久しぶりにちゃんと(DVDですが)映画観ました。


そんなことではいかんのですが。
折角映画観るのも仕事のうちというなんとも幸せな職業やのに。


さて観たのは遅ればせながらこないだのオスカー受賞作(主演男優賞と撮影賞)、


ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

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「There Will Be Blood (邦題:ゼア・ウィル・ビー・ブラッド)」です。


久しぶりに映画を観たら久しぶりに感激する出来栄えの大当たりな作品でした。


石油ビジネスで成り上がって行くひとりの男を描いた物語ですが、ダニエル デイ ルイスの演技はもとよりその演出の方向性というか構成が秀逸でした。


映画のフォーカスが物語の進行ではなくこのダニエル デイ ルイス演じる主人公のエモーションに置かれていて、映画の中で起こる出来事(血のつながっていない息子とのドラマなど)に対して彼がどのように反応していくか、その感情の機微がとても丁寧に描かれています。


その分メインストリームの映画としては少し違和感のあるくらい、別に明るい訳でもヒーロータイプでもない、どちらかというと暗目で変わり者のこの主人公がほとんどのスクリーンタイムを占めています。


しかしそれに耐え得るだけ描き込まれた人物像とすばらしい演技と演出のコンビネーションで、全く飽きる事なくやや長めの158分が過ぎて行きました。


基本的には好き嫌いの分かれる映画かもしれません。私的にはどうも父と息子の関係がでてくる話に弱いという最近の弱点を見事に突かれているのでそのプラスαもあったでしょう。


いずれにしても軽い映画とは言い難い作品なので、今日はしっかり腰を据えて映画を楽しもうという気概のある日に観ることをお薦めしますが、少しクセのある映画が好きな方にはうってつけです。


今となっては興行的にも大成功しオスカーも受賞して見事名作の仲間入りを果たしているこの作品ですが、個人的にはこのマーケティングが非常に難しい作品に約25億円という、今回収が最も難しいとされている中規模作品の予算をつぎ込むことを決めたプロデューサーのスコット ルーディン氏に敬意を表したいと思います。


良い映画を観るととても気持ちが良いので久しぶりにブログに書いてみました。











2001年のあの日から今年で7年経ちました。


今年は仕事にいらしていたお客様が発たれる日が丁度9.11で、もちろん空港へ見送りに行きました。


いつもはごった返している空港、それはそれはガラガラでした。


なぜかファーストとビジネスは一杯だったみたいで、仕事のある人はどうのこうの言ってる場合でもないけど一般の人はなるべく避けた、という感じで非現実的なくらいガランとした空港で待ち時間を過ごすことになりました。


お客様は「また土産話がひとつ増えた」とむしろ喜びつつ、当時私も彼も赤坂界隈で飲んでたという話で盛り上がったんですが、


あの時同僚からの電話で急ぎ会社に戻ってビルが崩れ落ちるニュースを観てから、数年後に私は会社を退社し受験勉強してアメリカにきて、大学院を出て仕事を始めてからもうしばらく、というくらいの長い時間が経っているにも関わらず、


その間ずっとこの戦争は続いているというのはすごいことやなと毎年思います。


願わくば息子が大人になるころには世界はもう少しいいところでつながっていてほしいなと、


そうなるようにするのって今の大人達の役割やな、と。


簡単に一国のリーダーが降りてしまうような姿を子供達に見せてる場合ちゃうと思いますけどね。




一昨日は祖母の三周忌でした。


3年前祖母がなくなった日は、ハワイにいました。


私がアメリカに来てからも一年間日本に残って仕事を頑張っていた奥さんが、さあ遂にロサンゼルスへ引っ越してくるというタイミングで、奥さんはロスに来る前に日本の親友達とハワイで過ごして、そこへ私が迎えに行くという壮大なプランを実行し、いざ翌朝ロスへ飛ぼうという晩に母から連絡がありました。


ビザのこともあり一度ロス入りする必要があった奥さんを、困った時には意外に頼れるインドの怪人ニルにピックアップを任せて一人右も左も分からぬロスへ送り出し、急遽ハワイから直接帰国して通夜に間に合いました。


日本へのJAL便の席がおばちゃんツアー集団のすぐ近くで、機内で突然行われたビンゴゲームに異様な盛り上がりをみせていたこと、そしてもちろん式服など持ち合わせていなかったので、飛び込んだ実家近くの紳士服のコナカ(青山やったかな?)の店員さんのとてつもない手際の良さに感心したことを今でもとてもよく覚えています。


それから早くも3年経って、祖母がなくなってからすぐ妊娠が発覚した息子は2歳になり、自分が子供の頃に祖母がしてくれたことを折に触れて思い出しながら息子とプール通いをしたりしています。


そんな三回目の命日、一昨年、昨年は命日に日本にいることができましたが今年は帰国できなかったので、奥さんがお花を贈ってくれました。


奥さんは以前に母の日かなにかのタイミングで見つけた、滋賀県にあるネット注文可能なお花屋さんの丁寧な対応がいたくお気に入りらしく、今回もそちらにお願いして送ってもらったとのこと。


さすがネット全盛のこの時代、ロサンゼルス在住の我が家が滋賀県に御用達のお花屋さんがあるとは。。。


新しいもの好きのハイカラな祖母は、ハイテク時代の粋をつくした?お花を喜んでくれたのではないでしょうか。


そして命日に実家に来てくれていた、私も小さい時から本当に御世話になっている祖母の妹さん夫婦と久方ぶりに電話で話すと、なんと御歳ウン十歳の二人も奥さんのブログをチェックしてくれているとのこと。


我が家の息子ちゃん親戚まわりに奥さんのブログを通じて大人気。とても遠いところで育っているのに、奥さんの日々の努力の甲斐あって成長の様子をつぶさに見守ってもらえてるとはなんというシアワセもの。


その息子ちゃん、時々突然天井を指差して「おっきいばーば、おっきーじーじ」と言うことがあるのですが、


ばあちゃんにも見守ってもらってるかな。


ご存知かもしれませんが、怒った時の感じなんかそっくりですよ。ばあさま。











今日日曜日は父の日。


自分と奥さんのお父さんチームに父の日プレゼントをどうしようかと頭をひねったのは一週間ほど前。


贈るものが決まったらホッとして、その後は自分の人生2度目の“もらう側父の日”のことをすっかり忘れておりました。


そして今朝、今日も息子と二人ビーチに出かけようと思っていたのに息子の思わぬ拒否にあい断念。やや意気消沈してリビングでダラッとしていると突然向こうの部屋から息子と奥さんが「ハーイ」と登場して、手紙と木製バットを頂きました。


しかもバットは息子&私の名前入り!


思わぬ父の日プレゼントに感無量になってしまいました。


いつも母の日はお花と決まっているのに、昨年はエスプレッソマシーン、そして今年はバットと、毎年父の日に見事にど真ん中ストライクのプレゼントを考えてくれる奥さんどうもありがとう。


やや小ぶりのこのバット、家の中でも振れるので、家で仕事している時とか考え事中のちょっとした気分転換に最高です。



先日息子用にちょっと早いと思ったけど硬式野球ボール(やや小さめ&柔らかめの子供用)を購入したばかり。さらには奥さんの友達がくれた子供用超本格ミズノグローブ(本革)が息子が生まれる前からスタンバイ中。


外でキャッチボールできる日が楽しみだ!(まだだいぶ先やけど)



下手でもいいんだ。パパの為にやるんだから。



奥さん、息子ちゃん、これからも父としてもう少ししっかりした人間になれるように生きて行こうと思いますので今後ともどうぞよろしくお願いします。


素敵なプレゼントありがとうございます。




なんだかんだしているうちにもう5月も終わって日本は梅雨に向かっているんでしょうか。LAは突然肌寒くなる日もありつつ基本はもう夏という感じです。

とても久しぶりの更新ですが、いつも読んでるブログから立て続けに心に残る言葉を見つけたので記録しておきたいと思います。


以下引用

****

1)板倉雄一郎事務所ブログから

「人の一生は、重荷を負うて遠き道を行くが如し、急ぐべからず。
不自由を常と思えば不足なし、
心に望み起らば困窮したるときを思い出すべし。
堪忍は無事長久の基、怒りは敵と思え、
勝つことばかり知りて、負けることを知らざれば、害その身に至る。
己を責めて人を責めるな、及ばざるは過ぎたるより勝れり。」

徳川家康公遺訓



2)松下幸之助 一日一話から

5月27日 誠意が基本

経営を進めていく上で、もっとも困難があろうと思われるのは販売です。製造には新しい発見や発明がよく考えられますが、販売にとりわけの妙案が生まれることはなかなかむずかしいでしょう。

それでは、そのように妙案奇策のあまりない販売の世界で特色を発揮し、販売を成功させるために何が基本になるかというと、結局はお互いの誠心誠意ではないでしょうか。どうすればお得意様に喜んでいただけ、どういう接し方をすればご満足願えるかを常に考えることが何よりも大切で、そういう誠意が根底にあってこそ、その人の言葉、態度に深い味わいも生まれ、販売力もまた高まっていくと思うのです。

***

以上引用


歴史に残る仕事をした人はさすがにエエこと言いはります。


4月になりましたね。


この時期日本は新学年、新社会人、多くの会社にとっても新しい期の始まりだったりして、また桜の開花もあいまって、新年とはまた違った、エキサイトと緊張の入り交じったとてもドラマチックな「新たな気分」が街を覆っているんじゃないでしょうか。


こちらアメリカでは新学年の始まりなどは9月だったりするので、4月は割とさらっと過ぎていきます。特にカリフォルニアの場合、日本みたいにこう寒い冬がやっと終わって迎える暖かい季節の高揚感みたいなものがないので、いまひとつ情緒的な盛り上がりに欠けます。


それでも1年の中で「新たな気分」で気合いを入れ直す機会はたくさんあることに越したことはありませんから、4月を迎えるにあたりまた「あのスピーチ」を聞き返してみました。


「あのスピーチ」とは、2005年にスタンフォード大学の卒業式で行われたスティーブジョブズ氏の祝辞スピーチです。


(スティーブジョブズ氏とはマッキントッシュを生んだアップル社の創業者で、マッキントッシュの初期段階での大きな成功後一時社を追われ、その間に現在はアニメ界のジャイアントとなったピクサーを創業するなどし、ウィンドウズの市場寡占的成長によりアップル社が窮地を迎えた時期にCEOとして復帰、iMacやiPodといった大ヒット商品を成功に導きアップル復活を実現したリーダーです。)


シリコンバレーをはじめ各界に人材を排出する名門スタンフォード大学からこれからまさに世界へ羽ばたこうとする卒業生達に向け彼が贈ったこのスピーチは、彼の波乱に満ちた半生と達成してきた偉業、そしてその裏にある哲学が凝縮された最高の「贈る言葉」だと思います。


このスピーチは直後から大きな話題を呼び、今も様々な形態で聞き返すことができます。


私は自分の中で今プチ流行しているiTunes U(アメリカの色々な大学の講義等が無料でダウンロードできます。これについてはまた後日書きます)から聞き返したのですが、


始めての方はぜひ映像で。
http://www.youtube.com/watch?v=D1R-jKKp3NA


テキストにも全文が起こされています。
http://news-service.stanford.edu/news/2005/june15/jobs-061505.html

またとてもすばらしい日本語訳をされている方もいらっしゃいます。
http://sago.livedoor.biz/archives/50251034.html


私も当時話題になった際に聞いて以来折に触れて聞き返すのですが、何度聞いてもとてもインスパイアされ、勇気づけられます。徹頭徹尾ポジティブなんですが、その中に背筋が伸びるような厳しさがあります。


特に

(以下上記2サイトより引用)

”Don't let the noise of others' opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.”

「その他大勢の意見の雑音に自分の内なる声、心、直感を掻き消されないことです。自分の内なる声、心、直感というのは、どうしたわけか君が本当になりたいことが何か、もうとっくの昔に知っているんだ。だからそれ以外のことは全て、二の次でいい。」

(以上引用)


の部分ではいつも必ず涙がでそうになります。


春の「新たな気分」を自分に注入するのに最高ですよ。






日本の今日は母の誕生日なんですが、このスティーブジョブ氏とほぼ同年代で、幼稚園教諭の職を卒業した今もはつらつと子供達の為のイベントを主催する母にもぜひ一念発起して聞いてもらいたいと思います。


将来の孫との英語コミュニケーションに対する不安を解消する、とても良い英語の教材にもなると思いますので。



お誕生日おめでとうございます。





皆さんは「仕事中に音楽をかけたい派」ですか?


私はどちらかというと音楽を聞きながら考える仕事をするのが苦手なのですが、単純作業をする時などは音楽があると快適度が増したりします。


最近そんな「仕事中音楽」をとりまく環境が俄然向上しました。


Last.fm



を使うようになって、一気に音楽熱が上がっております。


ラストドットエフエムというのかラストエフエムと読むのかは知らないのですが、いわいる「オンライン上の音楽専門カスタムラジオ」ともいうべきこのサイトでは、かなりのアーティストと曲を網羅しており、ユーザーはそれらの曲をフルで、あるいは部分的に無料試聴することができます。


自分のPCにダウンロードするには購入する必要があるのですが、オンライン上で試聴する分には無料で聞き放題です。


また無料で自分のアカウントを作成してそこにお気に入りの曲をプレイリストとして記録できるので、好きな曲をたくさんプレイリストに記録しまくって、まさしく「カスタムFM」として聞くこともできるのですが、


さらに良いのは自分の好きなアーティストを選ぶと、そのアーティストに「似ている」アーティストをサイト側が勝手に選別してどんどん曲をプレイしてくれる「ラジオ機能」があることです。


これによって最初の一曲を選ぶだけで自分の好きなアーティストから派生した新たな音楽との出会いをエンドレスに与えてくれる訳です。


これはとてもすばらしい。


随分前から話題になっていたのは知っていたんですが、いつもの通り流行から遅れて思い腰を上げてみたところかなりヒットしました。


私はそれ程音楽に詳しい訳でもないのでこのへんの基本的な機能を使うだけですが、このサイトのキモはそのソーシャルネットワーキング的な要素で、自分な好きな音楽を共有する人々との交流をすることも可能になっています。


まだ日本のアーティストの網羅ぶりはこれからという感じですが、日本語にも対応しているので今後どんどん良くなっていくと思います。


こういった無料で色々聞ける、見られる、といったサイトに関しては常に著作権のことがネックになっていて、私もこのサイトがどういった権利マネージメントを行っているのか詳しくは分からないのですが、


見ている限りではおそらく


YouTubeと同じく

1)(無料では)ダウンロードはできないいわいる「ラジオ(YouTubeはテレビですが)」という体裁を守っている

そしてYouTubeとは大きく異なるのは、

2)アップロードがアーティスト自身かレーベルからに(少なくとも表向き)限定されている

3)このサイトから直接有料ダウンロードできるようにすることで宣伝を兼ねた販売チャンネルにもなっている

4)アーティストによってほとんどの曲をフルで聞けるものから、全て部分しか聞けないものまでまちまち(=そのあたりの判断はレーベルとアーティストに任されていて、ある程度管理もできている)


といった感じで、どちらかというとレーベルとうまくウィンウィンの協力関係を築くような姿勢で運営されているようですね。



いずれにしてもこのLast.fmは仕事場や家庭のBGM、新しいアーティスト探しにかなりの威力を発揮すること間違いなしですよ。








弟ちゃんの結婚式に出席するため家族で日本へ行ってました。


会社の跡取り息子の結婚式とあって、私達の時とは比べ物にならないくらいきちっとしたというか、取引先のお偉方からお友達まで出席者もとても多いいわいる盛大な結婚式(披露宴)だったので、本人達にとっては嬉しい楽しいだけではすまない緊張感もあったんじゃないかなと思いますが、


そんな中にも随所に本人達のアイデアが盛り込まれ、手作り感もちゃんと感じるとても暖かくて良い式でした。


弟ちゃんの挨拶もとても堂々として、「さすが」と思わせるものだった訳ですが、


そんな弟の姿を見守っていた、年子の姉であるウチの奥さんと7歳年下の妹ちゃんは結婚式~披露宴とグッときっぱなしで、妹ちゃんは泣きながらけなげにビデオをまわしておりました。



そんな姉妹の姿を見て、帰りの飛行機でふと


「自分は姉の結婚式行ってたらあんなふうに泣いてたかな?」


と思い当たってみました。


というのも、私は丁度7年程前に行われた世界でただ独りの姉の結婚式を海外ロケ中により欠席するという暴挙にでたので、実の兄弟の結婚式というものには出た試しがないのです。


普段は怖いが実は涙もろい(ジャイアンか)実の姉の一世一代の晴れ舞台である結婚式。。。



まあ間違いなく泣かなかったでしょうね。。。ひねくれ者ですから。



兄弟の晴れ舞台でグッときて泣ける、そんな素敵なことってないですね。


弟ちゃんには相手のことを思って泣ける素敵な家庭を築いてもらえたらいいなと思います。







先日書きましたが「アウトプットを意識したインプットをする」というのが今年のテーマです。


とても分かりやすく目に見えることから、日々ちょこちょこと自分の中で意識する程度のことまでいくつか取り組んでいるつもりなんですが、


先月の終わりからまたひとつとても分かりやすいことを始めてみました。


unforgettable creativity


世界の面白いCM等を紹介するブログです。


仕事柄一応以前から色々な作品を観ることにある程度の時間を投資していたのですが、


そこで見つけた良い作品をブログで紹介していくカタチにすることで、単に漫然と観るだけでなくそれらの作品について自分自身もう一歩踏み込んで考える機会になるかなと思いたって始めてみました。


すると面白いものでここ数週間はやはり以前よりさらにアンテナをたてて良い作品探しをするようになりました。


世界には日本とはまた違った質の高い、思い切った表現を駆使した作品がたくさんあるので、こういう業界にいない人でも単純に日々の心の栄養にしてもらえればと思っています。


いつまで続くか分かりませんがあまり気負わず楽しみながらやっていこうと思っています。





さて明日から弟ちゃんの結婚式の為1週間日本です!


花束贈呈の大役を任された我が家の食いしん坊万歳男、陵太氏がうまく振る舞えるのか今から心配です。。。



といっても貴乃花の横綱襲名挨拶ではありません。(分かってもうた人は結構歳いってますね!)



以前日本で購入してた高杉良氏の小説「不撓不屈」を読みました。


不撓不屈〈上〉 (新潮文庫)/高杉 良

¥500
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不撓不屈〈下〉 (新潮文庫)/高杉 良

¥500
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国家権力の横暴に屈せず、弾圧的捜査に正面から立ち向かって打ち勝った実在の税理士、飯塚毅氏を題材にした小説です。


まだ観たことはありませんが映画にもなったみたいですね。


不撓不屈

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とても国家(というか公務員)がイチ事業者に対して実際に行ったとは思えないような尋常ではない事態の展開と、それに対するこの税理士の方の屈しない姿勢というか、彼自身の正義感や使命感、圧倒的な勉強量からくる知識および”やりきっている自信”との対決が読みどころなのですが、



「これでうまくいくかな」と思ったらいかない、「あーこれで」と思ってもまだ何か起こる、という物語の盛り上げも読者を飽きさせません。



読みながらその飯塚氏の折れない正義感や使命感にきっちり感嘆しつつ、読後は



1)他者(他社)と自分(自社)を比較しない姿勢



2)自利他利という考え方


が強く自分の中に残りました。



1)は自分の会社をどうしたいか、あるいは自分がどうなりたいかというビジョンはあるものの、そこに向かって行動を起こしていく時、どれだけ周りを気にせずそれに集中できるかがとても大事なんちゃうか、という最近よく考えていたことでもありました。


”そこまでやってるところは他にはいない”とか


”他のところは別のやり方でやってる”


などなど、知らず知らずのうちに自分達の起こそうとしているアクションが正しいのかどうかの判断材料に、周りの状況を加味しがちというか気にしていることがあるのですが、


もちろん自分の周りの状況や業界、社会の流れを掴む努力、外からの新しい知識や技術のインプットは必要ながら、最終的なところでは自分達のビジョンに対して起こそうとしているアクションをまずは脇目もふれずに集中してやってみる、ということが大事かなと。


少しニュアンスは違うのですが、
ある時周りからのプレッシャーについて尋ねられたメジャーリーガー、イチロー選手が


「周りよりも自分の自分自身に対する期待値の方が高いから関係ない(というような内容)」


と言っていて目からウロコがポロリとポロリと数枚落ちたことがありました。


このイチロー選手と飯塚氏の姿勢はともに自分のビジョンを、(周りを意識した)相対的なものではなく(自分の信じる)絶対的なものとして捉えて、そこに対して猛烈に突き進んでいくものと思いますが、


そういう姿勢を見習っていかんとなぁと。



2)は何事も周りの人々から与えられてばかりの私ですが、本当は人間与えることが先に来るべきと思っているのは思っている訳です。


仕事においても、特にこんな絶対に世の中に必要であるような社会的インフラや衣食住にまつわるものとはかけ離れたことをさせて頂いている訳ですから、


まずは良い作品を世に送り出して人様に観て頂くということが最初であるべきで、それなしで儲けのばかりを考えるようになってしまったらその時がユニフォームを脱ぐ?時なんじゃないかと思っています。