どうも、こんにちは。


一気に春めいて近所の桜が咲き、

普段通らない所の桜はこれからなのか、

はたまた散った後なのか分からない

(不思議と花びらが落ちていない💦)

都内某所です🙂🌸



前回、前前回とインドの神様のお話をしましたが、

もう少しだけこのお話を続けようかなと思います。


よろしければお付き合い下さいませ🙇



私は特定の宗教を信仰する事はしませんし、否定もしません。

信じるものは人各々だと考えております。

そのため解釈が若干異なる事があるかと思いますが、

参考程度に流して戴ければと思います。



ヒンドゥー教では、

宇宙の創造神ブラフマー・維持を司るヴィシュヌ・破壊神シヴァの3人の神が

三神一体(トリムルティ、トリは数字の3)

とされています。


さらにその中でも各々の神が中心だとする考え方に枝分かれしていきます。


今回はクリシュナを中心に見ていきたいと思いますが、


その前にヴィシュヌ神についてふれておきましょう。


先ほどヴィシュヌは維持を司ると書きましたが、


時として破壊神や創造神の側面も見せます。

(おそらくこれはヴィシュヌ派寄りかと思います)


ヒンドゥー教において、

ユガという独特の世界の4つの時代区分があります。


サティヤ(真実の意)・ユガ


トレタ(3つの意)・ユガ


ドゥバーパラ(2つの意)・ユガ


カリ(不和、争いの意)・ユガ


の4つの時代があり、

順に法(ダルマ)や美徳が守られなくなって

非法(アダルマ)、悪徳が広がる世の中になるというものです。


各ユガの長さと人間の寿命も比例して順に短くなるとされます。


この4つのユガを合わせて一区切りとします。

ちょうど四季のようにです。


ヴィシュヌが各々のユガの終わりに化身アヴァターラとして姿を現し、


善を守るために悪を滅ぼしてまた次のユガが始まる…

と考えられています。


(ちなみに現代はカリ・ユガとされます。)



そしてヴィシュヌのアヴァターラについても諸説ありその数も様々ですが、
おもに以下の10のアヴァターラが挙げられます。

・マツヤ(魚)

・クールマ(亀)


・ヴァラーハ(猪)


・ナラシンハ(半獅子半人)


・ヴァーマナ(小人)


・ラーマ(という名前の王子)


・パラシュラーマ(という名前の聖人)


・クリシュナ(という名前の牛飼い)


・バララーマ


(ヴィシュヌの寝そべるヘビがクリシュナの兄として人間になった姿だが、

ヴィシュヌのアヴァターラとして入れる説がある)


またはブッダ


(仏教徒はブッダをヴィシュヌのアヴァターラとは考えない)


文献によっては両方



・カルキ(滅ぼす者の意)



各々に各々の姿と役割と話がありますが、


いずれも悪を滅ぼす存在として登場する以上、

敵味方問わず人名も多く

(何より私の頭が追い付かないので😵)

ここでは割愛します。


最後のアヴァターラというカルキは、

白い駿馬に乗る神の姿や馬頭の巨人で表され、

カリ・ユガを終わらせ(また新たなユガが始ま)るとされます。


とにかくインド神話における時間概念は人間からしたら桁違いの飛んだもので、ここでは言及しません。


気になる方は調べてみて下さいね😊



数あるアヴァターラの中でも、

ラーマとクリシュナは人気が高いようです。


『ラーマーヤナ』はラーマ王子の冒険のお話で、


『マハーバーラタ』と並ぶインド二大叙情詩です。



ラーマ王子には異母兄弟がいて、


そのうちの弟の1人ラクシュマナという人物が、


これがまたバララーマと同じく

ヘビ(アナンタまたはシェシャ)が人間になって、


ラーマの手助けをしたという説があるのです。


その際、ラーマがラクシュマナに弟として本当によくしてくれたから、


今度は自分が弟として生まれようと言って

クリシュナはバララーマの弟として生まれます。


クリシュナはヒンドゥー教の中でも特に人気の高い神です。


クリシュナはバターが大好物、

幼い頃は盗み食いをよくしていたようで、


画像を検索するとかわいらしい幼子が

バターの入った壺に手を入れてなめている絵があります☺️


また幼い頃から怪力で、山を持ち上げて大雨から人々を守ったとも。


前にお話したように、

ジャガンナート、ヴィシュヌ、ラーマ、クリシュナは

青(黒)い肌で表されます。


写真のクリシュナも黒い肌ですね。


ジャガンナートはオリッサ州で信仰されてきましたが、


後にヒンドゥー教に習合してクリシュナと同一視されています。


バララーマは強いラーマという意味で、

農耕の神とされています。


こちらも名前の通り、なかなかの強者らしいです(笑)


農耕神なので鋤が関連付けられます。



それらをふまえて、もう一度写真を見てみましょう。



↑左バララーマ、右クリシュナ

(ウッタル・プラデーシュ州マトゥラーの寺院)Wikipediaより



写真が部分なのと装飾がすごすぎて

鋤もクリシュナの横笛も見えませんが(笑)、

きれいですね。


季節ごとに装飾を変え、人々に大切にされています。


もう1つ画像を入れたかったですがまたも文字数オーバーなので、そろそろ終わろうかと思います。


ここまでお付き合いして下さった方がいらっしゃいましたら、どうもお疲れさまでした😂🥞


長文を読んで下さってどうもありがとうございます🙇


かいつまんでなので、どこまでお伝えできたか分かりませんが、いかがでしたでしょうか💦


クリシュナ中心にのはずが、ヴィシュヌの方が多かったですね(笑)


もしクリシュナに興味を持たれたら、

『ヴァガバッド・ギーター』を読んでみられると良いかと思います😊

私もやっと買いました(本当は岩波が良かったけど角川のを…笑)

それ以外でもインドの思想は独特で面白いです。



ヴィシュヌのアヴァターラはクリシュナまでが現れたとされます。


カリ・ユガがいつ終わるのか私には分からないですが、


もし最後のアヴァターラのカルキが本当に現れるとしたら…と思ってしまいました。



インド思想は時間の概念が桁違いに飛んでいる


(100年単位なんて朝飯前、

千や万年以上が当たり前のように出てきます。

鶴と亀もビックリ!!)


けど言っている事には何故か説得力といいますか、


西洋の思想とは違う、

どこかまことしやかなところがあるのがインドの面白さだと思います😉


次回かは分かりませんが、また(まだ)インド関連、

私がインドに魅力を感じた訳などの話をしたいと思います。


よろしければどうぞまたいらして下さいね🤗🍀