「まだ人生に、本気になってるんですか?」
この新人、平成の落ちこぼれか、令和の革命家か…。
「クビにならない最低限の仕事をして、毎日定時で上がって、そうですね、皇居ランでもしたいと思ってます」
慶應の意識高いビジコンサークルで
働き方改革中のキラキラメガベンチャーで
「正義」に満ちたZ世代シェアハウスで
クラフトビールが売りのコミュニティ型銭湯で……
”意識の高い”若者たちのなかにいて、ひとり「何もしない」沼田くん。
彼はなぜ、22歳にして窓際族を決め込んでいるのか?
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240703/19/ladybug3-2011/7e/c8/j/o0810108015458948941.jpg?caw=800)
直木賞ノミネート作ということで読んでみました。
麻布さんは2021年にX(旧Twitter)に小説の投稿を始めて以降、瞬く間に「タワマン文学」旋風を巻き起こしたそうで…。
デビュー作【この部屋から東京タワーは永遠に見えない】がヒットし、第2作のテーマに選んだものは「Z世代の働き方」。
Z世代の若者たちの人生観や働き方を、物語に登場する沼田くんの周りの人の目線から描く連作短編。
Z世代の若者たちが平成から令和へと移り変わる時代の中で、どのように生きているかを描かれています。
「何を考えているのかわからないZ世代の取扱説明書」とあらすじには書いていましたが…
今どきの若者の心理を細かく描かれているけれど、これを読んだからってZ世代がわかるわけでもない😅
どの世代でも、学生時代の苦しさ、就職してからの苦しさ、人生の方向等、いろいろ悩み、考えていると思うしねぇ…
「他人からの評価に右往左往させられるなんて、この世で1番馬鹿らしいことですから。」という言葉に「( ゚д゚)ハッ!!!」
「日々、小さな幸せを見つけたほうがいい」という言葉には「わかる、わかる〜😆」
「人間は価値を生むための装置でもないし、競争で勝つための機械でもない」という言葉に「フムフム」
全編通して、沼田くんの言葉はいろいろ突いているなぁ…