かいじゅうたちのいるところ
鑑賞券を頂いてたのですが、
未だ行けず。
これでは上映が終わってしまうと
慌てて上映している映画館を探したのですが、
近くではもうレイトショーしかなくて
それでもチケットがもったいないし、
観たい作品でもあったので行くことにしました。
驚いたのは、小さい映画館だとはいえ、
日曜の夜だと言うのに、
満席でした。(+o+)
空想が大好きな8歳の少年マックスは、
母と姉との3人暮らし。
近頃母も姉も自分をあまり構ってくれず、
傷ついたマックスは母とケンカし家を出る。
たどり着いた浜辺にあった船に乗って海に漕ぎ出し、
そして着いたところは、かいじゅうたちが棲む島だった。
マックスはかいじゅうたちの中へと入っていき、
「僕は王様だ!」と言う。
そしてかいじゅうたちの王様になるのだが…。
この原作の絵本、家にあったのですが、
こんな話じゃなかったと思うのですが。。。( ^ _ ^;
親に怒られたマックスが、
かいじゅうたちの住むところに行って、
踊ったり愉快に暮らすんだけれど、
やっぱり家に帰りたくなって、帰る。
そんなたわいもない話だったような。。。
この映画はもっと辛口です。
このかいじゅうたちは、
かいじゅうの形をした大人です。
映画を観終わって、私は何だか辛くなってしまいました。
大人だって、
孤独がどうやったらなくなるかもわからないし、
悲しみバリアが効かないことがあることも知ってる。
子供じみた喧嘩で相手を深く傷つけてしまうこともあるし
違っているとわかっていても
敢えて、認めたり、受け入れたりすることもある。
マックスはかいじゅうたちに言います。
「君たちにもママがいればいいのに」
そして、ママの所に帰っていきます。
かいじゅうたちには帰るところがありません。
そして、私(大人たち)にも。
自分たちでなんとかするしかないのです。
退屈だったというレビューを沢山読みましたが、
私は退屈しませんでした。
ただ悲しくなってしまいました。
映画館では泣いている人もいました。
子供と観に行った方は、
お子さんとは見方が違うでしょうね。
子供はマックス目線になるのかな?
原作のファンの方は、複雑な気持ちになると思います。
かいじゅうたちの造形が評判良いみたいですが、
私は彼らの作る、家が好きでした。
美術や風景、そして音楽が、
独特の世界を作ってました。
問題なく航海をして、
普通に家に帰って受け入れられる。
やっぱりこれは童話なのです。
かいじゅう踊りのシーンは絵本のイメージのまま。
だけれども内容は、
ちょっと辛口かもしれません。
ストーリー ★★★
映像 ★★★☆
音楽 ★★★☆
総合評価 ★★★