PTAをいろいろ経験して思うこと | フロム406~あれから20年たった今~

フロム406~あれから20年たった今~

20年前に28週406gの超低出生体重児の娘をさずかった母のブログです

子育てで避けて通れないのが、PTA活動である。

今は任意ということになってはいるが、実質入らないわけにはいかないと思う。これはもうお勤め以外の何物でもない。

幼稚園からはたまた大学までPTAというのはあるが、主に大変なのは、幼稚園から中学校ぐらいまでだと思う。

 

ちまたではPTAのもめた話やいじめなどが話題になり、小さいお子さんのお母さんは恐れおののいていると思うが、私が体験してきたのは、割と一般的なPTA活動で、そんなに極端な大変な活動はごく一部だと思う。もちろん嫌なこともあったが、楽しいこともあった。楽しい時の場合と楽しくないときの違いをHSP気質な私なりに考えてみた。

また長くなるが、、そのことをかきたいと思う。

 

私のPTA活動は406gで生まれた娘が幼稚園入ってすぐで、いきなりの展開で始まった。ドアをたたいて扉を開くつもりが、声を掛けただけでドアが開き中に引きこれまれた。そんな感じで急に始まった。

 

当時、私は、体が小さく発達が遅い娘ができるだけ快適に楽しく幼稚園に通ってほしくて、入園前から熱心に園長先生に質問したり、相談したりしていた。そのやる気が誤解を生んだようで、最初の役員決めで誰もやりたがらず、みんな下を向き、沈黙が続く嫌な空気の中で、突然園長先生に指名されてしまったのだ。そうHSPは頼まれると断れない。まだまだ娘の通院も多くて、いきなり忙しい役員が未経験の私にできるのか不安でしかなかったが、やはり断れずに引き受けてしまった。

 

2年保育だったので、年少組の役員と年長組の役員とで行う。その日のうちに役員メンバーの顔合わせがあった、みんなテキパキしてて、上にお子さんがいる人も多く、PTAに慣れている感じだったので緊張した。

 

「なにもわからないので、ご迷惑をおかけしますが、一生懸命やります。よろしくお願いします。」とあいさつしたら、

「なにいってんの!私も全然わからないから!」って超美人なチャキチャキな年長ママさんが突っ込んできた。見た目はエースをねらえのお蝶婦人だけど、話し方は上沼恵美子のような弾丸トークビックリマーク

この人がその年のPTA会長だった。

会長さんはそのきれいな顔立ちで、冗談をしゃべり続けて、ガハハハハーと豪快に笑った。

 

書記に決まった私のパートナーの年長ママさんはその日欠席で、後日会ったら、「私パソコン全く使えないのよねえ、できる?よかったあ~」となぜ書記になったのか謎だったが、ハードルをいきなり下げてくれたことで、私の肩の荷はだいぶ軽くなった。

 

そういうメンバーの役員会はいつも賑やかで、面白かった。

朝、幼稚園に子どもをお送りだすと、みんなでそのまま副委員長の家にいって、一応会議ぽい話もするが、副会長がどんどんつまみを作り、ビールやワインもどんどんでてきて、誰かが常に面白い話をしたり、突っ込んだりしてお迎えに行く直前までひたすらただの飲み会をした。

 

決めなくちゃいけない議題も、こんな感じでいいか、ってすぐに決まって、あとは割り振って各自がやる。書記が作るお手紙も、会長は「任せるよ~よろしく~」というだけで、すべて私たちにゆだねてくれたので、園長先生にチェックしてもらうだけで、自分流にどんどんやれた。一年を通して面白かった。

 

初めてのPTA役員がそういうやり方だったので、私はこれがPTAかあと思ってしまった。

 

ところが、息子がまた幼稚園に入るとき、また成り行きで役員をやることになったが、この役員は前回の時と全く違っていた。

 

会長をはじめ、みんなちゃんとしている。会議はPTA室でやり、当然アルコールなんて飲まない。議題は全員でしっかり話し合って、書記や会計は報告をして、お手紙類はすべて会長副会長が誤字脱字をチェックして、イラストも不適切なものはないか、みんなで話し合ったりもした。

なんか会社のように真面目だった。

たぶんこれが一般的な活動なのだろう。

もちろんそれはそれで、いい人たちだったので、仲良くなって楽しかったけど、ときどき息苦しく、まさに義務でやっているようなお勤め感がずっとあった。

 

その後、家庭教育委員、選考委員、校外班長、卒業対策委員、クラス委員長などいろいろやった。

それぞれ、楽しい時と楽しくないときといろいろ経験した。

 

楽しい楽しくないの原因はいろいろあるけど、一つはっきり言えるのは、PTA活動はあくまでもボランティア活動なので、一生懸命やっちゃいけないということ。一生懸命やる人がいたり、それこそ、やるからには例年よりもいいものをとか、できうるマックスな活動をとかでレガシーを目指す人がいるときにだいたい、もめる。

 

みんながこれぐらいなら、負担じゃないなあって力を出し合って、子どもたちのためになる活動をする。例年通りでもいいし、余力がない時は例年以下の活動でもいい。メンバーの余力でなにかのお手伝いをする。

それぐらいで充分なのに、ここは会社か?お給金やボーナスもないのに、なぜここまでやる必要があるのか?ってときがある。人によっては子どもや家庭よりもPTA活動に時間を取られてしまったりする。

ようはみんなまじめすぎるのだ。

 

私は運よく?初回が豪快な会長さんたちのもとでできたので、自分たちが楽しい方が絶対にいいと自信を持って言える。その方が子どもたちも楽しそうだ。

私が委員長になったときは、できるだけみんなの余力でやる。無理しない。を心掛けている。もちろん、どうしても忙しくなる時はあるし、家事が圧迫されるときも少しはあるけど、削ろうと思えばいくらでも削れる。

それから、自分が余力のつもりでも、家庭環境や本人の性格体力次第で、余力じゃない人もいたりするから、自分を基準に判断してはいけない。

 

やらなければいけないことと決めつけて大変なことをみんなで分け合うというよりは、みんなが大丈夫な量を見極めてから、やることを決めればいいのではないかと思う。

 

そもそも必ずやらなければいけないことが、毎年メンバーが変わって、たまたま子どもが同じクラスというだけの初めての人と、ボランティアで行うPTA活動にあるのが一番の問題だ。

 

成長主義で勉強してきた世代の私たちは、つい向上を目指してしまう。

そこが落とし穴、ボランティア活動までそうなってしまうのはもう日本人のさがなのかな。

 

ちなみに今年もくじ引きで家庭教育委員長になってしまったが、今年はほとんど活動がなく、真面目にもやりようがないので楽な年だと思う。

 

何を隠そう、私も真面目気質なので、すぐに自分の悲鳴に蓋をして頑張っちゃうから、人を巻き込むものは、より気を付けないとと自分に唱えていることをだらだらと書いてみました。

 

 

 

 

 

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