大木和音 チェンバロリサイタル vol.13
CD発売記念コンサート Les Grâces を聞いてきました。

 

大木和音さんは、たまたま銀座の「スペースにはたずみ」でサロンコンサートを昨年聞き、また落ち着いて聞いてみたいと考えていたチェンバロ奏者です。
チェンバロ(クラブサン、ハープシコード)奏者といえば、国内では小林道夫、曽根麻矢子、渡邊順生、有田千代子などの名前が思い浮かびますが、大木和音さんの演奏は、他の演奏家とは違った魅力があるように思います。
演奏は、情感をたたえた物語の朗読を聴くような錯覚を覚える、人の言葉のように語り掛ける演奏であり、しかしその表現は精密です。
 
今回の演奏会は、例年定例で行われている13回目になるというリサイタルであると、同時に新しいCD「三美神 Les Grâces」の発売に合わせてその演奏を紹介するという企画でした。
曲目は、以下の通りでした。
 
Jacques Duphly:  三美神 Les Grâces 
Pancrace Royer:  タンブラン Tambourin  
J.P. Rameau:      無関心 L'Indifférente 
J.P. Rameau:      未開人 Les Sauvages 
William Byrd:      涙のパヴァーヌ Pavana Lachrymae   
Pancrace Royer:   気まぐれ Le Vertigo
Falla:           恋は魔術師:火祭りの踊り El amor brujo : Danza ritual de fuego  
J.S.Bach:          パルティータ第2番 Partita BWV 826  
 
Jacques Duphyly: フォルクレ La Forqueray 
Pancrace Royer:  アルマンド Armando 
Pancrace Royer:  敏感  La Sensible
Pancrace Royer:  スキタイ人の行進 La Marche des Scythes
 
Jacques Duphly: 三美神 Les Grâces (ピアニーノによる演奏)
 
J.P.Rameau:      一つ目の巨人 Cyclopes
J.S.Bach:       プレリュード(平均律 第1番) Praeludium BWV 846 
 
 
本日の演奏では、Jacques Duphylyの曲の演奏が傑出していたように思います。
 
来年(2016年)は、5月20日に予定されているそうです。
 
 
 
北陸学院栄光館で黒瀬恵さんのパイプオルガン演奏を聴いてきました。
2015年度 北陸学院大学公開講座 REDeCセミナー 
北陸キリスト教文化史探訪 第2回 オルガンの楽しみ
曲目
1) ブクステフーデ(D Buxtehude ) 天にいます父よ(Vater unser im Himmelreich) BuxWV 219 
2)J.S.バッハ(J.S.Bach) 8つの小前奏曲とフーガ(8 Kleine Präludien und Fugen) から 第1番ハ長調 BWV 553 か?
3)J.S.バッハ(J.S Bach)  幻想曲とフーガ(Fantasia und Fuge)    ト短調 BWV 542 から フーガ(Fuga)
4)ツィポリ(D.Zipoli) パストラーレ(Pastorale) ハ長調
5)J.S.バッハ(J.S.Bach) トッカータとフーガ(Toccata und Fuge) ニ短調 BWV 565 から トッカータ(Toccata)
6)J.S.バッハ(J.S.Bach)  プレリュードとフーガ(Praeludium und Fuge) 変ホ長調 BWV 552 から前奏曲(Praeludium)

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兼六園から近い飛梅町に、北陸学院中学・高等学校があります。
この学校の講堂兼礼拝堂「栄光館」にパイプオルガンが設置されています。


昨年、北陸学院大学の公開講座で、金沢市内の3教会に設置されたパイプオルガンを回るレクチャーコンサートに参加しました。その折にこちら北陸学院の栄光館にもパイプオルガンがあることを聞きました。
北陸学院大学講座「金沢の教会オルガンを訪ね聴く旅」


今年度の北陸学院大学の公開講座の案内で、この栄光館に設置されたパイプオルガンを使いレクチャーコンサートが行われるとの案内をいただき、本日行ってきましたので、その様子を紹介したいと思います。

(栄光館の建て替え計画)

この栄光館の建て替え作業が行われており、来年新しい建物ができて、パイプオルガンもそこに移設されるため、現在の栄光館におかれたパイプオルガンが公開で演奏される機会はもうあまりないとのことでした。

(概要 前半)

このレクチャーコンサートの名称は正式には「2015年度 北陸学院大学公開講座 REDeCセミナー 北陸キリスト教文化史探訪 第2回 オルガンの楽しみ」というそうです。そういえば、この正式名称はついに一度も聞くことはなく、終始穏やかで楽しい雰囲気でした。参加者は20名程度で、北陸学院の学生さんが半数程度、他の多くも北陸学院に関係のあるかたか、あるいは関連するキリスト教会の方のように見受けました。

初めに、楠本史郎北陸学院大学学院長からご挨拶がありました。楠本先生の講義で、学生さんが教会での礼拝で歌が多く使われていることに驚いたことが紹介され、その歌とパイプオルガンの関係などのお話をされました。


この講座の主旨などのご紹介のあと講師である黒瀬恵さんのご紹介がありました。黒瀬恵さんは石川県立音楽堂をはじめコンサート用オルガンの置かれているコンサートホールでのオルガン演奏の他、教会のオルガにストとして活躍されている方です。

黒瀬さんから、パイプオルガンの構造や、特徴についての解説がおこなわれ、引き続き第1曲目が演奏されました。

1) ブクステフーデ 天にいます父よ BuxWV 219 

このパイプオルガンは、毎朝行われる礼拝で生徒さんと教職員により奏楽されているとのことです。
講師の黒瀬恵さんは、北陸学院中学校・高等学校の卒業生で、パイプオルガンに初めて触れたのは、在学中にこのパイプオルガンを演奏したときだったそうです。

ここで、ちょっとしたサプライズがありました。
黒瀬さんがオルガン演奏を学ぶための講習会に初めて参加した時の課題曲を、コーディネーターの宮本慶子さんが楽譜を持ってきて、黒瀬さんに演奏してもらうことになりました。

演奏された曲名は、紹介されませんでしたが、おそらく、J.S.Bach8つの小前奏曲とフーガ第1番ではないかとおもいます。

2)J.S.Bach 8つの小前奏曲とフーガ から 第1番ハ長調 BWV 553 か?

演奏を終えられて、黒瀬恵さんから、オルガン演奏にかかわる思い出やオルガン曲・演奏にかかわるお話を伺い
ました。その後 3曲目の演奏を挟んで10分間の休憩になりました。

3)J.S Bach フーガ  ト短調 BWV 542

(概要 後半)

休憩終了後、楠本史郎院長によるパイプオルガンの構造の説明があり、パネルを開けて内部が見える状態になったパイプオルガンの近くに参加者が集まり、黒瀬さんから音を出しながら中の構造と動きの説明がされたあと、4曲目が演奏されました。

4)ツィポリ パストラーレ ハ長調

楠本学院長から教会音楽の歴史の説明がされ、参加者全員でパイプオルガンの演奏で、「讃美歌21 493 いつくしみふかい」を歌い実際のパイプオルガンの使われ方を経験しました。

ひきつづき黒瀬恵さんから、パイプオルガンの歴史・オルガン曲の典型的な様式の解説され、この例としてトッカータが演奏されました。

5)J.S.Bach トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565 より トッカータ

今回の案内では、もしパイプオルガンともに楽器の演奏をしたい人はあらかじめ申し出てくださいというお誘いがあったのですが、どなたも申し出がなかったようで(私も腰が引けてしまいました 笑)、試奏の希望者による試奏が行われました。

北陸学院高校でこのパイプオルガンで奏楽奉仕をしているらしい高校生と成人の方が試奏をされていました。

試奏が終わったあと、最後の曲として6曲目が演奏され、講座は終了となりました。

6)J.S.Bach のプレリュードとフーガ 変ホ長調 BWV 552 より前奏曲


終了後も、他の生徒さんがパイプオルガンを演奏したり、黒瀬さんがBach の オルガン小曲集(Orgelbuchlein)のファクシミリ版を生徒さんに示したりという雰囲気で、これが北陸学院という学校の雰囲気なのかもしれないと思うような楽しく暖かい時間でした。


(独り言)
さて、以下は、いつもの通り、完全に主観的というか個人的などうでもよい独り言です。

金沢市内には、パイプオルガンが10台あるそうですが、これで合計7台の演奏を聴いたことになります。
別に制覇を目指しているわけでもなく、単にオルガンの演奏がすきなだけです、

今回、黒瀬さんがこのオルガンで在学していたころに演奏したときに初めてパイプオルガンに触れたとのお話を聴いたり、また生徒さんがピアノとパイプオルガンの違いに困惑しながら試奏されているのをみて、自分が初めてパイプオルガンを弾いた...というか触れた時のことを思い出し、結局いままで2度パイプオルガンを教えてくれる人からしっかり習う機会がありながら、どちらもそれを選ばなかったことを思い出しながら、演奏やお話を聞くひと時でした。

楠本先生のお話の中で、会衆の歌を先導(伴奏)する楽器の例として、オルガンのほかにギターが挙げられたときに、フランシスカンチャペルセンターでギターを弾いている知人の顔が私の頭の中で一瞬ちらつきましたが、栄光館で講座が始まる前に写真をFBにアップしたら、普段あまり反応しないその知人がほぼ瞬間的に「いいね!」を押したのは、何か感じるものがあったからでしょうか。

栄光館は残響時間が短いため、それにあわせた演奏をされていたような気がします。


大木和音 チェンバロリサイタル vol.13
CD発売記念コンサート Les Grâces を聞いてきました。

大木和音さんは、たまたま銀座の「スペースにはたずみ」でサロンコンサートを昨年聞き、また落ち着いて聞いてみたいと考えていたチェンバロ奏者です。
チェンバロ(クラブサン、ハープシコード)奏者といえば、国内では小林道夫、曽根麻矢子、渡邊順生、有田千代子などの名前が思い浮かびますが、大木和音さんの演奏は、他の演奏家とは違った魅力があるように思います。
演奏は、情感をたたえた物語の朗読を聴くような錯覚を覚える、人の言葉のように語り掛ける演奏であり、しかしその表現は精密です。

今回の演奏会は、例年定例で行われている13回目になるというリサイタルであると、同時に新しいCD「三美神 Les Grâces」の発売に合わせてその演奏を紹介するという企画でした。
曲目は、以下の通りでした。

Jacques Duphly:  三美神 Les Grâces 
Pancrace Royer:  タンブラン Tambourin  
J.P. Rameau:      無関心 L'Indifférente 
J.P. Rameau:      未開人 Les Sauvages 
William Byrd:      涙のパヴァーヌ Pavana Lachrymae   
Pancrace Royer:   気まぐれ Le Vertigo
Falla:           恋は魔術師:火祭りの踊り El amor brujo : Danza ritual de fuego  
J.S.Bach:          パルティータ第2番 Partita BWV 826  

Jacques Duphyly: フォルクレ La Forqueray 
Pancrace Royer:  アルマンド Armando 
Pancrace Royer:  敏感  La Sensible
Pancrace Royer:  スキタイ人の行進 La Marche des Scythes

Jacques Duphly: 三美神 Les Grâces (ピアニーノによる演奏)

J.P.Rameau:      一つ目の巨人 Cyclopes
J.S.Bach:       プレリュード(平均律 第1番) Praeludium BWV 846 


本日の演奏では、Jacques Duphylyの曲の演奏が傑出していたように思います。

来年(2016年)は、5月20日に予定されているそうです。

フル・オーケストラのコンサートに、数年ぶりで行ってきました。

韓国のトンヨン市というところで行われる音楽祭のために組織されたオーケストラ(トンヨン・フェスティバル・オーケストラ)が、オーケストラ・アンサンブル・金沢つながりで、日本では金沢でコンサートを行い、トンヨン市、香港と日中韓 3か国で演奏会をするというツアーでした。

目玉は、ギドン・クレーメルがソリストとして参加するということで、わたくしはギドン・クレーメルのCDは何枚か持って聞いていますが、直に演奏を聴いたことがないので、公演が発表されるとほぼ同時に(演目未定の段階で)チケットを買いました。後日、バイオリンを習っている先生が、このオケに参加するということを知り、激しく動揺したのでした。
ついでに、ギドン・クレーメルさん、ギドン・クレメルって昔は書いていませんでしたか?

本日の予定演目は以下の通りでした。

1 イサン・ユン レアック
2 シベリウス バイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
3 マーラー 交響曲第4番「天上の音楽」

プログラムとしてみると、日本でありがちなよく知られた曲を並べるという構成ではなく、現代あるいはまれにしか演奏されない曲を1曲入れ、協奏曲、交響曲を各1曲入れるという、こなれた
構成で、さらに作曲家もあまり同時代に固めすぎず、しかし音楽の方向性としては類似した方向性を持っている曲を並べていて、うまいなぁと思いました。

さて、午後5時30分ころに、近所の某寿司屋で夕食を食べていると、そのお店には某マエストロとかも来るとか、某レジデントアンサンブル(笑)の人も来るとか....  

以下公演の感想です。

1 イサン・ユン レアック(礼楽)

    イサン・ユンは、現代の作曲家でむしろユン・イサン として知られているとおもいます。
  レアックはNHKのFMか、何かで昔聞いた記憶がありますが、直接聞くのは初めてでした。
  楽器のパートごとではなくて、おそらく、各演奏者ごとに譜面が違うのではないかと思われる、時間的にも空間的にも非常に立体的な音作りだということが、直接会場で聞いてわかりました。
オーケストラも各地から参加している個性豊かな音楽家のようで、見ていてもその個性のばらつきが、この音楽の演奏にはマッチしているように思いました。
 もちろん、ギドン・クレメールの演奏が目当てで行ったので、この予期せぬ好演を聞くことができたと思います。

2 シベリウス バイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
 ギドン・クレーメルは昔、この曲をレコーディングしていたので楽しみにしていました。
 今回聞いての感想は、「ギドン・クレーメル 年をとったのかなぁ」というところです。
 シベリウスのバイオリン協奏曲は、情念がほとばしる曲という印象が強いので、今回の演奏は技巧的には熟練の技とはおもいましたが、ちょっと違う気がしました。神尾真由子、諏訪内晶子、Sara Changの演奏に比べると、寂しいなぁと思いながら聞いていました。

という個人的な趣味はさておけば、コンサートとしては、かなりレベルが高いものだったと思います。会場の聴衆は、終わるや否や「ブラボー」と3人ほどが叫んでいました。(完璧に音が消えきってからでもいいと思ったけれど、)

アンコール

おそらくイザイの無伴奏バイオリンソナタ1番から、だと思います。⇒と、書いていたら、ワインベルクのバイオリンソナタ第2番だそうです。ひぇー。ワインベルクは作曲家の名前としては知っていて、何かしら聞いた気はしますが、覚えてないです..... それはさておき、
こちらのほうが、わたくしにとっては、シベリウスのバイオリン協奏曲よりずっと心に残りました。

ここで休憩 通路で立ち話をしている人がいて、通るのがちょっと難しかったので、声をかけようとして、会話が日本語ではないことに気づき、英語で声をかけて....

後半のプログラムでは、マーラー4番の音楽の性質に合わせ、弦の座席がかわりました。第2バイオリンが、舞台右側に移り、第一バイオリンが左、第二バイオリンが右、中央左にチェロ、中央右にビオラが配置されました。

3 マーラー 交響曲第4番「天上の音楽」

  あまりわたくしはマーラーの交響曲は好きではないのですが、4番だけは別です。

 先に、この曲についての思い出を書いておきたいと思います。
 この曲を初めて意識したのは、NHKが制作した伝説のテレビドラマ「四季 ユートピアノ」(1980年)で使用されていたことを通じてでした。これを切っ掛けにマーラーの交響曲をすべて聞きましたが、あまりわたくしはマーラーは好みではないということがわかりました。
 (「四季 ユートピアノ」については、NHKアーカイブスの案内ページ(こちら)に紹介されています。)
 この曲を聞きに演奏会に行ったことが過去に一度ありますが、その時のことも印象深いものです。あろうことか、歌手が入るところを忘れて、数小節飛ばして歌い始めたのです。その会場は、クラシックをそれほど聞いているわけではない人が多いところですが、あまりのことに、演奏が終了した瞬間に席を立った人が結構多数いたことが、20年以上たった今も記憶にのこっています。
 
 というわけで、わたくしにとっては、20年以上ぶりでまっとうにマーラー4番を聞く機会がやってきたわけです。

 ユン・イサン の レアクがよかったので、マーラー4番にも期待しつつ、曲が始まりましたが.... とてもよかったと思います。好演でした。ちょっと、ばらつくところもありましたが、そんなことより、この曲で表現される世界が表現されていたと感じました。

 ところで、歌手の人は、舞台中央に進んでから、しばらくは会場を見渡しながら、ちょっと不安そうな顔をしていました。
 あれはきっとこの会場の聴衆はこの曲知っているのだろうかという不安だったのでしょうね。何せ、マーラーの 第4番は、歌手は冒頭で着席したまま3楽章が終わるまで、座っているだけで歌わないという、なんとも罰ゲームのような曲なので、曲を知らない聴衆だけだといたたまれない気持ちになりそうな曲です。
 わたくしの隣席になった男性は、出だしから曲を理解していましたし、会場内の前方でもよく分かっている聴衆が目にはいりましたから、歌手の人からすぐに不安げな表情が消えていました。

アンコール

この曲は知らない曲でした。ご存知のかた、どなたか教えてください。⇒こちらも、おしえていただきました、リヒャルトシュトラウス作曲 「4つの歌」より「朝の歌」だそうです。 名前は覚えているので、過去に聞いたことはありそう.... だけど、覚えていない。

ということで、感想のポイントをまとめると、

・ ギドン・クレメル(と昔読んでいたと思うけれど)は、ギドン・クレーメルって日本語では表記するんだ。
・ ギドン・クレーメル 年をとったね。(自分もおじさんだかならぁ)
・ トンヨン・フェスティバル・オーケストラ なかなか素晴らしい。
・ マーラーの4番、ユン・イサン のレアック 聞けてよかった。
・ プログラムの作り方が、こなれていておしゃれ。
・ ワインベルクをあさってみよう。
・ Pre-Theatre として寿司屋はいいかもしれない。

でした。



 今日は「 Salute & MUSE コンサート in ヤギヤ」に金沢市寺地のヤギヤへいきました。2週連続になりました。

 Soiréeのプログラムで、ワイン、何種類かのソフトドリンクからワンドリンクつきという趣向でした。また、小松の国府台にある菓子工房「よどがわ」(http://kashi-yodogawa.jp/)の方が、お菓子(ココアのメレンゲとチョコ風味のくっきー)を配ってくれました。私は食事を済ませて行ったので、家に持って帰り、自宅でコーヒーとともにこれを書きながら頂いています。
 先週は会場に余裕がありましたが、今日は2階のスペースにいすのほかに座布団が前後2列に置かれていました。合計42人分の席だったようです。全席埋まり、階段にも人が座っていました。


 プログラムは、全曲 坪倉かなうさん(Vn.), 吉藤佐恵さん(Pf.)の息のあった、時に情熱的、そしてやさしい演奏を楽しんできました。

第一部
1  エルガー   愛の挨拶
2  グルック   メロディー
3  サラ=サーテ アンダルシアのロマンス(P. Sarasate Romance Andalouse)
4  ラフ     カバティーナ
5  ショパン   ノクターン 嬰ハ短調
6  モンティ チャルダッシュ

休憩10分

第二部
7  モーツアルト(M.A. Mozart) ピアノとバイオリンのためのソナタ 25番 ト長調K301(293a)
     第1楽章 Allegro con Spirito
      第2楽章  Allegro
8  クライスラー 愛の悲しみ
9  クライスラー ロンディーノ
10 パガニーニ(クライスラー編) ラ・カンパネラ

Encore 「シンドラーのリスト」

今日のプログラムは、よく親しまれている曲と、そのような中でもかなり技巧的な曲という選択をされたのではないかと思います。
 ヤギヤは演奏者と聴衆の距離が近い演奏会場で、それがとても魅力的です。今回は演奏者の極近くで聞くことができました。演奏についての感想より目の前の演奏に注意が向いてしまいました。
 今回は、間近で聞いていたので、表現される音楽だけではなくて、その演奏技術に目が向きました。

 今日のプログラムの中では、サラサーテの「アンダルシアのロマンス」に出てくるダブル・ストップのトリルやダブル・ストップのスラーが延々続く部分、Raff の「Cavatina」でもダブル・ストップの連続、モンティーの「チャルダッシュ」のフラジオレット、パガニーニ=クライスラーの「ラ・カンパネラ」にでてくる速いリコシェ・サルタートできっちり音を乗せて、後ろでは連続するダブル・ストップでのスタッカート… 全体のきっちりとして安定した弓のコントロール 

 Mozartのソナタ25番では、バイオリンでどうやってあのやわらかい音をだしているのだろうというのが、印象に残りました。Mozartのソナタは、それなりに弾くのはまだやさしいけれど、しっかり弾くのが難しいと昔聴いた記憶がありますが、すこし納得したような気がします。

 自分としての中間目標(だいぶ遠い)として、Viottiの22番とかバッハのE-durのコンチェルト(2番)とか、さらにもっと遠いところでH.I. Biberのパッサカリアとかをイメージしてすごしていますけれど、今日まじかに演奏をみて、これは私みたいにいい加減にやっていては、絶対無理、人生無理と思って、笑みがこぼれてしまいました。
 勉強になりました。

 1時間あまりの時間がとても短く感じられました。

 さて、ヤギヤは、今週テレビ金沢の「となりのテレ金ちゃん」で紹介されていて、名前の由来についてもお話が放送されていました。名前をいろいろ考えていたときに、東京の方のカフェでヤギを飼っているところの話を聞いたことがきっかけで、「ヤギヤ」という案がでて、本決まりになったという趣旨のお話だったと思います。

 今回は来場者が多いということを聞いていたので、自動車ではなく公共交通機関でヤギヤまで行ってみることにしましたが、私の住居からはいったん香林坊にまでバスででて、乗り継ぐ必要がありました。私の場合、自動車でない場合は、相当時間に余裕をみていく必要がありそうです。これからも、ヤギヤでのプログラムには目が離せそうにありません。
 
  終わった後、イベントのFBページをみて、オーナーさんと共通のFB友が二人いることを発見。そのほかの参加者も共通のFB友がいる人がおおく、直接知っている人はいなくても、金沢の街の人のつながりは密だとあらためて感じました。

 「Salute & MUSE コンサート」という名前について、なんだろうと思っていたのですが、冒頭で説明がありました。今年、クラシックの演奏家をサポートする会社をSalute(サルーテ)という名前で立ち上げる準備がすすめられていて、今回のコンサートはMUSEというキャスティング&プロダクション事業会社(http://muse-pro.jp/artist.html)と共同で行うプレイベントという性質だったようです。(ピアノの吉藤さんの名前がMUSEのページやSaluteの名前で参加したイベントに見えますので、今回のコンサートがこのような形になったのでしょうか。クラシック音楽家がこのようなコンサートを開くチャンスを増やしていく機会が提供されるのでしたら、聴く側としてとてもありがたいことです。)
 このような事情もあったのでしょうか、多くの方はお互いにお知り合いの方がいらっしゃるようでした。まったく、そんな事情も知らずに入り込んでしまった私は、だれか知り合いが一人くらいいるかと思ったにもかかわらず、完全awayでしたが、awayはいつものことなので気にせず楽しませていただきました。
 金沢のクラッシック演奏家の演奏の機会が増え、ライブのクラシック音楽がもっと金沢の街で聴けるようになり、文化の色合いも多彩になることを楽しみにしたいです。

クラシックの演奏が行われている小さな会場が都市部で増えています。
京都ですとカフェ・モンタージュがハイレベルな演奏会を次々企画していてうらやましい限りですが、金沢にもそんな場所が無いだろうかとTwitterでつぶやいたら、「ヤギヤ」というCafeを教えていただき、今日初めて訪ねてきました。


   921-8178  石川県金沢市寺地1-5-21
   TEL  080-8696-6158
   E-mail: yagiya.classica@gmail.com
   オープン 11:00 - 19:00
   定休日 毎週 火曜日
 「ヤギヤ」って何だと思っていくと、店のマークが山羊さんになっています。
 (オーナーさんはひょっとして「やぎさん」なのかと思ったのですが、「南さん」とおっしゃるようです。)


今日のプログラムは「高木一美・谷地直樹 デュオコンサート」というタイトルで、リュートやギターとメゾソプラノによる歌でした。



店内は、入り口左手に近くにカウンターがあり、ベヒシュタインのピアノとチェロが置かれた1階のフロアを取り囲むように2階に回廊がめぐらされています。2階への階段は入り口右手にありました。2階に上がると、極小さな劇場かホールのように感じます。残響時間がやや長めで、クラシックの演奏を聴くのに適するように作ってあるのでしょうか。繊細なリュートの響きも十分に楽しめる大きさです。



演目は、以下の通りでした。

1. John Dowland     - Fortune (運命)  

リュート独奏

2. Josquin des Prez - Mille Regretz (千の悲しみ/黄金の歌) 
3. John Dowland     - Flow my tears (Lacrimae) (流れよわが涙/あふれよわが涙)


4. John Dowland     - Come again, sweet love doth now invite (甘き恋よもう一度)
5. John Dowland     - Now, Oh, Now I Needs Must Part(今こそ別れ/今こそ私は別れよう)

ここまでリュートと歌

6. Franz Schubert   - An die Musik(音楽に寄せて/楽に寄す)
7. Franz Schubert   - Serenade (Schwanengesang) (白鳥の歌より「セレナーデ」)

ここまで 18世紀ギターと歌

8. Robert Schumann  - Im Wunderschonen Monat Mai(詩人の恋より「美しき五月に」)ハイネ作詞
9. Robert Schumann  - Du bist wie eine Blume(「ミルテの花」より君は花のように/君は花のごと) ハイネ作詞
10. Gustav Mahler     - Kindertotenlieder(亡き子をしのぶ歌)

Encore:  見上げてごらん夜の星を (永六輔 いずみたく)

ここまで19世紀ギターと歌

 私は、Josquin des PrezとJohn Dowlandの曲が特に聴きたくて行きました。東京付近ですとそれなりに演奏されているかとおもいますが、地方ではなかなかライブで聴く機会がありません。 CDで聴いたり、楽譜を持っていて自分で遊んで弾いたりはしますが、
金沢でこのような曲を聴くことができるのはありがたいです。


今後、J.S.Bachの曲などを(通奏低音を)リュートで、バイオリンなどとともに演奏するということも考えているようなお話もありました。期待しています。あまり演奏されませんがJ.S.Bachのリュート組曲もありますし...

今回は、お客さんは20人弱位で、席にも余裕がありゆったりと聴くことができました。

階段に腰掛けるとちょうど目の前で演奏を聴くことができますから、階段を椅子として聴くというのもいいかもしれません。

石川県や富山県にはベヒシュタインのピアノが多いですね。ここのピアノもベヒシュタインでした。コンサート会場におかれているピアノは、スタインウエイ・アンド・サンズか、国産のヤマハ、ちょっと変わったところでベーゼンドルファーが相場でしたが、ここもベヒシュタインなのですね。

リサイタルが終わった後、仕事に行く前に食事をしようと思い食事を頂いて、店をでました。
お酒もおいてあるようですから、夜の演奏会などは楽しいでしょうね。


強い風が吹き、雷鳴や時折雨も激しくふるという天候でしたが、店内は音楽で満たされたひと時となりました。

古楽の演奏会は年齢層が高いことを心配していたのですが、場所柄か、今回私は平均より上の年齢で、ちょっとほっとしました。だって、自分より上の人しか聴衆がいなかったら、いつか演奏を聴く機会がなくなるっていうことですから。(^^)
「薔薇の花咲く庭園を眺めながら、中世フランス宮廷の恋愛物語を聴く」と副題が添えられた「薔薇物語 中世フランスの文学と音楽」という朗読と音楽の会について書いてみようと思います。


すこし以前の話になります。東京都北区にある旧古河庭園では、11月には薔薇の花も終わりに近づき、"Last Rose of Summer"(夏の名残の薔薇)を思い出させる風景になっていました。庭園に立つ洋館で行われたこの会は、あまり類を見ない「会」でした。というのも、朗読と音楽の会と冒頭に記した通り、この会は単純な演奏会でも朗読の会でもなく「恋愛物語を聴く」会だったからです。


薔薇の花が窓から見える洋館の一室に、椅子がコの字型に3列並べられ、ここに座る聴衆に相対して、花井尚美(歌・朗読)、佐藤ヴェスィエール吾郎(朗読・訳)、常味裕司(ウード)、矢野薫(中世ゴシックハープ)、蔡怜雄(トンバク・ダフ 打楽器)渡辺研一郎(歌・朗読)の出演者が並びました。

「薔薇物語」というフランス語でかかれた長大な詩の作品は、13世紀に正編をGuillaume de Lorris,続編をJean de Meunが記したとされるものです。この詩は、主人公が見た夢の中に出てくる薔薇に仮託された「ある女性」へのかなわぬ恋の物語を歌い、この物語の中で擬人化された「閑暇」「歓待」「危惧」などが主人公と「薔薇」のかかわりを時に妨げ、時に助け、またすれ違いを呼び起こすという形で記されています。

「薔薇物語」の朗読は、部分的に原文のまま中世フランス語で朗読され、あるいは日本語訳での朗読を交え、さらにはアドリブや脚色を加えて演じられました。この中で、12世紀から16世紀につくられたフランスの曲他が演奏され、舞台である演奏空間にある「薔薇物語」の世界と、聴衆のいる現実の世界が解けて一体となっていく演出がされました。

中世フランス語を音として聞くのは初めてでしたので、詩の朗読を聴いていて、「なんとなくわかるけれど、はてラテン語?フランス語?」と思ってしまうような感じで、しばらくたって中世フランス語なのだと当たり前のことに気づくという、人知れずみっともない思いをしながら楽しみました。詩の朗読は、大部分が原文と対応する日本語訳が順番に朗読されました。おそらく、一部分(聞き落としでなければ)、日本語訳だけ、あるいは中世フランス語だけの部分があったと思います。

演奏された楽曲は、プログラムより引用すると次の通りです。

Lamento di Tristano トリスタンの嘆き(ウード独奏) 作者不詳(14世紀イタリア)

Ce fut en mai それは五月のことだった Moniot d'Arras(1225頃活躍)

Lamento di Tristano トリスタンの嘆き(器楽合奏)

Darij Hijaz ダーリジ・ヒジャーズ(器楽合奏) 常見裕司

Je ne cuit pas 神によって創造された女性に Guillaume de Machaut (ca.1300-1377)

Can vei la lauzeta ひばりが喜び勇んで Bernart de Ventadorn (1130/1140 - 1190/1200)

Douce dame jolie 甘き淑女よ Gullaume de Machaut (ca. 1300 -1377)

Las que feray ああ、私はどうすればいいのか? Gullaume Dufy (ca. 1400 -1474)

Tristre plaisir 悲しい楽しみ Gilles de Binchois (ca. 1400 -1460)

Un flambeau, Jeannette, Isabelle 松明をもて、ジャネット・イザベル 作者不詳(16世紀フランス)

Longha Hijazkarkurd ロンガ・ヒジャーズカルクルド(器楽合奏) 作者不詳(トルコ古典器楽曲)

Se la face ay pale 私の顔色が悪いのは Guillaume Dufy (ca. 1400 - 1475)

私にとっては、たぶん、Guillaume de Machaut曲1曲を除いて、今まで聞いたことが無い曲でした。


感想は、「素晴らしい夢のようなひと時だった」 という言葉以外に何もありません。


朗読、翻訳、演奏、場所と季節、演出 すべてが相互に影響し、一体となって、聴衆の前に・・・いいえ聴衆のうちに演じられたと思います。

"Le Roman de La Rose" の邦訳書である「薔薇物語」で訳者である見目誠はあとがきに、「あくまで例えばの話だが、初訳者としては「正編」のイメージを中心にどなたかにうまく筋立てて、脚色をして頂き、翻案劇としての宝塚歌劇のグランド・ロマンとして披露されてもまったく可笑しくないとさえ考えている。」としるしていますが、今回の「薔薇物語 中世フランスの文学と音楽」は、宝塚歌劇ではないもののこの訳者の期待にしっかりとこたえる会だったのではないかと思います。



蛇足:
(1)
チラシを見たときには「ウード」(西アジアを中心に使われる撥弦楽器)を楽器として使うのは「中世フランス」を意識しているこの会ではどうなのだろうかと思いました。でも、勿論「ウード」は「(ルネッサンス)リュート」と同系兄弟の楽器ですし、リュートと言っても実際には、バリエーションがありますから、ウードとの楽器としての違いや奏法の違いというのはあまり無かったのかもしれません。まぁいいかぁと思って当日をむかえたのですが、実際には何も違和感はありませんでした。

(2)
ソプラノの花井尚美さんのお名前を見ていて、NHKのビバ合唱の「花井哲郎」さんの名前を思い出し、ああ「Fons floris」(花の井戸≒泉)か・・・と気づき、ここでも気づくのがあまりに遅い自分にあきれました。

12月25日午後7時から金沢蓄音器館 で「クリスマスバロック」というコンサートがあったので、行ってきました。



元オーケストラ・アンサンブル・金沢で演奏していた、大村俊介さん、大村一恵さんご夫妻(Vn)、早川寛さん(Vc)、加藤純子さん(Cemb)による演奏で
演目は
Tomaso Albinoni  2つのバイオリンのためのトリオソナタ 作品1 第1番~第6番
でした。

(ちなみに原題は Suonate a tre, doi Violini, e Violoncello, col basso per l'Organo, 
Opera Prima だとおもいますが...)

あまり聞く機会のないバロックの曲を、こんな身近で聴くことができるとは思いませんでした。Twitterで教えてくださった方に感謝です。 途中に解説と休憩をはさみながら、6曲演奏されました。バイオリン奏者の2人の演奏の違いと、楽器の音の違いもおもしろかったです。ハープシコードの加藤純子さんの安定した演奏、チェロの早川寛さんの的確な通奏低音がしっかりと全体の構成を支えていました。

アンコールには、「アルビノーニのアダージョ」(レモ・ジャゾット作曲 "ト短調のアダージョ")が解説付きで演奏されました。

演奏に使われたチェンバロを演奏後に見せてもらいました。

片づけを始めた方と少し話をしていて、どこかで見た方だなぁと思っていたら、話していてこの方が先日の小林道夫のクラビコードの調律をしえいた南砺市福野の竹田時康さん(竹田楽器店)だと気づきました。竹田楽器店は、石川県・富山県の主要なコンサートホールにピアノを納入し、またチェンバロ他の古い楽器を販売・調律しているところです。店舗に来てはとお誘いは頂いたのですが、私は鍵盤楽器というよりは弦楽器で遊んでいるので分野がちがうかなぁ。

聴衆も、なかなか、面白そうな人がおおい雰囲気でしたが、もちろんおとなしく静かに音楽を楽しんで会場を後にしていました。

さて、わりとどうでもいいことなのですが、気になったことを3つほど書いてみます。

(1)聴衆の年齢が高い
 私も若いとは到底いえませんが、聴衆を見渡して、私位が年齢でもっとも若い層だったのではないでしょうか。
 この傾向は今回の演奏会に限ったことではなく、Sigiswald Kuijkenのコンサートでもそうでした。小林道夫さんのクラビコードコンサートは若い人もいましたので、宣伝がされていればそれなりに広い年齢層で集まるのではないかとおもうのですけれど。
 思い返せば、確かに昔の古楽ブームの時、私は中学から高校に入る位で、もっとも若いそうでしたからやむを得ないと思いますが、このままでは聴衆が絶滅危惧されます。


(2)ちょっと狭かったかなぁ
 ホールは、蓄音器館の一階の小さなホールをつかい、50人分ほどの椅子が並べられていました。(正直なところ、かなりぎりぎりな感じで、ここまで人が密に入ったコンサートは記憶になく、落ち着いて聞くには、もうちょっとだけ余裕がほしかったです。)
 途中で、暑くなり、若干くるしかったです。

(3)クリスマスといえば日本的にはクリスマスですけれど

 昨日のブログの流れで、細かいことを書いてみると、開演は25日の午後7時でしたので、日没後になり、教会暦上の一日は日没から始まりますので、厳密には主の降誕(Nativitas Domini)の祭日は25日の日没をもって終わり、12月26日聖ステファノ殉教者の祝日が始まっています。
 ま、こんなことをいう人も少ない日本では大体「クリスマス」ということでOKかとはおもいます。

年末は、気になるプログラムが目白押しでしたが、これでおしまいです。
ことしは、年末年始休みなしのお仕事の年です。

所属教会ではないけれど、現在金沢にいるので、クリスマスはカトリック金沢教会に行ってきました。私は、クリスマスとイースターくらいしか、教会に行っておらず、標準的日本人がほぼお盆とお彼岸にだけ仏教徒になるのと同じ程度の感じなのですが....



日本基督教団金沢教会などのパイプオルガンは、別ページで記しましたが、カトリック金沢教会のパイプオルガンの写真はそういえば無かったと思い載せてみます。



ミサ終了後、聖堂から退出する間、2曲ほど聖歌隊が歌ってくれました。
今日のミサの冒頭、正式な入祭唱の前に、聖歌隊がグレゴリオ聖歌の"Hodie Christus Natus Est"を歌いました。この曲は、もともとミサのときに使う曲ではなく、聖務日課(教会や修道院で、一日の中で決まった時間にささげられる祈り)の中にある曲で、12月25日の晩課(日没の祈り)に使われるものなのですが、なにぶんよい曲で、たしか昔の聖歌集にも入っていたものですから、しばしば歌われる曲です。(写真は、Antiphonale monastricum. In Nativitate Domini, In II Verperis ad Magnificat.)

ゴレゴリオ聖歌の楽譜はこんな楽譜になっています。

クリスマスの御ミサで美しい聖歌とパイプオルガンの奏楽を聴くことができました。


....  そういえば、カトリック教会で歌を歌ったのは、何年ぶりだろう。それでいいのか..... 
まあ、神様はどこにでもいる....


クリスマスイブには一日早い12月23日、クリスマスチャリティーコンサートに行ってきました。

場所は、「迎賓館ヴィクトリア金沢」という結婚式場の礼拝堂(チャペル)でした。午後6時30分からクリスマス礼拝、50分からチャリティーコンサートというスケジュールだそうです。到着したときには暗くなっていました。普段は行っていないようですが、このシーズンはディナーも営業しているそうです。集まってきた人は、ここで結婚式・披露宴をしようかと考えているカップルが多かったようで、他に演奏者の知人の方がいらしていたようです。どんな式がいいか話す声などが耳にはいり、私には場違い...という感じも多々うけましたが、まあ、(一応、全く無関係ということもない?ので)それは気にしないというのがお約束かと思うことにしました。


礼拝堂の祭壇後背上部は、ステンドグラスになっているようですが、残念ながら光が入らない時間になっていました。オルガンは、Church Organを使用しています。

オルガン奏楽を伴った礼拝では、ちゃんと聖書朗読(ヘブライ人への手紙 11章1節)などがあり、翻訳される前の言葉(ここではギリシャ語)での「信仰」という言葉は「信用・信頼」を意味する普通の言葉だったことなど、しっかりとしたお話がされました。正直なところ、いままで呼ばれて行った結婚式場に附設された教会での経験から、そういうところの牧師さんは「いかがか」と思う記憶があってちょっと構えていたのですけれど、ここ「迎賓館VICTORIA金沢」の礼拝堂では、とてもしっかりした牧師さんという印象をうけました。

 さて、(本題の)チャリティーコンサートですが、オルガン、フルート、バイオリン、チェロ、ボーカルで、曲ごとに組み合わせが変えての演奏でした。

 フルート3重奏は、ジブリの映画をイメージして「カントリーロード」(John Denver アニメ「みみをすませば」挿入曲)「優しさに包まれたなら」(松任谷由実 アニメ「魔女の宅急便」挿入曲)、そして「みみをすませば」版「カントリーロード」の翻訳に掛けて、「ふるさと」(文部省唱歌)が演奏され、ひきつづき、おなじみのモーツアルト(W,A.Mozart)の「Ave Verum Corpus」(まことのおからだ)が女声2重唱(オルガン伴奏)で演奏されました。ここまでは、誰にとってもおなじみの親しみやすい曲が選ばれています。

 そのあと、フルート、バイオリン、チェロの3重奏でバッハ(J.S.Bach)の「アリオーソ Arioso」(ハープシコード協奏曲第5番第2楽章からの編曲)、フルートと女声(オルガン)でシューベルトの「アベ・マリア Ave Maria」(原題は「エレンの歌第3番」)、バイオリンと女声(オルガン)でバッハ(J.S.Bach)-グノー(Gounod)による「アベ・マリア Ave Maria」(バッハ平均律クラビール曲集1番前奏曲の編曲)と続きます。そして最後に、バイオリン、チェロとオルガンで、バッハ(J.S.Bach)「G線上のアリア」(管弦楽組曲第3番第2楽章からの編曲)と、マスカーニ(Pietro Mascagni)のオペラ「カバレリアルスティカーナ」から間奏曲が演奏されました。

 後半の部分は、聴いている人も圧倒された感を受けた人も多かったようで、拍手に力が入っていたように思います。(よい音楽に眠っていた方もいたようですけれど、それはよい音楽だから眠れるのだとおもいます。)

 この演奏では、オルガンがしっかりと全体を支えるのに使われていましたが、終始目立たない扱いでしたけれど、二人の奏楽者の方が演奏をされていました。

出演された方は次の方です(敬称略)

フルート    菊田和歌子 戸田純子 水野由香
ヴァイオリン 坪倉かなう
チェロ     池田洋子
ボーカル   村田直恵 東加緒里 真田裕美
オルガン   林由美子 西尾美沙紀

出演者の皆さん、楽しいひと時ありがとうございました。