木材と自律神経 メモ | ひびのおと

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千葉県市川市で治療院を経営しているので健康に関する内容が多いです

“木のぬくもり”は生きもののぬくもり

「木のぬくもり」という言葉をよく耳にします。1/fゆらぎが存在する木目の視覚的効果によるリラックス効果はもちろん、実際触ってみても落ち着くようなあたたかみを感じます。そのぬくもりはどこから来ているのか、また木に触れた時私たちの身体にどんな変化が起こるのでしょうか。

異なる素材に触れた時、それぞれどんな反応があるのかを調べた実験があります。
20歳代の女子大学生・大学院生18名が目を閉じた状態で、木材(ホワイトオーク)とその他の素材に手で90秒間触るというもので、「素材をなでる」のではなく「素材の上に手のひらを置く」というシンプルな接触の実験です。

木材に手で触れたときの左前頭前野活動の変化:他素材との比較/参考 木と人の関係ーサイエンスの視点からー第4回「木に手で触ると」

その結果、他の素材と比べて木材を手で触ることは高すぎる脳活動を鎮静化させ、リラックス時に高まる副交感神経活動が高くなるというリラックス効果をもたらすことが明らかになりました。(木材の種類をヒノキやスギに変えてみても、同じようにリラックスすることが分かっています。) また、塗装の種類を変えた実験結果もあり、これによると無垢材の方が他の塗装材に比べてリラックス効果をもたらすことが分かっています。

木材に手で触れたときの副交感神経活動の変化:他素材との比較 ※HF(高周波成分)はリラックス時に高まる副交感神経活動を反映/参考 木と人の関係ーサイエンスの視点からー第4回「木に手で触ると」