北陸学院栄光館で黒瀬恵さんのパイプオルガン演奏を聴いてきました。
2015年度 北陸学院大学公開講座 REDeCセミナー
北陸キリスト教文化史探訪 第2回 オルガンの楽しみ
曲目
1) ブクステフーデ(D Buxtehude ) 天にいます父よ(Vater unser im Himmelreich) BuxWV 219
2)J.S.バッハ(J.S.Bach) 8つの小前奏曲とフーガ(8 Kleine Präludien und Fugen) から 第1番ハ長調 BWV 553 か?
3)J.S.バッハ(J.S Bach) 幻想曲とフーガ(Fantasia und Fuge) ト短調 BWV 542 から フーガ(Fuga)
4)ツィポリ(D.Zipoli) パストラーレ(Pastorale) ハ長調
5)J.S.バッハ(J.S.Bach) トッカータとフーガ(Toccata und Fuge) ニ短調 BWV 565 から トッカータ(Toccata)
6)J.S.バッハ(J.S.Bach) プレリュードとフーガ(Praeludium und Fuge) 変ホ長調 BWV 552 から前奏曲(Praeludium)
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兼六園から近い飛梅町に、北陸学院中学・高等学校があります。
この学校の講堂兼礼拝堂「栄光館」にパイプオルガンが設置されています。
今年度の北陸学院大学の公開講座の案内で、この栄光館に設置されたパイプオルガンを使いレクチャーコンサートが行われるとの案内をいただき、本日行ってきましたので、その様子を紹介したいと思います。
(栄光館の建て替え計画)
この栄光館の建て替え作業が行われており、来年新しい建物ができて、パイプオルガンもそこに移設されるため、現在の栄光館におかれたパイプオルガンが公開で演奏される機会はもうあまりないとのことでした。
(概要 前半)
このレクチャーコンサートの名称は正式には「2015年度 北陸学院大学公開講座 REDeCセミナー 北陸キリスト教文化史探訪 第2回 オルガンの楽しみ」というそうです。そういえば、この正式名称はついに一度も聞くことはなく、終始穏やかで楽しい雰囲気でした。参加者は20名程度で、北陸学院の学生さんが半数程度、他の多くも北陸学院に関係のあるかたか、あるいは関連するキリスト教会の方のように見受けました。
初めに、楠本史郎北陸学院大学学院長からご挨拶がありました。楠本先生の講義で、学生さんが教会での礼拝で歌が多く使われていることに驚いたことが紹介され、その歌とパイプオルガンの関係などのお話をされました。
この講座の主旨などのご紹介のあと講師である黒瀬恵さんのご紹介がありました。黒瀬恵さんは石川県立音楽堂をはじめコンサート用オルガンの置かれているコンサートホールでのオルガン演奏の他、教会のオルガにストとして活躍されている方です。
黒瀬さんから、パイプオルガンの構造や、特徴についての解説がおこなわれ、引き続き第1曲目が演奏されました。
1) ブクステフーデ 天にいます父よ BuxWV 219
このパイプオルガンは、毎朝行われる礼拝で生徒さんと教職員により奏楽されているとのことです。
講師の黒瀬恵さんは、北陸学院中学校・高等学校の卒業生で、パイプオルガンに初めて触れたのは、在学中にこのパイプオルガンを演奏したときだったそうです。
ここで、ちょっとしたサプライズがありました。
黒瀬さんがオルガン演奏を学ぶための講習会に初めて参加した時の課題曲を、コーディネーターの宮本慶子さんが楽譜を持ってきて、黒瀬さんに演奏してもらうことになりました。
演奏された曲名は、紹介されませんでしたが、おそらく、J.S.Bach8つの小前奏曲とフーガ第1番ではないかとおもいます。
2)J.S.Bach 8つの小前奏曲とフーガ から 第1番ハ長調 BWV 553 か?
演奏を終えられて、黒瀬恵さんから、オルガン演奏にかかわる思い出やオルガン曲・演奏にかかわるお話を伺い
ました。その後 3曲目の演奏を挟んで10分間の休憩になりました。
3)J.S Bach フーガ ト短調 BWV 542
(概要 後半)
休憩終了後、楠本史郎院長によるパイプオルガンの構造の説明があり、パネルを開けて内部が見える状態になったパイプオルガンの近くに参加者が集まり、黒瀬さんから音を出しながら中の構造と動きの説明がされたあと、4曲目が演奏されました。
4)ツィポリ パストラーレ ハ長調
楠本学院長から教会音楽の歴史の説明がされ、参加者全員でパイプオルガンの演奏で、「讃美歌21 493 いつくしみふかい」を歌い実際のパイプオルガンの使われ方を経験しました。
ひきつづき黒瀬恵さんから、パイプオルガンの歴史・オルガン曲の典型的な様式の解説され、この例としてトッカータが演奏されました。
5)J.S.Bach トッカータとフーガ ニ短調 BWV 565 より トッカータ
今回の案内では、もしパイプオルガンともに楽器の演奏をしたい人はあらかじめ申し出てくださいというお誘いがあったのですが、どなたも申し出がなかったようで(私も腰が引けてしまいました 笑)、試奏の希望者による試奏が行われました。
北陸学院高校でこのパイプオルガンで奏楽奉仕をしているらしい高校生と成人の方が試奏をされていました。
試奏が終わったあと、最後の曲として6曲目が演奏され、講座は終了となりました。
6)J.S.Bach のプレリュードとフーガ 変ホ長調 BWV 552 より前奏曲
終了後も、他の生徒さんがパイプオルガンを演奏したり、黒瀬さんがBach の オルガン小曲集(Orgelbuchlein)のファクシミリ版を生徒さんに示したりという雰囲気で、これが北陸学院という学校の雰囲気なのかもしれないと思うような楽しく暖かい時間でした。
(独り言)
さて、以下は、いつもの通り、完全に主観的というか個人的などうでもよい独り言です。
金沢市内には、パイプオルガンが10台あるそうですが、これで合計7台の演奏を聴いたことになります。
別に制覇を目指しているわけでもなく、単にオルガンの演奏がすきなだけです、
今回、黒瀬さんがこのオルガンで在学していたころに演奏したときに初めてパイプオルガンに触れたとのお話を聴いたり、また生徒さんがピアノとパイプオルガンの違いに困惑しながら試奏されているのをみて、自分が初めてパイプオルガンを弾いた...というか触れた時のことを思い出し、結局いままで2度パイプオルガンを教えてくれる人からしっかり習う機会がありながら、どちらもそれを選ばなかったことを思い出しながら、演奏やお話を聞くひと時でした。
楠本先生のお話の中で、会衆の歌を先導(伴奏)する楽器の例として、オルガンのほかにギターが挙げられたときに、フランシスカンチャペルセンターでギターを弾いている知人の顔が私の頭の中で一瞬ちらつきましたが、栄光館で講座が始まる前に写真をFBにアップしたら、普段あまり反応しないその知人がほぼ瞬間的に「いいね!」を押したのは、何か感じるものがあったからでしょうか。
栄光館は残響時間が短いため、それにあわせた演奏をされていたような気がします。