2024 No. 60 読書メモ【花屋さんが言うことには】山本幸久 | ライアンの日記。

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24歳、ブラック企業勤務。
身も心も疲れ果てていた紀久子が深夜のファミレスで出会ったのは、外島李多と名乗る女性だった。
彼女は「川原崎花店」という花屋さんを駅前で営んでいるらしく、酔っぱらった勢いで働くことに。
やたらカレー作りがうまい青年や、おしゃべり好きの元教師、全体的に適当な李多。
バラエティに富んだ従業員と色とりどりのお花に囲まれながら、徐々に花屋さんの仕事に慣れていく。
花を求めるお客さんの事情はそれぞれ。
誰かを祝う花もあれば、少し切ない花もある。
いろんな想いが詰まったお花を届けているうちに、紀久子は自分の心にもう一度向き合いはじめ…



ブラック企業を辞めて花屋でバイトすることになった主人公のキクちゃんのお話。

お花屋さんが舞台のお話なので、花に関する短歌や俳句なんかも出て来て勉強になりました。

知らない花の名前がいっぱい出てきたのでそのたびに検索し、どんな花なのかを調べながら読むことも楽しかったなぁ。
同じ花でも色や本数で花言葉が変わる…
そんなことも知ることができたのも良かったなぁ。

お話は8つで構成されていて、その花の特徴や花言葉で締めくくるのも素敵でした。


お店にやってくる小1の蘭くんという子が、お店で働いているスタッフさんに(北極に行ってしまう)

「いくらとおくてもホッキョクは、おなじチキューでしょ。ホッキョクの空もクジラヌマ(蘭くん達が住んでいるところ)の空も、おなじ空だからね。空をみあげれば、さみしくなんかない」

と言うんです。

震災があった時は毎日空を見上げ、「空は繋がっているからね」とよく言っていたことを思い出しました。

小さな頃から嫌なことがあると家の屋根に上り、空や岩木山を眺めていました。←今はマンションが建ちまくって、岩木山が綺麗に見えない😅

25歳ぐらいまでそれやっていたなぁ…

月や星、太陽に雲に虹。
どこかで誰かが空を眺めているんだろうなぁ…と思いながら空を眺めること。
これは小さな頃から今も変わらずしていることだなと本を読みながら思いました。


最後の最後、「工エエェェ(´д`)ェェエエ工」な終わり方だったから、続編があるのかな?!
それとも文庫版には描き下ろしがあるみたいだから続きがあるのか?!

今の時点でだけど、2024年で読んで良かった1冊にこの本をランクインしたい!!
そのくらい良かったです。

お花が好きな人はもちろんですが、お花が好きじゃなくても楽しく読める1冊です。


文庫買おうかなぁ〜