前回の記事で、我が家の17歳になる愛犬の具合が悪くなり獣医に連れていくことになり結局入院となってしまったのですが、その後、具合は完全に良くなった訳ではなかったのですが、家にいる方がストレスがないだろうという事で、一旦退院してここ数日ずっと様子を見ておりました。
幸いにもお薬がだんだんと効いてきたようで、今ではお散歩も出来るほど回復して参りました。
ここ数日はずっと生きた心地がせず、夜は夫がずっと寝ずの看病。
私も数時間置きに起きての看病で、ブログもすっかり滞ってしまいました。
でも、とりあえず元気になってくれて本当に良かった。神様ありがとうございます。
さて、今回、大腸がんになってから今の今でも非常にお世話になりありがたいなぁと思っている事が一つ・・・。
それはGP!!(イギリスのホームドクター)
まさかあの悪名高きGPに感謝する日が来るなんて夢にも思っておりませんでした!!
そもそも、今回の大腸がんの発見の遅れはGPが婦人病と勘違いした上にのらりくらりと検査に時間がかかったという事もありますが、それでも他のイギリス在住の方のブログを拝見させて頂く限り、わが町のGP、検査をしてくれただけでもまだマシだったのかも・・・と思う今日この頃。
とにかく予約が取れない!看てくれない!手配が遅い!誤診が多い(ような気がする)!という話を各方面から聞く悪名高きGPですが、今回手術後傷口感染してしまい退院後もその傷口の手当が必要という事になってしまいGPを頼らずえない事態となってしまいました。
日本では傷口感染を起こした場合そのまま入院させられるらしいのですが、イギリスの病院はベット数も足りない事から傷口感染が完治していなくても容赦なく退院させられます。
私が退院した日はちょうど土曜日だったのですが、病院のナースから今後はGPに行って傷口の手当を毎日してもらうように言われました。
そしてこれをGPのナースに渡してあげて。とGPのナースにどのように傷口を処置せればいいか書かれた傷口ケアセットを渡され、あとはGPに託した~状態でポイされた感が否めず不安たっぷり
案の定、月曜日を待ってGPに予約の電話をしたところ・・・・・
「今日はもうフルブック!! 明日また朝8時半以降に予約を取って下さい!」
とけんもほろろに電話を切られそうに・・・・・。
でも、こちらも本来なら毎日傷口のガーゼを取り換えねばならぬところ日曜日は病院にもGPにも行けなかったので、すでにガーゼは血まみれ状態!!ここで電話を切らせてなるものかぁーーーー!!!!
「大腸がんの手術をして土曜日に病院を退院したばかりなの!!ナースに傷口の手当をしてもらう必要があるので今日診てもらわないと困るんですーーーーー!!!!」
と必死に説明。
するとレセプションの態度が軟化。
「土曜日に退院したばかりなの? ドクターではなくナースに看てもらいたいのね?
・・・・・・ちょっと待って! 」
と沈黙の後・・・・。
「今日の午後5時なら時間が取れそうだけど来れそうかしら?」
と言ってくれた!!
やったぁーーーーー!!!!!!!!
しかし、ここでまだ油断は出来ない。
なぜなら、これから先、GPに毎日通う!という難関が待っているから。
つまり毎日GPに予約を取らねばならないという最大試練が・・・・。
そしてドキドキしながらその日の夕方GPに行くと、担当ナースのMさんは30代くらいでちょっと不機嫌そう・・・。
事情を説明して、これから毎日GPにて傷口の手当が必要な事、そして病院から預かってきた傷口手当キットを渡すと、
「毎日GPで傷口の手当? そんなの不可能でしょう。
だいたい昨日はどうしてたのよ? 傷口の手当はしてないんでしょう?」
と早口でまくし立てる・・・・
やっぱり毎日の通院は無理なのね・・・・
と思っていたら・・・・いまだに謎なのだがやがて態度がどんどん軟化・・・・。
傷口の手当をしてくれる頃には非常に優しくなっていて、
「大丈夫。私に任して!ちゃんとこれから毎日傷口の手当をしてあげるから!!」
と笑顔まで向けてくれるように・・・
そしてその場で毎日の予約を取ってくれたのです!
やがて、私の傷口の手当はナースMの同僚のナースEさんが担当してくれる事になり、これがナースEさんはMさんに輪をかけてめちゃくちゃいい人で、今現在退院してから3か月の間ずっと傷口の手当をしてくれています。
途中、傷口が再度膿んでしまった為に、20cmほどある傷口のうち3分の一ほどを再度執刀医に開腹されてしまい縫い直しはせずにそのまま自然治癒を目指す事になった為、いまだに傷口は大きな穴が開いたままという状態に・・・。
なのでまだまだGPのナースさん達にお世話になる日々という事になりそうなのですが、今回のコロナウィルス騒ぎで、GPへのアクセスもかなり限られていてそんじょそこらの具合の悪さくらいだとGPで診てもらえないところ、今でもずっとナースM&Eさん達が予約を取ってくれて傷口の手当をし続けてくれているのも本当にありがたい!!
今まで悪名高いGPだなんて思っていてごめんよーーー!!
めちゃくちゃお世話になっております。とGPの皆さんにも拍手を送りたい気持ちでいっぱいです。
(*ただし、頑張ったのはナース達で、この間、GPのドクターには一度たりとも会った事がない・・・・)
なかなか治ってくれない傷口に焦りもイライラも募りますが、ひたすら手当をしてくれる彼女たちの為にもあともうひと頑張りします!
ここまで読んで下さりありがとうございます。
大腸がんになってから、沢山の方のブログを読ませて頂き助けて頂きました。
同じ病気になられた方、イギリスで病気になられた方にとってこのブログが少しでもお役に立てたら嬉しい限りです。