2024 No.72 読書メモ【令和元年の人生ゲーム】麻布競馬場 | ライアンの日記。

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「まだ人生に、本気になってるんですか?」

この新人、平成の落ちこぼれか、令和の革命家か…。

「クビにならない最低限の仕事をして、毎日定時で上がって、そうですね、皇居ランでもしたいと思ってます」

慶應の意識高いビジコンサークルで
働き方改革中のキラキラメガベンチャーで
「正義」に満ちたZ世代シェアハウスで
クラフトビールが売りのコミュニティ型銭湯で……

”意識の高い”若者たちのなかにいて、ひとり「何もしない」沼田くん。

彼はなぜ、22歳にして窓際族を決め込んでいるのか?



直木賞ノミネート作ということで読んでみました。


麻布さんは2021年にX(旧Twitter)に小説の投稿を始めて以降、瞬く間に「タワマン文学」旋風を巻き起こしたそうで…。
デビュー作【この部屋から東京タワーは永遠に見えない】がヒットし、第2作のテーマに選んだものは「Z世代の働き方」。
Z世代の若者たちの人生観や働き方を、物語に登場する沼田くんの周りの人の目線から描く連作短編。
Z世代の若者たちが平成から令和へと移り変わる時代の中で、どのように生きているかを描かれています。

「何を考えているのかわからないZ世代の取扱説明書」とあらすじには書いていましたが…
今どきの若者の心理を細かく描かれているけれど、これを読んだからってZ世代がわかるわけでもない😅
どの世代でも、学生時代の苦しさ、就職してからの苦しさ、人生の方向等、いろいろ悩み、考えていると思うしねぇ…


「他人からの評価に右往左往させられるなんて、この世で1番馬鹿らしいことですから。」という言葉に「( ゚д゚)ハッ!!!」

「日々、小さな幸せを見つけたほうがいい」という言葉には「わかる、わかる〜😆」


「人間は価値を生むための装置でもないし、競争で勝つための機械でもない」という言葉に「フムフム」

全編通して、沼田くんの言葉はいろいろ突いているなぁ…