身体の使いかたにアプローチをする | ひびのおと

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千葉県市川市で治療院を経営しているので健康に関する内容が多いです

左膝裏の痛みで来院いただいた患者さま。

思いあたる原因をうかがうと、バレエのレッスンで無理に5番ポジションで動いてからとのこと。


バレエ歴や痛みの性質を確認してから、患部を観察。

動きと痛みの関係も合わせると、左鵞足の炎症と予想。


立ち姿勢を確認すると爪先過重で、スクワットの動きを観察させていただくと膝が内側に入ることから、内側のハムストリング(半腱様筋)や内転筋(薄筋)に負担がかかることがわかります。


さて施術ですが、治療としての方法だと、鵞足に付着する3つの筋肉のうち炎症を起こしているものを探して、その緊張を解消することになります。


今回は[身体教育]という、身体の使いかたにアプローチする方法をとりました。


姿勢や動きを観察する時点で、主訴に関係する身体との関わり方を指摘。

爪先過重・側屈すると右脇腹が伸びにくい・スクワットをすると膝が内側に入る・片足に体重をかけると親指側で床を押している・・・といったところです。


施術は、私が患者さまの大腰筋をとらえた状態で下肢を動かしていただくことからスタート。

直後に立ち上がっていただくと、脚の内側にかかっていた負担が減っていることに気づかれます。

その理由を説明して、大腰筋の位置を解剖学の図で認識していただきます。

大腰筋が緊張すると身体はどうなるのかを、主訴に関係させながら説明。

次に、大腰筋のセルフ・ストレッチ。

また変化を確認していただきます。


この確認作業をすることで、大腰筋が変わると身体にどのような変化が起きるかを実感していただくことが重要。

脚の内側に不必要な緊張が生じた時に「腰が反ってないかな? 大腰筋が緊張してないかな?」と実感を伴って御自分を観察できるようになるからです。


そのようなアプローチを、両大腿四頭筋・右腰方形筋・右後脛骨筋・左前脛骨筋・左長腓骨筋・足底などに施術。


下腿を細かく施術しているのは、左脚が帯状疱疹後神経痛で日常的に痛みがあるため、骨盤の回旋を解消することで左腰の反りを軽減する目的。


そのほか背骨の位置に関する脳内のボディーマップや、プリエをしたときにかなり反り腰にしないと「すごく猫背になってる」というイメージを修正させていただいて終了。


膝の曲げ伸ばしが、軽くできるようになりました。