その土地では当たり前でも、他の地域から来た人にとって、その組み合わせはないんちゃうの?、と思ってしまうものってないだろうか。
自分は、生まれも育ちも大阪だったけど、大阪の人間にとっては、当たり前の、お好み焼き定食は、他の地域、特に関東の人には、その組み合わせは、、、となっているようである。
お好み焼き定食とは、ご飯にお好み焼き。
お好み焼きがおかずになっているのである。
炭水化物に炭水化物。
関東の人には、大阪の人間は、例えば、寿司をおかずにご飯を食べているように思われているのだろうか。
タイ🇹🇭チェンマイに生活の拠点を移した頃、嬉しくて良く食べていたものがある。
それがマンゴー🥭
日本🇯🇵では、宮崎マンゴーが有名だけど、宮崎マンゴーは、高級フルーツで値段もそこそこの値段がする。
しかし、
タイでは、安くて手軽に美味しいマンゴーが食べる事が出来る。
マンゴーそのままだけではなく、マンゴーシェイクにマンゴーアイス、マンゴーケーキ🧁など、バリエーションも豊富である。
街には、マンゴー専門店もあるのだが、マンゴー専門店の中に、自分は?と思うものがあった。
その組み合わせは無いんとちゃうの?と自分には思われたものが、大阪人にとってのお好み焼き定食ではないけれど、当たり前と言うか、メインイベンターの位置にいるのである。
それが、カオニオ マームアン。
マームアンはマンゴー🥭
カオニオとは、何と餅米なのである。
英語では、mango and sticky rice。
最初見た時は、なんじゃこれ、だった。
皿の上に、光った餅米の白色🤍とマンゴーの黄色🟨のコントラスト。
自分にとっては、違和感の何ものでも無かった。
マンゴーをおかずにご飯を食べるのか?
会長に聞くと、あれはお菓子や、と言う。
恐々トライしてみたら、マンゴーは自分にとっては、果物なんだけど、餅米の方が、、、。
餅米は、ご飯の形をしたままで、長年、刷り込まれた感覚では、ご飯🍚なのだが、食べると、甘い。
甘さの正体は、ココナッツミルク🥥
これ、餅やったらいいやろけど、見た目がご飯やからな。
見た目は、おっさんやけど中身は美人、とちょっと無理な例えが浮かんで来る。
結果、会長や娘は、好きなんだけど、自分はちょっと、となってしまった。
自分と同じような人がいるのかどうか知らないけれど、今年は、マンゴーの売れ行きが悪かったそうである。
それが、
アメリカ🇺🇸の野外音楽フェスティバルで、タイ人歌手が、ステージで、カオニオ マームアンを食べるパフォーマンスをして注目された。
タイ政府は、それを受けて、ソフト面でタイをもっとアピールして、観光客を呼び込もうと、カオニオ マームアンをユネスコにタイの無形文化遺産遺産として申請する予定だとか。
https://www.thaich.net/news/20220421ll.htm
マンゴーと餅米、不思議な組み合わせ、アメリカ人もビックリしたようで話題になった。
そして、アメリカ🇺🇸で話題になった事をタイ🇹🇭政府が取り上げた事で、今度は、カオニオ マームアンの売り上げが伸びて、今年は、マンゴーが売れない、と言っていたマンゴー農家が潤う。
一人の女性のパフォーマンスが、連鎖して需要を生み経済を活性化させる。まさに有効な需要。
会長も、買い出しで、スーパーに行った後、カオニオ マームアンを買って来た。
車に乗り込んで来た会長に、
「カオニオ マームアンがあるんやったら、カオニオ ドリアンもあってもええな。」と言うと、
「あんた、カオニオ ドリアン食べたかったんかいな。さっきあったのに。」と言うので、
「それだけは、勘弁して下さい。」と思わず言った。
ドリアンをおかずにご飯?
恐ろしい組み合わせである。
が、
もし、本当にあるなら、マンゴー以上に衝撃を与えそうである。
餅米にココナッツミルクのシロップをかけて食べる。