやって建てた家かを知っていながらも、内心は綺麗な娘がいたら稼げる、羨ましい、となっていたそうです。
だから、女の子の母親のケースも、働きに行く国が違うだけで、当時の手口と同じで、何の仕事かも察しがつくのです。
会長を通じて、騙されるな、止めておけ、このゲームで儲かるのは、コンタクトして来たタイ側のエージェントと現地のマフィアやから、と言ったのですが、いつものように目先の儲け話、取らぬ狸の皮算用で、上手く行った時を勝手に想定して、その女の母親までが、早く働きに行け、と言う始末でした。
挙げ句の果てに、女の母親は、エージェントに渡す金が足りないから、会長に、会長の土地を担保に金を借りて来いとまで言ってました。
その女は、色んなところに借金をして、ヨーロッパに行ったのですが、予想通り騙されました。
賞味期限の切れた女に、客はつきませんでした。
この言い方は、女をものとして扱うと今の日本なら批判されるでしょう。が、女の自ら進んで入った世界は、そう言う世界でした。
どこの世界に、娘に売○して来い、と言う親がいるんや、と自分はその女の親にも激怒してました。
その女は、コツコツ仕事をしている親戚から、自分が贅沢したいが為に借金をして、ヨーロッパへ行ったので、親戚からは総スカンです。
金を貸した上に、チェンマイのインターナショナルスクールに通っていた女の子の面倒をなんでみなあかんねんと、親戚が拒否した為、女の子を可哀想、と思った会長の所へ来た次第です。
これは、女は、生きて帰られへん事もあるな、と思っていたら、滞在予定の3年が大幅に短縮されて、半年で帰って来ました。
残ったのはどうやら借金だけ。
女は、タイに着いて直ぐに女の子を迎えに来ると思いきや、迎えに来るまで5日かかりました。
理由は、友達と遊びに行っていたとの事。
流石に会長は、この頃には、その女に怒っていて、口を聞かない状況でした。
女の子は、待ちに待った母親が帰って来て喜んでいたのですが、母親は、シンガポールからの送金が減ったので、送金を自分達の生活費に充てる為、子供達を施設に預けようと企みました。
会長と自分は、それを阻止する為、インターナショナルスクールよりお金のかからない市内の別の学校に転入させるように画策しました。
合格すれば、シンガポールからの送金を授業料と女の子の生活費に当てさせるように女の子から女の子の父親に連絡させる段取りでした。何なら、シンガポールの男と直談判して、送金の2万btを女には渡さずに、会長宛に振り込ませ、1か月の会計報告を送るのでも良い、と考えてました。
チェンマイで、女の子がインフルエンザに罹って、病院に入院しても、下の子達の面倒を見るのに忙しい、と、その女は、女の子の顔を見にも来ませんでした。
自分は、女の子に、
「お母さんと一緒に暮らしたいやろ、外国なんかに行って欲しくないやろ。お母さんがその気なら出来る方法あるで!お母さんは、大きなお金を狙わないでコツコツ働けば、それなりにお金に困らない生活も出来るで。」と言いました。
「何、どんな方法?」と、女の子が聞きました。
「お母さん、車持ってるやろ。それでグラブタクシーをしたらええねん。コツコツと人の倍働いたら、何とかなる。泊まる所は、今、会長が住んでるコンドミニアムを使ったらええ。最初は家賃いらんから。会長は、ジムに住むから大丈夫。」と言いました。
シンガポールからの送金に、グラブタクシーの収入が有れば、生活は出来ます。
女の子は、母親に何度も伝えましたが、
返ってきた答えは、チェンマイには、友達がいないから、の一言。
「えっ、そこ?」と自分は、呆れました。
そして、自分が一時帰国している際、今度は、友達と一カ月香港に働きに行くと言いました。
働き場所は、おそらくピンポンマンションです。
そして、香港で働いた後に、上の娘の卒業式にのこのこ現れて、下の娘を連れて山に帰りました。
半年以上、娘として預かりましたが、
「迷惑かけて、すみません。今までありがとうございました。」と言う、自分なら当たり前に出てくるであろう言葉は、その女からは出て来ませんでした。
会長にも、ごめんなさい、とか、子供を預かってくれてありがとう、とか、借りた金を返すとか、全くしてません。
それなのに、娘の卒業式後の家族での食事会に平気な顔をして付いて来て、遠慮なく注文してました。
自分は、何も言わず、
「とっとと帰ってくれ!」と無視していました。
この女が変わるのは難しいな、と。
ただ、女は、香港の仕事には懲りたのか、シンガポールからの減った送金で、暫く、3人の子供を山で育てると、今は言っているようです。
女の子にしたら、望み通り、お母さんと兄弟達と一緒に暮らせる事になりました。
親がろくでなしでも、狭い世界しか未だ知らない子供には親は親です。
女の子は、お母さんをどこへも行かせまいと、健気にお母さんにしがみつくように、甘えています。
が、この女とその母親は、理由をつけて、いずれ、子供達の面倒をみないで施設に預けるでしょう。
その施設も、会長と見に行きましたが、山岳少数民族の生徒を100人寄宿舎で面倒を見ているとの事でしたが、スタッフは2人。
100人を2人で見るのは大変だと思います。
だから、ルールを破った子は、じっくり話しをして厚生させるよりも、クビにする、と言うやり方をしているようです。
金だけ与えられて、好き勝手にされて来た女の子は、会長の所に来た当初は、会長も上の娘も手を焼いて、上の娘までが、一緒にいるの嫌やから、ジムで面倒見てくれない、と言う位の子でした。
食事も、母親といる時は、ほとんど、コンビニのレトルト食品だったとの事。
その子に対して、こまごまとした生活指導を会長と娘が、毎日繰り返し、行っていました。
自分は、時々、雷を落とすカンフル剤の役割でした。
女の子は、今は、お母さん、お母さんと言っていても、中学生位になったら、お母さんと呼んでいる女がどんな女であるか、女の子には、見えてくる、と思います。
その時、又、俺らが必要になるで、と会長と話をしました。
親がダメなら、さっさと諦めて、自立する。
それしかないかも知れません。
でないと、今度は、その子をネタにして、その女とその母親は、金を引っ張りに来るでしょう。
いずれにしても、その子の将来は、周りにろくな大人がいないので、前途多難です。
私は、もうあの子の面倒を見ないと会長は、言っていますが、女の子の方が、誰が、自分を大事に思ってくれるかを察知して、頼って来るでしょう。
闇の大人の悪の連鎖をこの子の代で断ち切る。
母親やその母親みたいな人生を女の子には送って欲しくない、と、願う次第です。
因みに、自分は、まだ、嘘を一万回言ってないので、女の子は、自分の娘にはなってません。
会長は、その子の母親が、万が一亡くなったら、あんたの本当の娘にしてもいいか、と聞いて来た事がありました。
自分は、そう言う時はな、、、と答えました。
このブログを書いていた所、先程、女から会長に、女の子を施設に預けると連絡が来たようです。
舌の根が乾かない内に、この女は、、、。
闇の大人達です。