帽子の思い出 その③ | lai-thaiboxingのブログ

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タイチェンマイにて意拳、ムエタイ、瞑想の研究。山岳小数民族との交流や日々気づいた事を書いて行きます。
タイ国ムエタイ協会認定トレーナー。寺田式インパルス療法士。椅子軸法認定インストラクター。





試合前の煽りの録画撮りの後、チームジャパンは、試合会場を見に行った。
会場は、河南省体育館。1万2千人収容の巨大体育館である。
体育館の屋根の下には、王洪祥選手の巨大看板がかかっていてこちらを見下ろしていた。

冨田君が、岡本さんかわいそうに、と言った様な気がする。
自分は、
「岡本ちゃん、あの王洪祥の看板見てたら、何か思い出せへんか?明日のジョーにこんなシーンなかったけ。そうそう、力石徹が矢吹丈と最初少年院で戦った時、コイツを倒すのは1Rじゃねぇ1分で十分だ。と言ってたな。でも、岡本ちゃん、王洪祥は、岡本を倒すのは1分じゃねぇ、1発だと、アイツゆうてるで!」と。

真面目な冨田君は、何を言うんですか、と言う顔をして見てきた。自分は、
「冨田君、正直に言うてみ、岡本、ヘタくそやろ?」
「えっそんな、自分からは言えませんよ。」と
「エエから、ヘタやろ?」
「エエ、まあ。」と

「でもな、冨田君、岡本には今日見せてない必殺技があるねん。」
「エエ、どんな技ですか?」
「教えて欲しい?」
「教えて下さいよ。」
「でもな、ここでは見せられへん。」
「エエ、どんな技ですか?」
「教えたるわ、でも、ここだけの話やで、岡本、牛みたいに打たれ強いねん。」
「打たれたら駄目じゃないですか?」
「まあ、明日見とってみ、3Rの1分半過ぎたら岡本のショータイムが来るから。」


このポーズの巨大看板が体育館の外に掛けられ我々を迎えてくれた。「1分じゃねぇ、1発だ。」



右、冨田君、真面目な好青年だった。



岡本vs王洪祥、TVのCMにもなっていた。

そして、試合当日。
日本選手団、中国選手団の入場である。
会場は、超満員。中国全土に放送される。


中国チーム



日本チーム



会場は、物凄い熱気。オールアウェイである。燃えて来る。



会場は、赤い色が多い。赤は中国カラー


話は最終章へ。続きます。