2022年の海外比人(OF)の本国送金額の速報値が発表された
総額325.4億ドルで、2021年のフィリピンのGDPの8%に匹敵する
全体の41%を占める米国からの送金が断トツの1位である
ちなみに日本からの送金額は全体の4位
10年前の2012年と比較すると、10位までの顔ぶれはあまり変わらないが、シンガポールが7位から2位へ大きく順位を上げている
台湾と韓国からの送金額が大きく増え、10位以内にランクインしている
代わって、送金額は増えてはいるが、香港とドイツが圏外になった
送金は海外永住者もしくは労働者としての一時滞在者に分けられるが、国によってその比率は大きく異なる
2010年のデータでは、米国やカナダでは約9割が永住者であるのに対して、サウジアラビアなど中東諸国では95%以上が数年滞在する契約労働者である
日本や英国は半数程度が永住者と思われる
海外比人送金はフィリピン経済にとって重要な役割を占める
金額が大きいだけではなく、その大半がドルによる送金だからである
フィリピンの外貨準備高はまだまだ低い