南海トラフ地震の発生時期について。

以前、地震学者の尾池和夫氏が統計学的見地で地震の発生を予測していることを
紹介しましたが、ほかにも同様の方法で予測を出している人たちがいました。
今一番心配されている南海トラフ地震についての記事がこちら。


http://lala.hateblo.jp/entry/2015/05/23/102904

過去の大地震の発生時期と震度から、発生間隔の誤差を計算して
発生時期をはじき出しています。ここですと南海トラフ地震の発生は2034年。
南海地震からの東海地震についても発生のメカニズム(予測)を説明してますが、
結構難しいので上手に要約できません(笑



尾上氏は歴史的な個々の地震の周期性+地震の活動期・静穏期の周期から
南海トラフ地震の発生を2038年~2040年と見ています。

ということで、両者ほぼ共通して18年~22年後が発生時期予測となります。




これが当たるかどうかはわかりませんが、
”30年後にM8が起きる可能性が何%”などと「いつ揺れてもおかしくない」みたいにざっくり言われるよりは少しターゲットが絞れますよね。
また、20年程度の猶予があるのであれば、予測技術の進化も期待できますし、防災技術の発展もあるでしょう。


ただ、その頃は私も結構な爺さんです。揺れたらダッシュ!で避難できるでしょうか。




熊本地震が大変活発だったころ、今回の発振エリアの断層近辺の
原子力発電所を停めろ、停めないがネット上では大きな論議となりました。

一方でNHKなどでは断層の先端後端に位置する原発については、
唯一伊方原発のことを数回取り上げただけで、しばらくの間はニュースで
触れることすらありませんでした。

稼働の是非はともかく不思議だな、、と思っていたらやはり理由がありました

http://digital.asahi.com/articles/ASJ4V62ZQJ4VUCLV00S.html?rm=442

「原発報道に識者見解、不安与える」

原発に関する報道については、住民の不安をいたずらにあおらないように
政府や原発施設等からの公式発表以外は報道を控えるよう籾井NHK会長から
局内に指示が出ていたそうです。

つまり、地震学者や原子力関係の学者らから

「日奈久断層帯の西端には川内原発があって、震央が移動して激震が直撃すれば危険」

などとする意見があっても放映はしないようにしたということです。


。。。困ったものですね、311の時はNHK解説委員の水野氏が冷静に、時には政府・東電への批判も込めて原発事故についての解説や見通しをしていましたが、今のNHKでは公式の発表以外は取り上げない、ということになってしまっているのです。

今のところたまたま原発直下では地震が発生してはいない状況ですが、
断層が直下で揺れた場合は現在の原子力規制委員会の基準でも十分とは言えない、と
元GE(原子力発電施設の製作メーカー)勤務で原子力関連のコンサルタントをしている佐藤暁氏が警告しています。

とある民放でのインタビューでしたが、一番気になったのは、
稼働している原発と停止している原発では危険度が全く違う、というものでした。
なので伊方原発よりも稼働中の川内原発の方が心配だと言っていました。

確かに311の時も、稼働していた原子炉が次々と水蒸気爆発やメルトダウンを起こしており、一方で停止していた四号機は燃料棒の冷却問題だけで致命的な事故は免れていました。

そりゃそうですよね、火の点いてるストーブの方が同じ灯油が入っていても消火状態のストーブより危険なのは誰が考えてもわかることです。

その他、ネット上で佐藤氏の主張をまとめているサイトがありましたので貼っておきます。
http://togetter.com/li/765648


ただ、こういった情報はなかなかメディアでは見かけることができず、
今回のNHKのような報道規制までまかり通っているのが現状です。
これでは何が本当は危険なのか、自分と家族の未来を守るには何が必要か、ほとんどの人には
比較・判断材料すらないことになります。

ひたすら、原子力規制委員会の

「条件をクリアしたので再稼働の要件は満たしました」

という曖昧でざっくりした報告だけを我々はこれからも見つめていくのでしょうか。


ちなみに、
本日のニュースで、北陸電力管内の志賀原発の再稼働について、
活断層があることが否定できないという理由で再稼働の要件を満たしていないと
する原子力規制員会の評価書が提出されました。


http://mainichi.jp/articles/20160427/k00/00e/040/221000c


これで廃炉になれば良いのですが、同時に
停めたくない川内原発の代わりに志賀原発を犠牲にして世論をなだめようとしているのではないか?といううがった見方もできなくはないですね。

カネのかかった政治に駆け引きはつきものですから。。




県別に過去どのような地震の記録があったかを
調べられるサイトです。

http://kojishin.iinaa.net/region.html


気象庁の地震ページでも地域別にある程度は調べられますが、
使いにくいのでこちらが良いです。

この辺の情報を日本列島で総合して過去最大発振をまとめた図がこれ。




過去データが少ない北海道は別として、過去1500年くらいの文献記録だけを
統合してもこんなに揺れてたわけです。


この図だけを取り上げて恐怖を煽るようなサイトも見受けられますが、
日本中、ここは揺れない、大丈夫という地域はないのだ、という理解をするだけで良いと思います。

ある程度絞り込んで備えに役立てるには、活断層の周期性から計算された地震後経過率のデータが役立つでしょう。

http://www.jishin.go.jp/regional_seismicity/


ご参考までに。