大阪 中崎町のカフェ。 | lai-thaiboxingのブログ

lai-thaiboxingのブログ

タイチェンマイにて意拳、ムエタイ、瞑想の研究。山岳小数民族との交流や日々気づいた事を書いて行きます。
タイ国ムエタイ協会認定トレーナー。寺田式インパルス療法士。椅子軸法認定インストラクター。

日本🇯🇵に一時帰国の際、友人のマンションに泊めさせてもらっている。


場所は、大阪梅田鶴野町。NBS毎日放送の近くである。


大阪の梅田と言えば、大阪の難波、ミナミに対し、梅田、キタと言われる中心部で、JR、阪神、阪急、地下鉄などの駅があり交通の要でもある。


オフィスビルが立ち並ぶ一角に、中崎町と言う近年多くの観光客が訪れる場所がある。


そこは、第二次世界大戦時に、大阪の街が空襲で焼け野原になった時、奇跡的に被害に合わなかったエリアで、築100年以上の建物が今も残っている。



京都にも、町屋建築が残っているが、大阪の町屋建築は、京都のとは少し違うようだ。


この町屋、古民家を改装して、お洒落なカフェやショップが中崎町にはある。







古い町屋のバックにタワーマンション。何とも言えない不思議な光景が広がる。



海外からの観光客も多く、観光客は、大正、昭和の佇まいを残す街を写真に撮ったり、カフェ巡りをしたりして楽しんでいるようだ。


又、このエリア、ホステルと言うタイ🇹🇭で言う所のゲストハウス・格安ホテルもあるようだ。


自分は、鶴野町のマンションから、中崎町のコインランドリーによく行く。


そして、洗濯が終わるまで、中崎町のカフェに行くのが日課となっている。


自分が、いつも行くのは、古民家カフェでは無いけれど、自分にとっては、落ち着くカフェである。


古民家カフェも良いのだけど、自分には、どうもゆっくり出来ない氣がするのである。


注文しました→食べたり、飲んだりしました→次のお客さんがいるので、帰ってください。


と、そこに、本を読んだり、ボーと考え事をしたりするのが、許されないのではないか、と、勝手に持ってしまうのである。


自分にして見たら、洗濯の終わるまで、最低1時間強、ゆっくりさせてくれる場所が良い。


そんなこんなで、自分にとって落ち着く場所が、中崎町のWARARAと言うカフェなのである。



ただ、このカフェ、侮る事なかれ。

中々お洒落なカフェなのである。


オーナーの女性、トシカさんの人柄からなのだろうか、店内はゆったりした時間が流れている。


まるで、海外の旅好きのバックパッカーが溜まっているゲストハウスのカフェのような。


旅人がゆっくり時間を過ごしたり、旅人どうしの情報交換が行われたり。


そう言った雰囲気を感じるさせてくれる。


内装も、オーナーが世界中を旅行した時に集めた物が置かれていて、自分は、そこに『旅』を感じるのである。


自分が注文した、トーストとサラダとパスタなどのプレート。


このプレートを見た時に、自分は、オーナーや料理人さんに話しかけた。


「やっぱりお洒落ですね。」と。


お二人は、エッ、と言う感じだったが、自分は、自分がそう言った理由を説明した。


「タイ🇹🇭チェンマイは、今やカフェ天国と言われるくらい沢山のお洒落なカフェがあります。でも、このプレートのように細部まで気配りを感じるものを出す所はまだないです。」と言った。


また、

「このプレート、先ず、トースト二種。この二種を選ばせてくれ、このトーストのバターの塗り方も、タイなら勝手にお客さんで塗ってね、と言う所がほとんどだけど、ここのは、表面だけでなくパンの内部にもバターが浸透してます。チーズトーストも簡単そうで隙がない。」


そして、

「野菜サラダも、色んな種類の野菜が入っている。本当、小さなプレートと言う空間に、細やかな配慮を感じます。こう言う仕事を、まだタイの人は出来ない。タイはタイで素材は新鮮なんだけど、細かい配慮はまだまだです。」と言った。


「茶道は、日本文化を読み解くキーワードの一つです。」と、茶道、裏千家のランディ チャネルさんは言う。


前回のブログで、無言の茶室の事に少し触れた。


喋らなくても、通じ合う心と心。


茶会ならば、亭主の心を客が受け取る。


これには、客のレベルが関係する。


亭主だけでなく、客もレベルアップしてこそ、より通じ合う世界、話さなくても通じ合う世界が広がるのである。


客だからもてなされて当然ではなく、もてなす為に為されている事にどれだけ気づく事が出来るか。


ガサツで乱暴な人間では、そこにある心に気づかないのである。


戦国の茶。戦の前の無言の茶室。


命のやり取りに行く人間とそれを送り出す人間。


究極の場には、言葉による説明は要らない。


日本🇯🇵には、まだまだ、細かい所まで気を配って、客をもてなす隙のない心が店側には残っている。


それが、同じ物を作っても、日本製品がクオリティが高い、と言われる由縁だろう。


そのクオリティの高さがある内は、日本🇯🇵も大丈夫だな、と思うのである。


日本🇯🇵を訪れる外国人も、そろそろ、クオリティの高さの裏にある日本的な配慮、それが茶道などと関係している。そう言う事を知りたい人が出ているのかも知れない。


ただ、そう言う日本文化に裏付けされたクオリティの高さ、と言うのをわからず、マニュアルだから、しょうがなしにやる、と言う人が増えれば、いずれ化けの皮が剥がれて先行きは暗いだろう。


SNSで簡単に情報が発信出来る時代。

出し抜く事よりも、真面目に誠実に、相手の為になる(単純に利益と言う事ではない。)事をする事が大切になってくるんだろう、と、一時帰国した日本🇯🇵で感じた次第である。