初恋(2006年公開版) | 映画、言いたい放題!

初恋(2006年公開版)

日本犯罪史上最大のミステリーと言われる,

府中三億円強奪事件をモチーフにしたこの映画、

興味があったのですが、映画館では観られず。

無料動画サイトで放映してたので

観てみました。


高校生のみすずは、

親戚の家で肩身の狭い生活をしていた。

父親は幼い頃に亡くなり、

母親は兄を連れていなくなったのだった。

ある日、兄の亮が突然現れ、マッチを手渡す。

そのマッチの「B」というJAZZ BARに行くと

亮、女優のユカ、浪人生のタケシ、肉体派で血の気の多いテツ、お調子者のヤス、

そして東大生の岸がいた。

その仲間に加わったみすずは少しずつ変化していく。

そして岸に秘かに思いを寄せるのだった。

そんなある日、

岸はみすずにある計画を持ちかけるのだが。。。

中原みすずの同名の小説が原作。

こちらは未読。

この時代の不安定でうっ屈した若者の感じが

よく表わされているノスタルジー溢れる映画になっています。

でもこの時代を全く生きてない人は

理解しづらいのではないでしょうか?

私は生まれてはいるものの、当時はまだ赤ん坊で、

後からこの時代の話はなんとなく聞いているので、

まぁ、なんとなく、、、という感じでした。

今の時代にはいないキャラクターたちですよね。

恋愛をテーマにしているとも、そんなには思えません。

集ってはいるけれど、

一人一人、とっても孤独な感じがしました。

みすずの犯行動機も岸に対する思いより、

孤独にはもうなりたくないというのが

一番強かった気がします。

そういうわけで、何かをテーマにとかいうより

雰囲気を楽しむ映画かなぁとも思います。

中途半端という感想を多く読みましたが、

これはこれで良かったのではないのでしょうか?

内容よりも私は、

宮崎さんの髪の毛が急に伸びたりとか

つながりが悪いところが気になりました。f(^^;)

大人の顔がはっきり映らない演出が

ちょっと面白かったです。

大人ではっきり出てきているのは

おひょいさんだけでしたね。

宮崎あおいさんの映画って感じですが、

私は小嶺麗奈さんが良かったです。

あおいさんの実兄の宮崎将さんが

兄役で出てますね。


内容云々よりも、

ヒロインの名前と作者の名前が同じ、

というナルチシズムが

ちょっと気持ち悪かったです。

でも映画の中のみすずちゃんが、

今どうしているかは気になりました。

それにしても岸は身勝手な男ですよね。

自分では全く手は汚さず。

「どうして私を選んだの?」という問いには

車が運転できる、でも無免許。

どうして、

俺に惚れていて、金を欲しがらない奴、

って言わないんでしょうね。卑劣(笑)

いつの時代も、

男は同じなのかなぁ。。。(爆)


ストーリー  ★★★
映像     ★★★
音楽     ★★★
総合評価  ★★★


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