マンハッタンにはすごく短期の滞在だったからあまりどこにもいけなかったんだけど、その間に昼飯にさっと立ち寄った飾らない中華のお店を2件紹介しよう。

一つ目は"Xi'an Famous Foods"。Xi'anは西安(昔の長安)。だからこれは山西の料理だね。山西の料理ってのは中国の中でも比較的マイナーだし、ましてやアメリカなんかではなかなか食べる機会がなかったけど、最近はいろいろな地方の料理が食べれるようになってきてうれしいね。このお店もすごく新しくてきれいな感じで、つい最近開いたのかな。結構繁盛してるみたい。

ロサンゼルスにだっておいしいものはある-XianNoodle

この地方は麺類でものすごく有名で、そのなかでも刀削麺なんかはもう日本ではもう珍しくなくなってきたと思うけど、ここも刀削麺などの麺類に力を入れている。ここでは刀削麺を"Hand-Ripped Noodle"と呼んでいるみたい。普通はアメリカではHand-shaved noodleっていうけどね(ちなみに伸ばすのは"Hand-pulled noodle", 蕎麦みたいにこねて手打ちにするのは、これは自信がないけど"Knead Noodle"か"Hand cut noodle"かなあ。)


一番の人気は羊肉の入ったスパイシーなヌードルだというので、それを頼んでみる。

ロサンゼルスにだっておいしいものはある-ShavedNoodle


んー、おいしい。おいしいね。しっかりと歯ごたえのある麺だ。ガツンと、インパクトのある味。麻辣な味付けなんだけど、それほど辛くはなくて食べやすい。

しかし刀削麺って伝統的にはもっとマイルドな味付けが主流だった様な気がするんだけど、とするとこの麻辣味は最近の流行なのかな。日本でもそうだしね。四川の味付けは全国区レベルの人気だから、それに影響されたのかもという感じがする。料理はどんどん進化するから。でもひょっとしたら僕の記憶違いかもしれないけど。




いっぽうで、もう一つのお店は時間の止まったようなお店だった。"Excellent Pork Chop House"、「武昌好味道」っていう台湾系のお店だ。

ロサンゼルスにだっておいしいものはある-外観


魯肉飯 (ルーロウファン)が急に食べたくなったんだよね。なんかここはそれっぽいのを出しているということなのでよることにしたわけ。

お店の中も、なんか最近の日本なら「昭和」っぽいって呼ばれるような感じ。

ロサンゼルスにだっておいしいものはある-店内


まず、前菜として红油抄手。これも元は四川だけど台湾では昔から人気なメニューだよね。これはまあまあ。
ロサンゼルスにだっておいしいものはある-红油抄手


そして店の看板らしい"Pork Chop Rice".菜っ葉と白菜の漬物とそぼろ肉がご飯に乗っていて、そのうえにポークチョップが乗っている。まあ確かにこれは一種の魯肉飯だ。一口食べるとすごく素朴な味わいがする。前の店が外食の料理なら、こちらは家庭料理を食べてるみたい。

ロサンゼルスにだっておいしいものはある-PorkChopRice1


この店のレビューを見てたら、一つ印象的なレビューがあった。たぶんアラフォーかアラフィフのひとだと思うんだけど、この店の味がものすごく懐かしい味だっていうのね。しかもここじゃないと駄目なんだって。で彼が店の人とたまたましゃべってみたら、本当に偶然なんだけど、彼が台湾で子供のころに住んでたあたりでこの店の主人はいくつか店をやっていて、それからNYに移ってきたということらしくって。つまり、この店は本当に彼の少年時代の味だったわけ。だから、ここはずっとそのころのまんまの味でやってるってことなんだろうね。

ところで、逆に台湾ではもうこの手の味ははやらなくなったらしくて、台湾では同じ味のところを見つけられないって彼は書いていた。台湾時代の思い出の味がNYでしか食べられない、っていうのは面白いね。

この話がどこまで本当かわからないけど、でもこの空間にいるとそんなこともあるのかなって気がしたよ。

ロサンゼルスにだっておいしいものはある-PorkChopRice2

で、僕の"Pork Chop Rice"の感想をいえば、うん、おいしかった。でも、僕にとっては普通においしいだけ。思い出補正が入るときっともっとおいしいんだろうな、と思う。


評価:両方とも$ロサンゼルスにだっておいしいものはある